大好きな猫たち。一緒にくっついて寝ている姿を見るのは飼い主にとっては至福のひとときですよね。
しかし猫も生き物。いつもいつも仲良しでいるわけではありません。特に多頭飼いしている場合は、どうしても相性が悪い猫同士が喧嘩をすることがあります。
猫の喧嘩は、果たしてそれが「遊びのじゃれあい」なのか「大嫌い!」という本気の喧嘩なのか見極めがしにくいもの。飼い主さんはそのままにするべきか間に入るべきなのか悩んでしまうのではないでしょうか。
今回は猫の多頭飼い歴の長い友人に聞いた、猫同士が喧嘩した場合の対策法をご紹介します。
■本気の喧嘩かどうかを見分ける方法
猫同士が取っ組み合いをしている時、果たしてそれが本気の喧嘩かどうかを見分ける方法の1つとして、
「猫同士の上下が入れ替わるか」
をよく見てチェックするという方法があります。上下が入れ替わらずに常に同じ猫が上になっているなら「喧嘩」、移動して入れ替わるようなら「遊び」だと考えられます。喧嘩の場合は本気でどちらかの猫が怪我をする危険がありますから、飼い主はストップさせた方が安心です。
■相性の悪い猫がいる時の対策法とは

多頭飼いの場合、まず気をつけることはお互いの猫のパーソナルスペースを確保してあげること。例えば仲良しの猫同士の場合は同じトイレでも良いかもしれませんが、相性が悪い猫にとって「トイレの共有」はかなりストレスを感じるはずです。
猫が重要視するのは
「寝床・トイレ・食事場所」
の3つ。最低でも全ての猫の数だけ用意してあげましょう。できれば猫の数プラス1個用意してあげるとベストです。
■猫同士の喧嘩を仲裁する方法とは
猫が本気で喧嘩をしている時。優勢な猫の方を抱えてやめさせようとすると、興奮した猫は飼い主を攻撃する場合があります。
まずは手を叩いたり、物を落として大きな音を立てて猫の気をそらしましょう。そして猫が大好きなおやつを取り出して
「ホラホラおやつだよー。こっちにおいで」
と猫同士の距離を離します。そして十分に離れた場所で、それぞれの猫におやつを与えてみて下さい。

いかがですか。多頭飼いをされていて、どうしても相性が悪い猫がいる場合、飼い主さんはできるだけ個別に、1匹ずつ違う部屋で遊んであげて下さい。
1匹はリビングで、もう1匹は寝室で、という感じで相性が悪い猫には見えないように個別に遊んであげることがポイントです。
猫はもともと平和主義。理由なく相手に喧嘩をふっかけたりはしません。注意して見ていれば何か問題点が見つかるはずです。
それでも相性の悪さが改善されない場合は、猫の問題行動に詳しい先生に相談してみると良いでしょう。そして猫たちには全て公平に愛情を注ぐべき。くれぐれも飼い主さんがえこひいきはしないで下さいね。