猫はきれい好きです。
こと、身だしなみに関してはイギリス人よりうるさいです。
食後は前脚を使いながら口のまわり、ヒゲの先まで念入りに汚れを落とします。
排泄後は舌でお尻をきれいになめます。その舌を使い、今度は櫛代わりにして被毛を清潔で艶やかに保ちます。
おかげで体臭はほとんど残りません。
これは猫の習性、野生生活で自分のニオイをプンプンさせていたら、すぐに敵に見つかってしまうからです。
家猫になってもその習性はしっかり残っています。
用を足した後の砂かけは「証拠隠滅行為」、たまに砂もかけず、堂々とウンチを残していく猫もいますが、人間にも「平和ボケ」があるように、これは「家猫ボケ」なのかもしれませんね。
さて、きれい好きな猫ですが、うんち&おしっこはかなり臭います。
猫は砂漠出身、身体の水分を無駄にせず、高性能な腎臓でとことん濾過するので、老廃物がつまったおしっこは濃くなります。
さらに肉食動物ですから、たくさんのタンパク質と脂肪を摂る為ウンチの臭いはかなりのものです。
できたら避けて通りたい排泄物、しかしこれこそが猫の健康状態をチェックする最大の情報源なのです。
キャットシッターはお宅に伺うと、猫さんとの挨拶のあとは、トイレチェックを最初にします。
臆病で人見知りの猫は、隠れて出てこないのですが「犯人」は逃亡しても「証拠」はしっかりトイレに残しています。
おしっこは、固まる砂なら大きさや量、回数に変化がないか、ペットシーツなら量や色のチェックで血尿や結晶を早めに発見することもできます。
膀胱炎で頻尿になっている時はいつもより砂の飛び散りがあり、トイレに入る回数が多かったせいと推測できます。
観察することで、小さな変化も発見できます。
ウンチは、毎日出るのが理想ですが、一日おきでもきちんと出ていれば便秘ではありません。
色や形や硬さをチェック、換毛期は毛の混じったウンチも多くなります。
砂の山からスコップで掘り出すウンチやおしっこの塊、キャットシッターにとっては宝の山です。
お留守番をしている猫たちが、ご飯を食べて排泄良好、これがキャットシッターの一番の喜びかもしれません。
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ランちゃんのうんち、快便です!