2017年2月22日。猫好きなら誰もが知っているニャン・ニャン・ニャンの猫の日、東京都六本木で猫壱主催の「猫と人のQOR向上セミナー」が開催されました。
2016年に開催した「熊本震災チャリティセミナー」から数えて今回で8回目。この日で最後のセミナーはおかげさまで満員御礼。立ち見も出るかも?と言われるほど大盛況でした。
これも全て、皆様、服部先生、アイペット様のお陰です。有難うございました!
■充実した内容の「猫と感染症」セミナー
今回のセミナーは、講師はお馴染み、東京猫医療センターの院長、服部幸先生。セミナーの内容は「猫と感染症」「猫の腎臓病の最新治療法」「猫の防災」の3本立てです。
「服部先生のセミナーは以前も聞いたことがありますが、何度聞いても、その都度「最新の情報」を教えてもらえるのでとても勉強になります。」
と語っていたのは、服部先生のセミナーのリピーターの方。確かにその通り。私も先生のセミナーを何度も聞いていますが、毎回
「そうだったのか!」
という情報を伺えるのでとても勉強になりました。特に今回の「猫と感染症」のセミナーでは、猫がかかりやすい3つの感染症、
・FeLV:猫白血球病ウィルス感染症
・FIV:猫免疫不全ウィルス感染症(猫エイズ)
・FIP:猫伝染性腹膜炎
についてそれぞれ詳しくお話しして頂きました。特に名前を聞くだけで
「もうダメかも…。」
と思ってしまいがちなFIV:猫免疫不全ウィルス感染症(猫エイズ)は、もし感染しても
・絶対にエイズになるわけではない
・感染したからといって安楽死させる必要はない
・人間には絶対に移らない
とのこと。猫同士でもグルーミングやトイレを共有したくらいでは移りません。猫エイズの感染経路は喧嘩による「咬傷」がもっとも危険。外に外出する若いオス猫ちゃんに多いそうです。
それでも、猫エイズの猫と他の猫とを一緒に暮らしていても、このFIVは体外では非常に不安定なため、ほとんど感染することは稀だそうです。
ただ、こちらのFIVワクチンをもし1度でも接種したことがある場合は、検査をすると生涯抗体の検査は「プラス」と出るので、もし野良猫ちゃんを保護した場合、その猫が本当に猫エイズにかかっているのか、それともワクチンのせいなのかは見極めは難しいそう。しかし発症しない限りはほぼ普通の猫同様に長生きできる猫も多いそうです。
■猫の腎臓病の最新治療法とは?
こちらはセミナーに来た方限定の
「ブログには書いてはいけない!?」
最新の治療法やワクチンについての話を伺いました。服部先生の最先端の治療に対する知識は本当にすごい、と改めて感じました。
1つだけご紹介できるとすれば、近日中に東レから猫の慢性腎臓病の治療薬が製造販売承認を取得、販売される見通しです。猫の腎臓治療にかなり進歩が見られるかもしれません。
■猫の防災にはやはりコレ!
いつどこで起きるかわからない地震、災害。猫を多頭飼いされている方は、猫を連れて速やかに同行避難できるように日頃から
「キャリーに素早く猫を入れる方法」
を訓練しておくと良いでしょう。猫を一緒に連れて行くにはキャリーはできるだけ軽い方が良いはず。猫壱の「ポータブルケージ」は50.8cmx50.8cmx81cmという大きさながら、重さはたったの1083g。
トイレやベッド、爪とぎなどを入れても十分な空間を確保しつつ、ある程度の時間を中で過ごしても、猫が落ち着けるストレスの少ない環境を実現しています。
いかがですか。2月22日、猫の日にふさわしい充実した内容のセミナーでした。服部先生、本当に長い時間有難うございました。
参加して下さった皆様にも心より御礼申し上げます。また別の機会にぜひお目にかかれますように、これからも猫壱をどうぞ宜しくお願い致します。