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猫も痴呆症になる 猫の老化を遅らせるたった2つの方法とは



現在の日本の飼い猫の寿命は15歳前後。世界中の猫を比較すると、猫は20年以上生きることは可能だそうですが、16歳ごろから自然に脳のいくつかの機能が失われていくと言います。



カリフォルニア大学のベン・ハート教授が「猫の構造上の老化現象に伴う行動の変化」について研究したところ、猫も人間と同じ「老人性痴呆症」のような症状が現れることを発見しました。



 

■猫の痴呆症の症状とは


人もそうですが、猫も年をとると怒りっぽくなりがち。些細なことで威嚇の声を発することが多くなるそうです。



夜熟睡することができなくなるせいか、睡眠パターンも変化し、トイレの失敗や方向感覚が狂って縄張りをパトロールすることも難しくなるとか。



教授の研究によると16歳以上の猫の70%が方向感覚が鈍くなって猫用のドアの開け方を忘れたり、ただぼんやりとウトウトしながら過ごすことが多くなったそうです。



そして60%の猫が飼い主や一緒に暮らす犬や猫に当り散らしたり、攻撃性が増える、そして意味もなく悲しげに鳴く「夜泣き」をする回数が増えたと言います。



また、高齢猫の25%で夜よりも昼間に長く眠るようになり、逆に夜はうろうろと歩き回って飼い主に要求や後追いをする、そして20%の猫がトイレの排泄に問題が生じたそうです。まさに老人性痴呆症の症状ですよね。



 

■猫の老化を遅らせる方法とは






アメリカのカンザス州立大学のジェイコブ・モジャー教授によると、壮年期の猫の神経系の情報伝達速度は毎秒およそ6,000m。



しかしその速度は老化とともに肺や脳の血管が弾力性を失って酸素交換の効率が低下するため、脳への酸素供給が不十分となって記憶や学習能力が低下してしまうことがわかりました。



このことにより、脳内で分泌される主要化学物質「ドーパミン」の産生が低下することが、老人性痴呆症の原因だと考えられるそうです。



このドーパミンの産生を助ければ、猫の老化を遅らせることができます。そのためには毎日猫に精神的にも身体的にも「刺激」を与えることが効果的なのです。



飼い主は毎日猫じゃらしで愛猫と遊んだり、新しいおもちゃを定期的に与えるなど、「猫が喜ぶこと」をしてあげましょう。



またシニアになると関節が硬くなって血液循環が悪くなるので、猫が嫌がらない「マッサージ」のやり方を覚えて愛猫にスキンシップを兼ねたマッサージをしてあげて下さい。





いかがですか。猫の老化を遅らせる方法は「猫と遊んであげること」とスキンシップを兼ねた「マッサージ」です。



猫も人も自然と老化すると脳が萎縮して細胞数が減少し、脳の重さが成熟期の25%も軽くなると言います。



精神的、身体的に適度で快適な刺激を受けることで、この老化を遅らせることができるのだとか。

もちろん、触られるのが嫌な猫ちゃんに無理やりマッサージをしたり、のんびり寝ている猫を起こして猫じゃらしで遊ばせるのはNGです。



あくまでも愛猫ちゃんの性格に合わせて、応用することが大切です。シニアの猫ちゃんを飼っている方、ぜひ参考にして下さいね。
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