クリスマスやお正月。人間がご馳走を食べている時は、愛猫にも美味しいおやつをあげたくなりますよね。
よく猫の飼育の本に書かれている、「猫に人間の食べるものを与えてはいけません。」という言葉。しかしその後に、「猫に食べさせてはいけないもの以外ならおやつとして適量なら問題ありません。」と書かれていることがありますよね。
新鮮なお刺身や乳製品。18歳以上のシニア猫を100匹以上調査したアンケートによると、猫の好きな食べ物の第1位は「カツオ節」でした。そして2位は「乳製品」3位は「魚のお刺身」だったそうです。
猫には下痢をするからあげてはいけないと言う牛乳。でも好きな猫ちゃんは多いですよね。猫はマグロよりも乳製品が好き、と言う猫は案外多いようです。
「あげるなら適量にしましょう。」と書かれた猫のおやつや嗜好品。一体猫へあげる場合の「適量」とはどれくらいの量なのでしょうか。
■猫の1日の食事量を知っておこう
ドライのキャットフードをあげている場合、フードの箱に1日にあげても良い量が記載されています。
1袋20gのあるメーカーのフードの場合、5~6kgの体重の猫には4~5袋。80~100gとなっていました。ちなみにこのフードは100gが368kcal。
通常の200ccの計量カップは約85~88gくらい。我が家の愛猫カイトなら、1日の食事量はこの計量カップ1杯分と少しです。
■猫に必要な1日のエネルギー量は?
服部幸先生の「猫専門医が教える こんな時どうする? 洋泉社 1,500円」によれば、猫に必要なカロリーは「運動量」によって変わるといいます。
・子猫の場合:運動量の多い子猫は体重1kgに対して200kcal、運動量の少ない子猫は体重1kgに対して140kcalです。
・成猫の場合:運動量の多い猫は体重1kgに対して65kcal、運動量の少ない猫は体重1kgに対して45kcalです。
■おやつの適量はどれくらい?
それでは猫にあげても良い「適量」とはどれくらいでしょうか?猫に手作りご飯を推奨している獣医師の須﨑先生は、
「猫に与えても良い量を考える場合、与えても全然問題がない「量」とここまでは与えても大丈夫と言う「適量」とここまであげたら病気になる危険性がある「大量」があります。ダメと言っても1gもあげてはいけないと言うわけではありません。」
と語っていました。大雑把な考えですが、猫の場合、適量とは、毎日食べる量の10分の1ぐらいなのではないでしょうか。
100gが1日に食べる量なら10gくらい。私が毎日あげているおやつ、赤いスティック状の液体のおやつは1本14gです。カップ1杯のドライフードと14gのおやつでちょうど100g程度。これをここ数年間ずっと続けていますが、ほぼ体重は変わりません。
もちろんこれから年をとっていけば、運動量も減るはず。食事の量も見直す必要があるでしょう。猫の食事の適量は飼い主しか調整はできません。
いかがですか。飼い主は愛猫の健康のために、「猫の1日の食事量」「猫に必要な1日のエネルギー量」「おやつの適量」は把握しておくと良いかも知れませんね。