猫の魅力は何と言ってもあの大きな瞳。飼い主をじっと見つめる視線につい目が釘付けになってしまいますよね。
猫の顔のバランスを人間の顔を当てはめた場合、野球ボールくらいの大きさの瞳の人間になるそうです。まるで漫画の主人公のようですね。
そんな魅力的な瞳の猫ですが、「網膜出血」や「緑内障」などの病気で失明することもあります。しかし「猫の失明」は飼い主が全く気がつかない場合もあるとか。
今回は、飼い主は気がつきにくいかも。【猫の目の異常】のチェックポイントをご紹介しましょう。
■目の瞳孔の大きさが違う
猫の瞳孔はまるでカメラのシャッターのように、光の量によって大きくなったり狭くなったりします。
暗い場所に行くと、猫の瞳は自然と光をたくさん取り入れようとして瞳孔が自然と大きくなるはず。
もし猫の瞳を観察して、部屋の明るさが変化しても瞳孔の大きさが変わらなかったり、瞳孔の大きさが左右で異なる場合は要注意です。
緑内障や脳、神経の病気の可能性も高いので動物病院を受診して下さい。
■眼球が揺れている
目の異常の中で、目は動いていないのに、目の中の眼球だけ揺れていたら「眼振」という症状です。
・眼球が縦に揺れている場合:脳の病気の可能性が高いと言われています。
・眼球が横に揺れている場合:耳の病気の可能性が高いと言われています。
・眼球が回転している場合:主に脳の病気の可能性が高いと言われていますが耳の病気の可能性もあります。
■自宅でできる猫の目の視力検査とは
あれ?視線が合わない…。もしかして目が見えてない?と感じた時は、病院へ連れて行く前に自宅で簡単な視力検査をしてみましょう。
猫の目の前で、コットンや鳥の羽など、音がしない小さなものを落としてみて下さい。猫の目の前で落としてもその物を目で追わなかった場合、その猫は失明している可能性は非常に高いと言えるでしょう。
いかがですか。【猫の失明】は飼い主さんでも気がつきにくいと言われています。なぜなら猫の五感の鋭さは聴力→嗅覚→視力の順番だからでです。特に猫の聴覚は人の8倍もあり、犬の2倍も感度が良いそうです。
そして人は80%の情報を視覚から得ていますが、猫はあまり視力が良くありません。まず鼻から、そして目という順番で情報を得ているそうです。
猫が失明、というと飼い主はとてもショックだとは思いますが、猫にはもう一つ人間にはない武器を持っています。
それは猫の「ひげ」です。猫は視覚だけでなく、ひげでも距離感を測ることができます。ひげと耳があれば、猫は一見、何不自由なく暮らしているように見えるでしょう。飼い主が思うほど不自由だと思わないかも?
しかしもし猫が失明しているとわかったら、飼い主さんは猫が慣れ親しんだ部屋の「模様替え」だけはちょっと控えてあげて下さいね。