避妊・去勢は飼い主の義務、と言われていも、拾ってきた野良猫、なんだか様子がおかしい。もしかして妊娠?という場合もありますよね。
猫は人口中絶はできません。そしてメスの猫の妊娠率はほぼ100%。メス猫に「安全日」はないのです。
猫の発情期は年に2回。春と秋というのが定説ですが、都会の猫の場合は年中発情期という話を聞いたことがあります。
生後5ヶ月を過ぎた猫を避妊しないで外に出してしまった場合、たった1日でも油断はできません。猫は交尾からわずか2ヶ月で出産します。今回は、もしかして妊娠?猫が妊娠したらやるべきチェックポイントをご紹介しましょう。
■妊娠のサインをチェックしよう
もしかして妊娠しちゃったかも?と思ったら、猫の様子を観察してみてください。
・交尾1週間目:猫は交尾の後、2,3日してからメス特有のホルモンが活発になります。毛並みがツヤツヤして可愛さがアップします。
・交尾3週間目:乳首がピンク色になって膨らみ始めます。だんだん食欲が旺盛になってきます。
・交尾1ヶ月目:食欲が普段の2倍くらいになります。お腹も膨らみはじめ、トイレに頻繁に行くようになります。あまり遊ばなくなり、寝ていることが多くなります。
・交尾2ヶ月目:一目で妊娠がわかるくらいお腹が大きくなります。出産の直前は食欲が低下します。いよいよ出産態勢です。
■妊娠がわかったら出産の準備!
出典
妊娠すると猫は神経質になります。見慣れた場所でないと出産しない猫もいますので、なるべく早くお産場所を用意してあげましょう。
出産2週間前あたりから、猫はソワソワと家の中で出産場所を探すようになります。用意して置いたお産の場所に行かなくても、静かに無理せず見守ってあげましょう。
出産に必要なものは、お産場所となるダンボールなどと、タオル数枚、ガーゼ、ティッシュ、へその緒を切るなら消毒したハサミ、胎児の体重を計る計量器もあると良いかもしれません。
■定期検診に行こう
交尾してから3週間目あたりから胎児がエコーで確認できるようになります。妊娠後3~4週間後にまずは動物病院で検診を受けましょう。そして妊娠52~55日ぐらいの妊娠後期にレントゲンで子猫の数を確認しておくと安心です。
出産が近づいたら、いつでも病院と連絡ができる体制を整えて置いてください。
■出産間近のサインとは
猫は出産が近づくとこんなサインを出します。
・やたらと甘えてくる
・お産箱に閉じこもって中をかき回したりする
・乳首から母乳がにじみ出る
・体温が普段よりも1度程度低くなる
いかがですか。メス猫を飼っている方。もし子猫を産ませたいなら別ですが、責任が持てないなら避妊は飼い主の義務です。
猫は本能に従って交尾をしてしまいます。とそして複数のオス猫の子供を同時に産みます。1度の妊娠で平均して3~5匹は出産します。貰い手を早めに見つけておいてくださいね。