猫は生後1年足らずでもう子供を産むことができます。猫の出産は年に2,3回。そして1回の妊娠で生まれてくる子猫の数は3匹から5匹です。
生まれた子猫のうち2匹がメス猫だった場合、1年後には年間12匹から30匹の猫を産む可能性があります。現在日本で飼われている猫の数はおよそ987万頭。神奈川県の人口よりも多い数ですが、おそらく野良猫の数はそれよりももっともっと多いはずです。
「野良猫を地域猫に」全国の市区町村で猫の殺処分0を目指して日々努力しています。そのための手段として有力に考えられているのが、野良猫を避妊・去勢させて地域で面倒を見ていく「地域猫」活動です。
その方法を一歩進めたのが千葉県の浦安市です。
■地域猫の情報をアプリで配信
千葉県浦安市では、飼い主のいない野良猫の不妊や去勢手術を施し、日々の食事や糞尿の始末などをボランティアさんにお願いして共生を目指す「地域猫活動」という取り組みを2008年から行っています。
浦安の猫を愛する市⺠の中で約160人が「地域猫愛護員」として登録しています。2016年11月現在、そんな地域猫を500匹を管理し、野良猫と区別しているのです。
そして浦安市環境衛生課が新しく40万円かけて開発したアプリが「地域ねこ情報アプリ ニャンだぁ!らんど」です。
「地域猫愛護員」の方々から集められた地域猫の写真や名前、そして不妊手術の有無といった情報を、アプリ「ニャンだぁ!らんど」に登録します。そうすることで、「地域猫と野良猫」の違いを地元住民の方々に知ってもらい、猫による近隣トラブルの解決を図るのがアプリの目的だそうです。
この「ニャンだぁ!らんど」 は無料で誰でもダウンロードができ、周辺の地域猫の情報を知ることができます。
■猫を虐待する人への不安
本当に信じられないことですが、世の中には猫に虐待する人が後を絶ちません。道端に置かれた毒入りの餌を作って猫が死んでしまった、という事件もよく耳にします。
この浦安市環境衛生課が新しく40万円かけて開発したアプリ「地域ねこ情報アプリ ニャンだぁ!らんど」は、地域猫を管理する人たち、猫を愛する人たちからすると大変画期的なアイディアだと思います。
しかしこのアプリが猫をこれから虐待したいという変質者に利用されないことを心から願っています。
猫を虐待することは立派な犯罪です。【2年以下の懲役、200万以下の罰金】です。「嫌いだから」「うるさいから」「たかが猫だから」という理由で猫を虐待すると警察に逮捕されます。
世の中には防犯カメラがあらゆる場所に設置されています。猫を愛する人は、猫を虐待する人を絶対に許しません。そして何より、猫をこっそり捨てようとしている方、あなたが一番の犯罪者です!
猫の遺棄も立派な犯罪です。【100万円以下の罰金】だということを知っておいてくださいね。