息子の学校の夏休みの研究で、「犬と猫の違い」について調べた学生がいました。その調査によると、猫の人気ランキングで2位に挙げられているのが「スコティッシュフォールド」です。
耳折れのまん丸な顔が可愛いスコティッシュフォールド。先日たまたま入った吉祥寺のペットショップで、「32万円」という値段で売られていました。猫の中でもとても高額な部類の猫ですよね。
そんな高価な純血種のスコティッシュフォールドが捨てられているのを何度も保護したことがあるという人がいました。
その方が高円寺ニャンダラーズhttp://nyandollars.org/代表の佐藤さん。地元高円寺のライブハウスを経営する傍ら、動物保護の活動をされています。
今回は、そんな佐藤さんにお話をお伺いしました。
Q:元々佐藤さんはなぜ保護活動を始めようと思ったのですか?
佐藤さん:私は出身が福島なんです。あの震災があった時に被災地の動物の現状を知り、なんとかしたいと思ったのが始まりです。
Q:今回、母猫と子猫4匹の野良スコを保護したとのことですが、その経緯を教えてください。
佐藤さん:はい。私の地元の高円寺にはハナ動物病院・分院(http://www.hana-ah.com/index.html)という野良猫を専門に去勢、避妊してくれる病院があります。
そこには全国から保護猫団体が集まってくるのですが、茨城の団体が、茨城の牧場に遺棄されていたブリーダーの捨場で有名な場所で保護したのがこの子達です。
ハナ先生を通じて私たちの団体に打診があり、現在保護しています。
Q:高価なスコティッシュがよく捨てられているという噂を聞いたのですが、佐藤さんは今までにもスコを保護したことがありますか?
佐藤さん:はい、何回かあります。スコだけでなく、アメショーや他にも純血種が混じっているような猫も保護したことがあります。
Q:実はスコには先天性の遺伝でかかりやすい病気があるのはご存知ですか?
佐藤さん:はい、知っています。私たちの団体で保護した猫は血液検査やメディカルチェックを済ませてから里親さんに譲渡していますが、その時にスコ特有の病気のことはちゃんと説明しています。
Q:それでもスコの飼い主は見つかりますか?
佐藤さん:見つかりますね。
Q:高円寺ニャンダラーズさんでの譲渡状況を教えてください。
まず里親さんになりたい人の面接を行います。そして実際に自宅を見せていただき、脱走しないか、窓に網戸はちゃんとつけているかなどを確認します。猫のグッズがちゃんと揃っているかも確認します。
それから私が猫を自宅まで送って行きます。譲渡の費用はスコも他の猫も変わらず1万5,000円です。
佐藤さん、ご多忙のところをありがとうございました!高円寺ニャンダラーズさんでは定期的に譲渡会を行っています。
■講演会で先生に相談しよう
せっかく買った高級な猫、スコティッシュフォールド。一体なぜ捨てる人が後を絶たないのか、講演会で獣医師の先生に聞いてみてください。
11月23日、猫壱が主宰する「猫と飼い主のQORを向上するセミナー」。東京猫医療センターの先生3名に話をしていただきますが、今回、矢崎先生に教えていただくのがズバリ、
「スコティッシュと暮らした時に気をつけること」
です。その後、スコ好きさんを囲んでミーティンゴを行います。佐藤さんにも参加していただく予定です!他にもスコに詳しいネコグラファーの前田カメラマンや出版関係の方、獣医学博士も参加予定です。
スコに隠された悲しい真実。スコを飼っている人、これから飼いたい人はぜひご参加ください。
たくさんの人の参加をお待ちしております。
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