日本では3組に1組が離婚していると言いますが、3世帯に1世帯がなんらかのペットを飼っているそうです。
「結婚はしないけどペットは飼いたい」と思っている人、実際に飼っている人は今後ますます増えるのではないでしょうか。
日本では僅差で犬の方が数が多いようですが、アメリカ、カナダ、イギリスでは犬よりも猫の数の方が増えているそうです。日本に限らず世界的に「猫ブーム」が来ているのかもしれませんね。
そんな人間に愛され続ける猫たち。でも実は猫はストレスに弱い動物です。ペットとして完全室内飼いが推奨されている現代、仲間よりも人間と狭い空間で暮らす猫にはストレスは当然かも。
逃げ場のない空間では、気持ちを発散できない猫はストレスが問題行動や体の不調として現れます。愛猫が感じているストレス信号をすぐに察知して、解消してあげましょう。
■猫のストレス信号はここをチェック!
猫が感じるストレス。1位は引っ越し、2位は同居人の出現、3位は大きな音、という意見もあります。他にも飼い主のタバコの匂い、隠れ場所がない、来客が多いなど、飼い主が気が付きにくい行動が猫のストレスになっていることも。
猫がこのようなことをしていたら要注意です。
・大きな声で鳴き続ける
・長時間毛づくろいをしている
・トイレ以外の場所におしっこをする
・去勢(避妊)したのに尿マーキングをする
・服や布、毛布などを噛む
・性格が急に攻撃的になった
・性格が急に怖がりになった
・下痢、または便秘になる
・食欲がなくなる
このような時は猫がストレス信号を発しているサインです。早めに対策を立てるか、動物病院で相談してみましょう。
■猫のストレス対策には飼い主の愛情が効く
「私の病院ではペットを入院させる際、1週間をめどに退院してもらいます。長期入院になるような場合も、一時退院してもらうようにしています。一時退院したペットたちは、入院中よりも元気になって戻ってくることが多いのです。飼い主の愛情と、飼い主ともっと一緒にいたいというペットたちの思いが、生きる力を強くするのです。」
と語っているのは、熊本県熊本市の竜之介動物病の院長である徳田先生。ペットが病気になった時、一番効くのが「飼い主の愛情」だと断言していました。
内臓が破裂してぐったりして動けない犬が、飼い主が面会に来ると、尻尾を振って飼い主に応えようとする、食事を取らない時も、飼い主が手であげると不思議と食べるようになると言います。
「飼い主の愛情はペットの治療に不可欠です。動物たちにとっての最高の薬は、飼い主だということを忘れてはいけません。医学的には証明されていないことだけれど、私は確かな事実だと考えています。
徳田先生はこう言い切っていました。猫のストレスにも飼い主の愛情は何よりの薬です。いつもより多く、スキンシップを取ってあげてくださいね。