トラ柄、三毛猫、白黒猫…。生まれる前から家にいて一緒に育った猫たち。そして今の愛猫はキジトラの猫です。
今までご縁がなかったのは全身真っ白の猫と真っ黒な猫。(それと純血種の猫)偶然かもしれませんが、この2つの毛色の猫は私の住むご近所では見かけません。
3,600匹の猫の柄を全て分類、統計を取った「ねこ柄マニア」の著者、南幅俊輔氏によると、猫の柄で一番多かった柄は「白黒」柄でした。黒猫は第4位にランクインしていましたから、あまり見かけないのは偶然なのかも。
猫の性格が知りたい、と思った時に参考になりそうなのが毛色です。今回は、動物学者、テンプル・グランディン、イギリスの猫専門家クレア・ベサント、猫ガイドの岩田麻美子さんによる、猫の柄と性格の関連性についての意見をご紹介しましょう。
■純粋に白い動物は、毛が黒っぽい動物よりも神経に問題がある
出典
自閉症の動物学者、テンプル・グランディン。彼女は「自閉症の人の感覚は動物と似ている」と言います。人間の自閉症の中には聴覚が特別に優れている人が多く、聴覚が鋭すぎてスイッチの入っていないラジオの音をきくことができる人もいるのだとか。
猫は6万5,000ヘルツまでの音を聞くことができるため、蟻の足音や人には聞こえない超音波もキャッチできると言いますから、確かに似ているのかもしれません。
彼女は、
「白い動物は聴覚に問題があることが多く、全身白い猫は耳が聞こえない場合が多い。目が青い動物も同じ。」だと言います。そして、
「雑種をもらうときは毛の下の皮膚が薄すぎない、アルビノの特徴がない方が良い。」
「鼻がピンクで毛が白く、目が青い動物は避けるべき。雑種の方が攻撃性が低い。」
と自身の著書、「動物感覚」の中で語っていました。
■ブリティッシュショートヘアは毛の色によって性格が違う
イギリスの猫の専門家、クレア・ベサントによると、
「ブリティッシュショートヘアは毛の色によって性格が違う。毛の色によってある特定の行動的な特徴と結びついている」
と言います。赤茶色の猫は概して大人しくて優しい性格で、黒猫は落ち着いているがしつけのしにくい猫だと語っていました。
■同じ毛色柄を持つ猫の本来の性質は、似通った部分が多い
猫ガイドの岩田麻美子さんによると、
「同じ毛色柄を持つ猫の本来の性質は、似通った部分が多い。」と語っています。彼女がまとめた猫の性格の分類によると、
・キジ猫:基本的には警戒心が強く、用心深い、猫に対しては本能の強い野性味のある猫が多い。
・茶トラ:一風変わった性質の子が多い。基本的には臆病なので、それを隠すために攻撃的になったり、反対にフレンドリーに振る舞う。
・三毛猫:ほとんどがメスで、猫らしい性質の子が多い。
・白い猫:非常に頭が良くて、気が強い猫が多い。
・黒い猫:甘えん坊で、穏やかな性格で、頭が良い子が多い。
・白と黒の猫:穏やかでマイペース、甘えん坊、活発によく遊ぶが気が強い面もある。
となっています。3人の意見をまとめてみると、猫の毛柄は濃い色で黒っぽい柄の猫は飼い主と相性が良さそうな気がします。というと、黒猫が一番ベストなのかも?
夢占いでは、黒猫の夢は幸運を呼び込む吉夢だそうです。毎日黒猫と暮らしていると飼い主さんを幸せにしてくれるかもしれませんね。