タバコが猫に与える弊害データ
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なんと煙草の煙を吸う猫はリンパ腫の発生率が高まるようです。
どれくらいかと言うと、家族の中にタバコを吸う方がおられる家庭の猫は、家族のだれもがタバコを吸わない家庭の猫に比べ2.4倍リンパ腫にかかる可能性があるようです。
猫が煙草の煙を浴びる期間が5年以上の場合3.2倍、さらに家庭で一日に20本以上吸う家族がいる場合は3.3倍、さらにさらに家族の中に二人以上の喫煙者がいる場合は4.1倍もリンパ腫に発生率が高まることが報告されています。
とはいえリンパ腫だけでなく煙草による猫の被害は総合的に挙げてみるならば、心臓循環器系、呼吸器系、皮膚系、アレルギー、目の炎症、喘息、そして癌など様々な害となる原因に繋がると考えられています。
こうした科学的データを知るだけでいかにタバコが猫に害を及ぼしうるのかを知ることできるのではないでしょうか。
なぜ猫はタバコの弊害を受けやすいのか?
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なぜこれほどまでに猫が害を受けるのかというと喫煙による煙の有害物質の比重と関係があります。
つまり煙草の煙は空気よりも重いのです。
そのため煙はお部屋の足元つまり下の方に、床に落ちていきます。
通常人間は座っていても猫よりも高い位置に顔がありますよね。
しかし猫の生活行動位置はもっと下の方にあります。
つまり有害物質の集積地である床で猫は過ごしているんです。
そうなれば当然猫はタバコの副流煙の影響を直接に受けることになります。
それだけではありません。
煙草を吸っていうようがいまいが人間は猫が可愛いと思うと抱っこしたがるものです。
もしタバコを吸った後、猫を抱っこして息を吹きかけてしまうとどうなるでしょうか。
想像に難くありませんよね。
煙草の有害物質は肺から噴出されるため副流煙を猫は浴びてしまうことになるわけです。
しかも近距離ですから猫は避けようもありませんし、そもそも危険に気づくこともありませんよね、猫は、、。
こう考えるだけで注意を促されますがもっとあります。
猫は毛をなめるグルーミングと呼ばれる行為を行います。
このグルーミングによっても、煙草の有害物質の影響を受ける可能性が高まるんです。
煙草を吸う空間に猫がいた場合、煙が下の方に降りてきた時に猫はその煙を吸うだけでなく体全体で浴びることになります。
そうすると被毛や皮膚に有害物質が付着してしまいます。
その有害物質を体内に取り入れ、癌になる可能性を高めることさえあるんです。
また時には煙を吸ったために鼻や目などの粘膜部分が刺激を受けて、炎症を起こすことさえあります。
栄養学的には、喫煙が抗酸化作用や免疫力を上げるビタミンを無駄使いするので、老化を早めるとされています。
これは人間だけでなく猫にも当てはまります。
しかも猫の嗅覚は人間の数倍もするので、人間がたとえ気が付かなかったとしても、猫はタバコのにおいで体調を崩したり、食欲がなくなってしまうさえ、実はあるのです。
煙草の臭いはすぐ気づくという人でも猫の嗅覚にはかないませんよ。
それほど猫は煙草の煙に敏感だともいえるでしょう。
とはいっても煙が害になることを猫は知らないわけですから平気で吸いこんでしまうことでしょう。
また人間と違って猫の内臓は人間の数分の一しかありません。
当然人間にとっては小量の有害物質でも猫が体内に吸収すれば、大問題に発展することになるわけですよ。
これは悪影響大です!大!