猫と目線が合うと嫌われてしまう理由
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猫と仲良くなりたかったら、「猫とアイコンタクトしちゃダメ!」というのは有名な話でしょう。
人間や犬は、アイコンタクトがコミュニケーションを取るうえで有用なツールになっていますが、なぜ猫とはアイコンタクトを取ってはいけないのでしょうか?
それはじっと見つめてしまうと猫に不必要に緊張感を与えてしまい、せっかくの仲良くなるチャンスを逃してしまうからです。
猫の吸いこまれそうに美しい瞳をついじっと見つめたくなるかもしれませんが、仲良くなりたかったら我慢したほうがいいでしょう。
野生の猫界において、「目を合わせる=威嚇の表れ」と認識されています。
つまり目を合わせるという行為は、ヤンキー風にいうならば「メンチを切る」とか「ガンを飛ばす」のと同じなので、猫と一触即発の危険な雰囲気になるのは当然といえるかもしれません。
さらに相手と目線が合っているのに逃げ出さないというのは、テリトリーを荒らしにきたと主張しているようなものです。
人間からすると「かわいい~!」と見ているだけなのに、猫はケンカを売られていると思っているので、仲良くなるどころか緊張を与えてしまって、猫は警戒態勢に入るので逃げ出すか威嚇行動に入るでしょう。
これでは仲良くなれないですよね…。
猫同士のコミュニケーションをお手本にすると、初対面でも面と向かって挨拶するのではなく、相手と上手に視線をそらしながら挨拶したり、お互いのニオイを確認し合ったりして相手を刺激しないようにしています。
ずっと一緒に暮らしている仲良し猫同士でも、うっかり目が合ってしまったらさりげなく視線をそらし、相手に敵意を感じていないことを伝え、面倒くさいことにならないようにしているそうです。
一方で、「飼い猫からじっと見つめられたことがある」という飼い主さんもいることでしょう。
「もしかしてケンカを売られていたの?」とドキッとしたかもしれません。
でも飼い主さんが猫から見つめられていることに気づいて目が合った時、飼い猫はきっとあくびをしたり、顔を舐めはじめたりして、興味ない風を装っていませんでしたか?
猫から見つめられるというのは、威嚇以外にもいろんな感情を伝えてくれているようです。
自由気侭なようでいて、実はとっても繊細で飼い主さんが大好きな猫たちが、飼い主さんにどんな気持ちを伝えたいと思っているのかを知ると、愛猫へ愛情がもっと深まり、仲良し度もアップするはずです!
目が合ってしまった時、猫の目線に隠れた心理とは?
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猫たちは人間と生活し、人間のコミュニケーション方法を知ると、猫界ではタブーなアイコンタクトを使って、飼い主さんと親密にコミュニケーションを取ろうとするようになります。
自分の気持ちを表現しようと、飼い主さんを食い入るようにジーっと見つめたり、薄目でジーっと見たり、座ったままジロジロと見つめてきたりするでしょう。
威嚇になるはずの目線を合わせる行為を飼い猫がしてくるというのは、よっぽど親しく感じてる相手にしか行わないので、飼い主さんへ大きく心を開いている証拠です。
飼い猫から信頼の証であるアイコンタクトを受けれたら嬉しいですね!
アイコンタクトを使って猫の伝えたい気持ちは一つではありません。
視線の種類によっていろんな違いがあるので、飼い猫がどんな気持ちを伝えてきているのか、いくつかご紹介しますね。