傷だらけの犬「ランボー」
「御用済み」として森に捨てられた犬
ある日、不動産エージェントのケイシーさんは物件を紹介するために森の近くを通っていましたが、幸か不幸か道に迷ってしまいます。そんな中、森でよろめき息も絶え絶えに近づいてくる一匹のピットブルに出会います。
その犬は体中にひどい噛み傷があったことから、闘犬を訓練する際に使われるベイト犬(かませ犬)だと判断
ケイシーさんは傷だらけの犬を「ランボー」と名付け、病院に車を走らせます
両足に酷い噛み傷が
ほぼ全身に傷を負っていたランボーですが、特に両後ろ脚へのダメージが酷く足先の切断を余儀なくされます
手術後のランボー
後ろ脚の傷が癒えるまではワゴンでお散歩します。これで少しは外の空気を楽しめます
たとえ傷つけられても・・・
それでも人を信じるランボー
残忍な人間のせいで過酷な犬生を過ごしてきたにもかかわらず、それでも人を信じ、人が大好きなランボー
預りボランティアさんにもこんな風にお腹を見せてくれます
ボランティアさんの愛犬ともこんなに仲良し。とってもフレンドリーなランボー
病院でもご覧の通り!チュッチュ大好き
僕にはわかるんだ!
まだまだ治療中で痛々しい姿のランボーですが、徐々にしっぽも振り始めました
彼にはわかっています。この人たちは決して彼を傷つけたりしないことを
いつか自由に走り回れる日を願って
この子がいつか車椅子無しでも走れるように、獣医さんたちはできる限りの治療とリハビリを続けます
いろんなことを初体験!
おもちゃも大好き! 特にカエルのおもちゃが大のお気に入り
コスプレも楽しい!
お絵描きだってしちゃう!
想像を絶する痛みに耐えてきたけど...
ランボーのこれまで犬生はあまりにも過酷なものでした
それは普通の家庭犬なら絶対に経験しないような悲惨なベイト犬としての生活
それでも絶望の淵から手を差し伸べ、彼のために全身全霊を傾けるたくさんの人がいるのです
普通の犬として生きること
ランボーは闘犬には向かないピットブルでした
それがゆえに闘犬訓練のターゲットにされ、後ろ脚の両足先を失いました
普通の犬でいることを許されなかったこれまでの彼の犬生
おもちゃで遊ぶことも甘えることも禁じられた悲しい過去
全ては欲深い人間の仕業でした
でももう何も心配することなどありません
この世には優しい人間もたくさんいる
これまでもらえなかった愛情をたくさんくれた人間
その愛に答えるように
いつか再び自分の足で走ろう!