オーストラリアンミストの特徴
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“ミスト”つまり“霧”をまとっているような被毛が特徴的です。
一本の毛でも、濃さが何通りにも変化しているとても珍しい毛色です。
薄い地色に、その地色よりもやや濃いスポット模様(斑点模様)やマーブルドタビー(大理石模様)が入っています。
足としっぽは輪状の模様や縞模様で、顔や首には繊細なラインも入っており、この全身の被毛の美しさは大理石のようです。
オーストラリアンミストは、体が成熟し、被毛の色や目の色が安定し完成するまでに2~3年かかります。
その完成するまでの変化を楽しめるところも魅力的ですね。
「アビシニアン」「バーニーズ」「アメリカンショートヘア」などと掛け合わされて誕生したオーストラリアンミストは、近年誕生した猫種の中でも、最も外見評価の高い猫種であると言われていますよ。
身体的な特徴
幅広い丸い顔に、大きな目が印象的です。
目の色はゴールドが多いといわれています。
耳がピンと立っており、整った顔つき、気品のある雰囲気を放っている猫です。
アメリカンショートヘアやバーニーズの外見を強く引き継いでいます。
寿命や体型
スレンダーながらも筋肉質なフォーリンタイプになります。
手足も長くスタイルが良いです。
体重は3~6kgで平均的な中型の猫です。
寿命は15~19年で、純血種としては比較的長生きの猫種です。
近年では、予防医療の進歩やキャットフードの品質向上などにより、猫の寿命が伸びてきているといわれています。
愛猫と長く一緒に過ごせるのは幸せですよね。
また、飼育環境も寿命に影響します。
個体のもつ元の性質もありますが、20年以上生きるオーストラリアンキャットも多いようです。
健康的な食事と、ストレスを溜め込まない生活スタイルを目指して、愛猫と長く元気に過ごしましょう。
オーストラリアンミストの歴史は?
オーストラリア原産の猫です。
1976年、オーストラリアで家猫をつくろうとしたことが始まりです。
医師であるTruda Straede博士が、放し飼いの猫が野生動物に危害を加えたり、生態系を崩しかけていること懸念し、「家猫」として屋内暮らしを好む穏やかな猫を誕生させることが目的でした。
アビシニアン、バーミーズ、アメリカンショートヘアなどと交配され、スポット模様が特徴的な新種の猫が生まれました。
オーストラリアンミストの体型や被毛は、主にバーミーズを受け継いでいると言われています。
誕生当初は「スポテッドミスト」と呼ばれていましたが、1998年にオーストラリアを代表する猫種にするべく「オーストラリアンミスト」と国名を冠した名前に変更されました。
まだ日本での知名度も低く、国際的にも正式な品種として認められていませんが、WCF(WorldCatFederation)によって開催されるキャットショーへの参加が認められました。
WCFとTICAでチャンピオンシップステータスを獲得しています。
さらに、2011年にGCCF(イギリス猫種登録団体)での予備審査を通過し仮認定を受けるなど、少しずつ知名度があがってきています。
被毛の美しさもさることながら、かわいらしい顔、家猫として飼いやすい性格であることを考えると、日本でもこれから人気が高まりそうですよね。
これからが楽しみな新種の猫です!