猫が首を噛むのはなぜ?
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母猫が噛む子猫の襟首
上記のように、母猫が子猫の首をガブッと噛んで、運んでいるのを見かけることがありますね。痛くないの?と心配になりますが、子猫の襟首は皮膜が厚く痛覚が鈍いので大丈夫です。
猫に限らず、ネズミ、ウサギ、犬など広範な動物に見られる現象ですが、動物の子どもは首筋を噛まれると鎮静化反応が起こり、鳴き声を上げなくなります。
これは母親が子どもを捕食者から守って、静かに移動させるための本能です。この本能は、成猫になっても残っていることが多く、攻撃を止めさせる方法に応用できます。
オス猫が首を噛む原因
オス猫が交尾の際、メス猫の首筋に噛む(ネックグリップ行動)原因も、似たような反射で相手の行動を抑止している動作です。
またオス猫同士の喧嘩でも、しばしば首筋を狙って噛む事があるようです。これは自分が相手に対して優位であることを証明しようとするのが原因です。
猫が喧嘩で首を噛むとき
子猫の喧嘩の原因は社会学習
子猫同士がじゃれ合って相手の首を噛むのは、狩猟本能からの練習が原因であったり、猫同士の社会性を身に付ける学習が原因だったりします。
じゃれ合いの中で、噛む加減や降参の仕方、降参した相手をそれ以上傷つけないやり方を学びます。
次の動画は、「子猫に甘噛みの痛さを教える先住猫」です。
大人の猫が噛む癖
大人の猫が人間に対して噛み付く原因は、愛情表現の甘噛みだったり、拒絶動作だったりします。
飼い主さんが日頃から手や指で遊んでいる場合は、猫の皮膚のような感覚で噛んだり引っ掻いたりされると思わぬ傷が付くことがあります。大抵は飼い主さんが痛がると、猫も驚いて退散します。