猫のおしっこが臭い原因
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猫を飼い始めて初めてわかる、おしっこの臭さ。
猫はもともと砂漠の動物で、貴重な水を逃がさないよう、ほとんどおしっこをしません。
そのため、おしっこが出るときには濃度がとても高く、ニオイも強くなってしまうのです。
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未去勢のオス猫は特に臭い
猫のおしっこが臭いもう1つの原因は、おしっこに含まれるフェリニンという物質です。
フェリニンは猫のフェロモンで、大体生後3ヶ月くらいから、良質のタンパク質を食べるほど分泌されます。
タンパク質が食べられる、ということは、自然界では狩りの上手な強い猫である、という事の証明です。
つまり、「猫のおしっこが臭い=いい獲物を食べている=いい獲物が食べられるほど強い猫である」となり、臭いおしっこは猫のモテ要素になっているのですね。
また、フェリニンの分泌は、男性ホルモンに影響されることから、去勢されていないオス猫ほどおしっこの臭いが強烈になるのです。
あまりにも臭く、生活に困るようでしたら、去勢するのも対策の一つでしょう。
また、ニオイ対策用のキャットフードも多く出ているので、餌を変えてみるのもいいですね。
布団におしっこをされてしまった時は
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自然界ではモテ要素として働くおしっこの臭いですが、人間に向かってアピールされても困ってしまうだけですよね。
特に、疲れて帰ってきた時に布団が臭くなっていると、心理的にも大変なダメージです。
気軽に洗えない布団におしっこをされた時の消臭方法をまとめました。
バイオ分解タイプの消臭剤
まず試したいのが、ペットショップやネット通販などで手に入るバイオ分解タイプの消臭剤です。
臭いの元を微生物で分解して消臭する、という方法で、養豚場の消臭や、排水口のぬめり取りなど業務用に使われてきました。
このタイプの消臭剤は、消臭効果がしっかりしているわりに、自然界にある微生物を使っているので、子どもやペットに害がありません。
反面、殺菌効果のある消臭剤を既に使用してしまった場合や、布団そのものに殺菌効果がある場合は、消臭してくれる微生物が死んでしまうので、効果がイマイチ感じられないことも……。
バイオ系の消臭剤はお風呂のカビ取りなど他の用途があるものも多いので、万一、おしっこの臭いに効かなかった時のために、よく吟味して買ってくださいね。
家にあるもので消臭
消臭剤なんて悠長な事は言っていられない、今すぐ消臭しなくては!という緊急の場合は、熱湯で消臭対策をしましょう。
熱湯には、いわゆる「おしっこの臭い」であるアンモニアを分解する働きがあります。
熱湯をかけ、少し冷めたところで布を使って拭き取れば、それだけでだいぶ臭いが取れます。
まだ臭いが残っているようなら、同じ手順を繰り返したり、洗剤が使える素材ならそれも使ってみてくださいね。
また、台所用の漂白剤など、塩素系の漂白剤もアンモニアの中和に効果的です。
漂白剤を水に薄め、直接布団の該当箇所につけて濯ぐと、臭いが取れますので試してみてください。
酸性の液体で中和
将来のために消臭対策が知りたい、という場合には、すぐに手に入る材料で予め消臭剤を手作りしておくのもいいでしょう。
猫のおしっこはアルカリ性のため、酸性の液体ならニオイ対策ができます。
ここではミョウバン水とクエン酸の消臭剤の作り方を紹介しますので、おしっこの水分を拭き取った後に使ってみてください。
ミョウバン水の作り方
焼きミョウバン50gを1.5リットルのペットボトルに入れ、ボトルいっぱいまで水を入れます。
あとは溶けるまで2~3日放置するだけです。
出来たミョウバン水は原液として、使うときには10倍に薄めてから使用しましょう。
原液を冷暗所に置いておけば、1ヶ月ほど持ちます。
ミョウバン水は人間用の消臭スプレーとしても人気ですが、猫にとって摂り過ぎると毒になってしまうので、保管には十分気をつけてくださいね。
クエン酸水の作り方
水200mlに対し、小さじ1杯(5g)のクエン酸を溶かすだけ。
作り方は超簡単ですが、上で紹介した塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生して危険です。
塩素系漂白剤を試した時は塩素系漂白剤のみ、クエン酸水を使った時はクエン酸水のみ、と絶対に一緒に使わないで下さい。
布団丸洗い
最終的な手段が、布団丸洗いです。
湯船にぬるま湯を5cmほど入れてから、重曹を大量に投入して下さい。
100均でも売っているものでも十分効果があるので、思い切って入れましょう。
それから布団を入れ、足で踏み洗いをします。
それからお湯を入れ替えて、今度は柔軟剤を入れます。
踏み洗いを続けながら、適度に水を入れ替えて濯げば、ほとんど臭いはとれます。
乾燥は、洗濯機の容量に余裕があるなら家で、近くにコインランドリーがあるならそこで一気に乾かすのもいいですね。
布団におしっこをされないために
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ここまでは消臭対策についてご紹介してきましたが、本当はちゃんとトイレでおしっこしてもらうのが一番ですよね。
猫が布団などトイレ以外でおしっこをしてしまうのは、いくつか理由があります。
布団をトイレだと勘違い
猫を飼っている人の話などを聞くと、羽毛布団は特に被害にあいやすいようです。
鳥の臭いに興奮するのか、特有のカサカサとした音がトイレの猫砂に似ているためか……。
真相はわかりませんが、羽毛から洗える布団に切り替えるのも対策として有効です。
特に一度おしっこをして臭いが残っている場合、猫にとってはそこが新たなトイレになってしまいます。
布団への粗相が何度も繰り返される場合は思い切って買い換えてしまいましょう。
ストレスのアピール
トイレが汚い、猫砂がお気に入りのものでない、新しい猫が来た……猫は時におしっこをすることで抗議します。
基本のおしっこ対策は、トイレを綺麗に保つこと、十分なトイレ数を確保することです。
トイレの数は猫の数+1を目安に、部屋の隅っこなど猫が安心する場所に設置しましょう。
トイレをしたらなるべく早く猫砂を変え、清潔な状態を保つことでお漏らしの回数はぐっと減ります。
環境の変化に猫がストレスを感じている場合は、あまり怒らず、慣れるまでゆっくり待ってあげてくださいね。
泌尿器系の病気
猫はおしっこの頻度が少なく、濃度も凝縮されていることから、泌尿器系の病気にかかりやすい動物です。
腎臓の働きが弱くなった高齢猫はもちろん、膀胱炎や尿結石など若い猫も油断できません。
環境も変わっていないのに、急にトイレ以外の場所でするようになったのなら、よく猫を観察してみましょう。
排泄の時の様子がおかしいようであるなら、病院に連れて行ってあげてくださいね。
最後に
生き物を飼う上で、排泄の処理は避けられない問題です。
捨て猫を拾った、など急に飼うことになった場合、全てのことが手探りで色々な対策も後手に回りがちですよね。
猫の場合はとても綺麗好きなので、トイレは清潔である限り決まった場所でするという習性があります。
また、最近は猫の研究も進んでニオイ対策の商品もかなりあるので、上手に使って、猫にとっても人間にとっても住みやすい環境が作っていきましょう♪
【お願い】キャットフードは食いつきやアレルギー、ねこちゃんのライフステージなどで必要なものは変わっていきます。特定のキャットフードが愛猫にぴったりということはありませんので、必ず飼い主さん、場合によっては獣医師さんの判断によって、少しずついろんなタイプのフードを試してあげてください(=^・ω・^=)
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