犬はやきもちを焼いたり、嫉妬するの?その原因は?

The Adaptive/shutterstock.com
犬は、たて社会の順位を常に気にしている生き物です。常にリーダー(飼い主さん)から、注目をされたいと思っています。
犬は自分より順位の下の者(新入りの犬、猫、赤ちゃんなど)が、自分のリーダーである飼い主さんに近づこうものなら、『近づくな!!』と猛烈に阻止しようとします。
これが、犬の感情のやきもちを焼く(嫉妬する)原因です。
犬のやきもち(嫉妬)の感情表現は意外と単純です。
例えば、飼い主さんが新入りの犬に「かわいいわね」と先住の犬よりも余計に構ったとします。すると、犬はその時飼い主さんの気持ちが、新入りの犬に移ったと敏感に察知して、やきもち(嫉妬)の感情が芽生え、不安に出たり、怒りに変わったりします。
その不安や怒りは、すぐにわかりやすい行動に現れます。
飼い主さんが、興味を示す対象(ここでは新入りの犬)吠えたり、噛みついたりと攻撃に出ます。
その他には、わざとおしっこをトイレとは違ったところでする、自分のおもちゃやクッションなどものに八つ当たりをして噛んで破ったり振り回したりする、飼い主さんの命令に従わない、などです。
犬がやきもちを焼いた(嫉妬した)時の対処法は?

InBetweentheBlinks/shutterstock.com
犬の「やきもちを焼いているんだぞ!」のアピールが、トイレを粗相するや、物を壊すといった問題行動の場合、飼い主さんは大声で叱ったりしてはいけません。
大声で叱るという事は、犬は自分に注目が集まったと勘違いしてしまいます。そして、次から飼い主さんの注目がそれた時は、こうすれば飼い主さんは自分を見てくれるんだ!とさらに勘違いして学習してしまいます。
そうすると、問題行動を止めなくなるばかりかどんどんエスカレートしてしまいます。それでは、犬を飼う事も苦痛になりかねません。
そういう場合は、静かに犬のそばを離れ、別の部屋に行くなどして犬がやめるまで無視しましょう。
壊されてはいけない物なども静かに取り上げます。

LightField Studios/shutterstock.com
物を壊すなどの問題行動は、無視をするで対処できますが、その対象が人間や犬やその他の動物に対しての場合は対処法が少し違ってきます。
例えば飼い主さんが、新入りの犬をかわいがったりした時に、その犬に対して吠えたり攻撃したりする場合は、飼い主さんの愛情がその犬に移り自分の順位が下がるかもしれないという不安から、やきもちや嫉妬の感情が芽生えます。
この場合の対処法は、犬の順位をはっきりさせてやることが大事になってきます。なので、かわいがる時はまず先住の犬からかわいがり、新入りの犬に構いすぎないようにします。
新入りの犬が入ってきたために自分がないがしろにされて、順位が下がったと思わせないように、先住の犬を立ててやることで、先住の犬を安心させてやることができます。
人間に対して攻撃的になるときの対処法は、犬を静かに引き離して落ち着くまで待ちます。落ち着いたら、しずかに褒めます。
これを繰り返すことにより、吠えることはいけないことだと理解させましょう。
まとめ

Ovchinnikova Stanislava/shutterstock.com
犬はとてもやきもち焼きで嫉妬深い生き物です。
自分の順位を常に気にしています。犬が不安にならないように、日頃から犬の順位付けをはっきりしてあげる事が大切です。
いかなる時も、飼い主さんが上であるという事を教えましょう。飼い主さんが犬のリーダーであり続けるという事は、どんな時も犬に対してクールであり続けなくてはなりません。
それは、かわいい犬を前にしては、かなり大変なことですが、犬にとっては順位がきちんとしている方が、ストレスがなく過ごせるのです。
ですから、かわいいからと言って犬の言いなりになっていては問題行動は治りません。
いつも毅然とした態度で犬と接するように心がけましょう。