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名称:エアデール・テリア
性格:外向的で利口、友好的
寿命:12歳~13歳
体重:18kg~29kg
体高:56cm~61cm
毛色:タンをベースにブラックやグリズル
値段相場:ペットショップ20万~30万円、ブリーダー直販のペットショップ20万~35万円
エアデール・テリアの性格
エアデール・テリアは、テリア種の中で一番サイズが大きいので、「キングオブテリア」とも呼ばれています。19世紀のイギリスで作出され、狩猟能力の高さを評価されて、猟師に大切にされてきました。日本では昭和初期に軍用犬として飼育され、一般に普及していきました。
純粋犬種の保護と質的向上のため血統証明書を発行しているジャパンケネルクラブ(JKC)によると、エアデール・テリアは好奇心が強く勇敢で利口、外向的で自信に満ちあふれています。
注意深いところもありますが攻撃的な要素はなく友好的であり、怖いもの知らずな性格です。ウェルシュ・テリアと外見が似ていますが、大きさはエアデール・テリアの方がはるかに大きく、区別はつきやすいでしょう。
エアデール・テリアの平均寿命
エアデール・テリアの平均寿命は12~13年ほどです。中型犬の平均寿命は13年ほどなので、エアデール・テリアは平均的な寿命だと言えます。
長生きさせるためには、定期的な散歩でストレスを発散させましょう。
エアデール・テリアの平均体重
エアデール・テリアの平均体重は18kg~29kgで、オスが23kg~29kg、メスは18kg~20kgが理想体重です。
筋肉質で身体が引き締まっている中型犬です。
エアデール・テリアの平均体高
エアデール・テリアの平均的な体高は56~61cmです。
オスが約58cm~61cm、メスが56cm~59cmほどで、メスに比べてオスは少し大きい体格をしています。
エアデール・テリアの毛色(カラー)
毛色はボディや首元がブラック、もしくはグリズルであり、耳は黒めのタン、他はブラウンのタンです。
ブラック&タンDora Zett/shutterstock.com
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- ブラック&タン
- グリズル&タン
エアデール・テリアが成犬になるまでの期間
中型犬は、だいたい10か月~12か月ほどで成犬になると言われています。他の中型犬と同様に、エアデール・テリアも約1年で成犬になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
エアデール・テリアの鳴き声
エアデール・テリアは怖いもの知らずで勇敢な性格をしているのと、狩りをしていた習性から吠えることが多い犬種です。
ただし無駄吠えをするかは飼い主のしつけ次第なので、幼犬の頃から甘やかしすぎないよう注意しましょう。
エアデール・テリアがかかりやすい病気
子犬かかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
股関節形成不全 | 股関節の形状に異常が起きる病気。基本的に両側の股関節に症状が起こる。4~12か月ころ頃に多い。 | 約40万円 |
皮膚炎 | 皮膚が赤くなり、体をかきむしる。被毛をブラッシングして清潔に保つことが大切。 | 約7千円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
成犬かかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
胃捻転 | 腹部がふくれ、腹痛や嘔吐が見られたりする。3歳以降に多い。 | 約15万円 |
甲状腺機能低下症 | 甲状腺ホルモンの分泌が減少して、元気がなくなる、脱毛、肥満などの症状が起こる。中年以降に多い。 | 約1万円 |
リンパ腫 | 血液のガンの一種。リンパ節の腫れや、下痢・嘔吐、呼吸困難、脱毛など。6歳以上のシニア犬に多い。 | 1回2万円ほど |
拡張型心筋症 | 心筋が伸びることで血液の循環不全が起きる。肺水腫や呼吸困難などになる。中年以降に多い。メスよりもオスがかかりやすい傾向。 | 不明 |
皮膚炎 | 皮膚が赤くなり、体をかきむしる。被毛をブラッシングして清潔に保つことが大切。 | 約7千円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
エアデール・テリアはダブルコートの犬種なので、暑さには弱いです。気温22℃以上、湿度60%以上になったら、熱中症にならないように注意しましょう。
散歩中は飲み水を携帯して、こまめに水分補給をさせてあげましょう。
エアデール・テリアの体臭
エアデール・テリアのニオイは、他の犬に比べてあまり強くないと言われています。
しかし、毛についた汚れなどを放置していると、臭いが発生する場合もあります。
特に、口まわりの毛は食べカスなどで汚れやすいので、タオルなどでしっかりキレイにしてあげましょう。
エアデール・テリアの飼い方
エアデール・テリアはしつけが難しいと言われているので、犬を飼育した経験がない方には飼いづらいかもしれません。飼い主がリーダーシップを発揮して信頼関係を築いて、子犬のころからしつけを始めましょう。
また、狩猟犬のルーツがあり必要な運動量が多いので、毎日しっかりと散歩につれていく時間を確保しなければなりません。毎日の散歩以外にも、たまにはドックランやハイキングなどへ出向き、たくさん運動させる日を作ってあげましょう。
室内・屋外のどちらでも飼育は可能ですが、身体が大きいので、ある程度のスペースが必要になります。室内で飼う場合には、子犬のころから中~大型犬用のケージやサークルを用意してあげましょう。
ドッグフードの量・回数
ドッグフードは、ライフステージにあったものを与えましょう。
ライフステージとは
- 「子犬」
- 「成犬」
- 「シニア」
の3段階です。
子犬期とシニア期には、1日3回に分けふやかしたフードを与えましょう。成犬期には、1日2回に分けてフードを与えてください。
どのライフステージも、ドッグフードのパッケージに記述された量を与えるようにしましょう。
ドッグフードは、必要な栄養素がバランスよく摂れる「総合栄養食」の表記があるものがおすすめです。
エアデール・テリアは、胃捻転や股関節形成不全になりやすい犬種です。これらの病気の原因である、食べ過ぎや肥満にならないように注意してください。
食べさせてはいけないもの
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
- 柑橘類
- 酢類
- スパイス類
- クセのある葉物野菜
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
抜け毛の量
エアデール・テリアは粗剛毛の犬種なので、換毛期がありませんが、週3回ほどブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげましょう。エアデール・テリアは皮膚病になりやすいので、ブラッシングをしながら皮膚の状態をチェックしてあげてください。
また、1か月に1回ほど、プラッキングを行う必要があります。
プラッキングとは、身体全体の毛を専用のナイフや指で間引く技法です。プラッキングをすると、犬にとって良いコートコンディションを保てるようになります。
毛が溜まって不潔になるのを防いだり、抜け毛も減るため家庭での手入れも楽になります。
お風呂の入れ方
エアデール・テリアは、月1回を目安にシャンプーをしてあげましょう。毛が少し汚れている程度なら、濡れたタオルで拭いてあげるだけで充分です。
必要以上にシャンプーの頻度を多くしたり強く洗ったりすると、皮膚が荒れてしまう危険性があります。エアデール・テリアは、特に皮膚炎になりやすい犬種なので、注意してシャンプーをしてあげるようにしましょう。
シャンプーは必ず犬用を使用しましょう。犬の肌や被毛に合うよう作られており、人間のシャンプーとは全く異なるためです。
シャンプーをする前には、ブラッシングをして抜け毛を取り除いておくと、スムーズに身体を洗うことができます。
エアデール・テリアの子犬のお風呂の入れ方- お風呂やシャワーを怖がる場合は、まずシャワーの音やお風呂に慣れさせましょう。
- 38度くらいのぬるま湯で、身体→頭の順に濡らしていきます。顔まわりにシャワーを使うのを怖がる場合は、濡らしたタオルなどで拭いてあげましょう。
- シャンプーを手で泡立てます。身体→頭の順に丁寧に洗います。
- 頭→身体の順にシャンプーを流していきます。流し残しに注意しましょう。
- タオルで軽く乾かした後、ドライヤーで完全に乾燥させましょう。ドライヤーは犬の身体から30cmほど離して使用します。
- 子犬と同様に38度くらいのぬるま湯で、身体→頭の順に濡らしていきます。
- シャンプーを手で泡立て、身体→頭の順に洗っていきます。
- 頭→身体の順にシャンプーをしっかり落とします。シャンプーの流し残しには注意してください。
- タオルで軽く乾かした後、ドライヤーで完全に乾燥させましょう。ドライヤーは犬の身体から30cmほど離して使用します。
最適な散歩時間
エアデール・テリアは活発で運動量も必要な犬種なので、毎日1時間以上の散歩を2回は行ってください。狩猟犬のルーツがあるので、散歩や運動が好きな犬種です。たくさん運動させてあげてください。
充分に運動ができないと、ストレスがたまったり肥満になってしまったりします。定期的にドッグランなどに連れて行ってあげるのも、おすすめです。
ただし、子犬のころは股関節形成不全になりやすいので、激しい運動をさせないように注意しましょう。また夏場は熱中症の危険性があるので、散歩の時間をしてケアしてください。
エアデール・テリアのしつけ方法
エアデール・テリアは頭がいいので、しつけをしっかり覚えてくれますが、飼い主が一貫した態度を取らないと反発することもあります。
しつけをする際には、飼い主がリーダーシップを発揮して、毅然とした態度で接しましょう。
エアデール・テリアは賢くでプライドが高いので、叱るよりも褒めて伸ばすしつけ方法が向いています。ちょっとでも良いことをしたら大げさに褒め、悪いことをしたときは叱らずに無視をします。
トイレのしつけ方
トイレのしつけは、子犬のころにスタートしましょう。トイレのしつけが遅れてしまうと、「どこでも排泄する犬」になってしまいます。
室内で飼う場合には、特にしっかりしつけをしましょう。1歳以上のエアデール・テリアにトイレのしつけをし直す場合には、子犬と同様の方法をとりますが、習得まで時間がかかることが多いです。
多頭飼いの場合には、トイレを個別に用意する方法と共有する方法があります。個別に用意する場合は、より広いスペースと費用がかかります。
トイレを共有する場合は、先住犬がテリトリーを侵されたと感じて、ストレスを溜めてしまう可能性があります。その場合、トイレを個別に用意してあげましょう。
- 一頭飼いの場合、専用のトイレを用意してあげましょう。
- トイレに行きたそうな仕草が見えたら、トイレまで誘導してあげましょう。トイレの場所を覚えることができます。
- トイレに成功したら、大げさに褒めて「良いこと」だと認識させましょう。
- 3週間ほどトレーニングを続けると、トイレを覚えることができます。
無駄吠えのしつけ方法
エアデール・テリアは、勇敢で怖いもの知らずの性格なので、知らない人間や犬に対して吠えてしまうこともあります。
子犬のころから、きちんとしつけをしておかないと、無駄吠えをするようになってしまうかもしれません。無駄吠えのしつけは、吠える原因を探ることから始めましょう。
- 知らない人間や犬に対して、無駄吠えをさせないようにしつけるには、子犬のころから慣れさせる必要があります。それでも吠えてしまう場合は、距離をとって他のものに集中させましょう。
- チャイムなどの音に反応して吠えてしまう場合は、音とご褒美を結びつける訓練が効果的です。「わざと音を鳴らす→ご褒美を与える」というトレーニングを繰り返します。
- 飼い主に構ってほしくて吠える場合は、気にしないで無視をするようにしましょう。「吠える=遊んでもらえない」と覚えさせます。
噛み癖のしつけ方法
子犬のころに甘噛みをするのは、飼い主に構ってほしいからです。また、歯の生えはじめに、痒くて噛むこともあります。
甘噛みだからと放っておくと、成犬になっても噛み癖が残ってしまう可能性があります。エアデール・テリアは、身体が大きめで力も強いので、噛み癖が残っていると他人にケガをさせてしまうかもしれません。
噛み癖を残さないためには、子犬の甘噛みの状態でしつけを行いましょう。
- 甘噛みをされたら、大きな声で「ダメ」と伝えましょう。
- 噛まれた瞬間に、大きな音を出して驚かすのも効果的です。
- 遊んでいる最中に甘噛みをされたら、無視をして遊びを中断しましょう。「噛む=構ってくれない」と認識します。
- 歯の生えはじめに、痒くて噛むこともあります。「人を噛む=いけないこと」だと教えつつ、おもちゃなどを噛ませましょう。
待てのしつけ方法
「待て」は、さまざまな場面で役に立つ大切なしつけです。例えば散歩中にフンの処理をしている時や病院の診察時に「待て」ができると、犬との共生がしやすいです。
エアデール・テリアは、見知らぬ人や犬に対して興奮することもありますが、「待て」の指示を出して落ち着かせることもできます。
「待て」は、犬との人間が共生していく上でかかせないしつけなので、子犬のころからしっかりとトレーニングしておきましょう。
- お座りをさせて、2秒カウントしてご褒美を与えます。
- カウントする秒数を、10秒まで1秒ずつ増やしていきます。
- お座りをさせ「待て」と指示を出して、10秒後にご褒美をあたえます。「待て」の指示と行動を結びつけるトレーニングです。
- 「待て」を指示して、1歩離れます。10秒後、「よし」と合図してこちらに近づいてきたらご褒美を与えます。だんだん距離を長くしていきましょう。これで「待て」を解除できるようになります。
ハンドシグナルを使って指示をする方法も効果的です。
留守番のしつけ方法
犬と生活をしていて、留守番をさせることは避けられません。留守番に慣れさせるためにも、子犬のころからトレーニングを始めましょう。留守番のしつけができていないと、粗相やイタズラなどの問題行動を起こすことがあります。
この原因は、飼い主が近くにいない不安やストレスなどから、パニックになってしまうからです。危険なものは片づけておくようにしましょう。
- 留守番をする際に、犬がリラックスできる定位置を作ってあげましょう。
- あらかじめ、外から聞こえる音に慣れさせておいて、警戒しないようにしつけましょう。
- 普段から1匹でいる状況に慣れさせましょう。まずは、数分間の留守番から始めて、徐々に留守番の時間を長くしていきましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619