猫といえば気分屋で大胆不敵な性格というイメージです。また、とてもマイペースなので飼い主さんが振り回されてしまうこともあります。
猫はどちらかというと、「誰かを気遣ったり優しくしたりする動物」というよりも「誰かに気遣われたり優しくされたりする動物」だと感じる性格です。
ところが、実際には猫もしっかりと相手の事を気遣ってあげることができます。当然ですが、自分の子供には親として優しく対応します。さらに、同じように人間の子供にも優しく接することができるのです。
そこで今回は、猫が人間の子供に優しくしてくれる場面をご紹介します。また、なぜそのように優しい行動を取るのか、その理由も解説します。
猫の優しい気遣いを知って、ぜひほっこりしてくださいね。
猫が人間の子供に優しくしてくれる場面

pixabay.com
猫が人間の子供に優しく接しているシーンは、きっと動画や画像などで目にしたことがあるはずです。また、お子さんがいる家庭では、飼い猫が優しくしてくれる場面を実際に経験されているかもしれません。
猫はどんな時に、人間の子供に優しい行動を取るのでしょうか?
子供が寝ている時に静かにしてくれる
人間の子供はよく食べてよく寝るのが仕事です。成長には欠かせない要素なので、長時間寝ています。当然、子供が寝ている場面に猫が遭遇することもあります。そんな時に猫はどのような反応をするのでしょうか。
大人の人間に対しては睡眠の邪魔をすることが多い猫ですが、なぜか子供に対しては決して邪魔しないように行動します。
例えば、音を立てないようにいつもより静かに歩きます。また、寝ている子供の周囲で遊ぶこともしません。一緒に寝ることさえあります。
踏まれても怒らない
猫のしっぽを踏みそうになった経験を持つ飼い主さんは多いでしょう。実際に踏んでしまって、猫に怒られたことのある人もいるかもしれません。
同じケースでも、猫は人間の子供には穏やかな対応をします。子供が猫のしっぽを踏んでしまっても怒ることはありません。それどころか、我慢して何もなかったかのように子供の顔をなめてくれることさえあります。
子供がわざと踏んだ場合でも紳士的な対応をしてくるので、いつもとの違いにびっくりする飼い主さんも多いようです。
しつこくイタズラしても優しく対応
子供はイタズラ好きです。そのため、猫に対していろんなイタズラを仕掛けることがあります。
猫の体を何度も触ったり、弱い力でたたいたりすることがあります。また、抱きついたり顔を手でつかんだりすることさえあるでしょう。
そんな場合でも、猫は相手が子供だと優しく対応してくれます。何もなかったように振る舞ってくれることもありますし、一緒に遊んでくれることもあります。
同じことを大人がやってしまうと、必ず噛みつかれるか逃げられるので要注意です。
どこに行っても付き添ってくれる
人間の子供を積極的に気遣う猫もいます。つたない足取りでどこかに行こうとする子供に、猫が一緒に付き添ってくれるのです。
まるで、転んでしまわないように心配しているお母さんのようですね。それでも子供の行先を阻むことはなく、猫も子供の成長を頼もしく見守ってくれます。
猫が人間の子供にも優しいのはどうして?

pixabay.com
猫が人間の子供に優しくする場面をいくつかご紹介しました。
猫はどうして子供に優しくしてくれるのでしょうか?その理由を簡単にご紹介します。
猫は親子の繋がりを大切にする
猫は犬と違って集団で行動することはほとんどありません。群れで生活するのではなく、自分だけで単独行動する生き物です。そのため、他者との繋がりがとても薄くなります。
そこで大切になってくるのが、親子関係です。猫が自分ひとりで生きていけるようになるためには、母親の助けを得なければいけません。そして、そのための本能が刻まれているため、猫は親子関係を大切にします。
結果として猫は強い母性本能を持ち、自分の子供を優しく扱い、教育もします。
人間の子供に対しても親になる
猫の母性本能の強さは、人間の子供に対しても発揮されます。なぜでしょうか?
それは、猫が人間の子供でも「子」だと認識できるからです。自分より体が大きく種族も全く違っていますが、優しく導いてあげるべき存在だと理解しているのです。
その時点で猫と人間の子供は「親」と「子」のような関係です。人間の母親のように忍耐強く、また優しくしてあげるのは、猫特有の母性本能の強さに秘密があるのです。
あまり関わらない場合もある
もちろん、すべての猫が赤ちゃんを自分の子供のように扱うわけではありません。
子供に対して攻撃的になることはほとんどありませんが、中には「あまり関わりたくない」と感じる猫もいます。