ペットロスってどういう気持ちになることを言うの?
Africa Studio/shutterstock.com
飼っていた猫が死を迎え、その後に感じる悲しみや喪失感・絶望感などにより強いショックを受けている状態のことをいいます。
ペットロスが長引くことにより、鬱状態に陥ってしまったり、自分も後を追いたくなったりしてしまう状態を「ペットロス症候群」と言います。
ペットロスになると、気持ちはどんなふうに変化していくの?
ペットロスの気持ちは、死を迎えたときから変化していきます。
・まず「ショック、拒否」の感情が起こります。単純に、死に対するショックと、受け入れたくないという拒否反応が心の中で暴れ回ります。
・「怒り」の感情が起こります。理不尽だと分かっていてもかかりつけの獣医さんへの怒りや、自分への怒りで心が苦しくなります。
・「交渉」の感情が起こります。もし、生き返ってくれるなら、自分は死んでも良い。といったような感情や希望が心の中で浮かんでは消えていきます。
・「抑うつ」状態になります。何をしても楽しくなかったり、猫が居た光景を思い描いてしまい現実の風景に対して何も感じなくなってしまいます。
・「受容」の感情が少しずつ出てきます。猫の死を受け入れ、楽しかったことや嬉しかったことも思い出すことが出来るようになっていきます。
ペットロスから立ち直るにはどれくらいの時間がかかるの?
ペットロスから立ち直りにかかる時間は人それぞれです。
大切なことは、心に浮かんでくる感情をしっかりと受け止めることです。
否定してはいけない、人のせいにしてはいけない、怒ってはいけない、悲しんでばかりではいけないと思わず、思いっきり自分の気持ちに正直になってください。
出口のないトンネルはありません。きっと笑って猫と過ごした日々を思い返し、人と共有出来るときは訪れます。
猫への気持ちを正直に表すこと!
死を迎えた猫に宛てて手紙を書いてみたり、毎日の出来事をつづる日記を猫に語りかけるようにして書いてみましょう。
そうすると猫の存在がどれほど自分にとって身近であり、大切であったかが再認識され、いつも傍にいてくれたことへの感謝の気持ちが生まれます。
絵にしてみたり、写真を整理することもおすすめです。
悲しみの感情は消えることはありませんが、「ありがとう」という気持ちが生まれることで、自らの愛が、自らの悲しみを癒してくれますよ。
猫の死から学ぶことと、ペットロスから学ぶこと。
私もペットロスから立ち直った1人として、どれだけペットロスが苦しいかよく分かります。
家族の誰よりも悲しみ、苦しみ、涙したのは、誰よりも猫を愛し、猫から愛されていたからです。
悲しみや絶望に苦しんでいる時、愛していたという気持ちを思い出してください。
愛されていた日々の出来事を思い出してください。
だからこその悲しみなのだと思ってみてください。
悲しんで沢山泣くことで、悲しみを乗り越えることができます。
そして、どうか猫に向けて、ありがとうと言ってあげてください。
そこに確実にあった愛を、どうか忘れずに。
必ず訪れるお別れの時を、心の片隅で覚悟をして生きている時間を思いっきり大切に愛し合ってくださいね!