引っ越し当日にパニックを起こして逃げたり、新居になじめずにご飯が食べられなくなったり、トイレができなくなったり、引っ越しによるショックを受けた猫の実例は少なくありません。愛猫にできるだけスムーズに引っ越しできるよう対策を講じましょう。
これから、「引っ越しの前」「引っ越し当日」「引っ越し後」に分けて、気をつけることと猫のストレスを減らすためにできることを紹介します。
引っ越し前の注意点
pixabay.com
「古いものはこの際全部捨てよう!」「引っ越しのついでに家具を新調しよう!」など、人間はよく引っ越しを機に断捨離をしたり、心機一転のチャンスと見たりしますが、猫を連れての引っ越しの場合は事情が異なります。
環境の変化が苦手な猫だけに、できるだけ古い家と変わらない環境を新居に作ってあげることが猫のストレス軽減に欠かせません。
猫グッズを捨てない
ボロボロになっているベッドや毛布、古いトイレやフードボールなど、引っ越しに伴いキレイなものを変えたい気持ちはわかりますが、絶対に捨てないでください。愛猫のために、全部そのまま持っていってあげましょう。猫が「自分のもの」と認識しているグッズは、新居で多大の安心感を与えます。あと、少しで良いので、使用済みのトイレの砂も詰めてください。
「そこまでするの?」と思われるかもしれませんが、愛猫の匂いが染み付いたグッズは、引っ越しに伴う猫のストレス軽減の要です。
猫グッズは絶対に捨てたり新調したりせずに、古い物をそのまま詰めて、新居についたら一番に出せるようにまとめてパッキングしておきましょう。
迷子札を用意する
慣れない新居から脱走する猫はとても多いです。引っ越し前後は、飼い主さんも何かとバタバタしていますし、ドアや窓も開けっ放しにすることが多いので、万が一に備えて、首輪と迷子札を必ず用意してください。
そして、猫が引っ越し当日までに迷子札に慣れるように、数週間前から装着して、様子を見ながら違和感を感じないように調整してあげましょう。マイクロチップをつけている猫は、引っ越し後に登録情報の更新を行う必要があります。