トリミングの目的とは?
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町で見かける犬は同じ犬種でもカットの仕方が様々です。それは、飼い主さんの思い入れのあるスタイルを目指しているからでしょう。犬種によっては色々なカットスタイルを楽しめますし、時には全く別の犬種に見えることも少なくありません。
しかし、トリミングの目的はカットスタイルでおしゃれを楽しむだけではないのです。それには、犬の被毛をきれいに保ち、熱中症を防ぐという目的があります。それ以外にも、足の裏の毛をカットすることで、転倒防止や怪我の防止にもつながるでしょう。
特に、被毛が多い犬種は6月頃の高温湿気により、毛の中に熱がこもり蒸れてしまうことがあります。この時期にトリミング を怠ると、皮膚のトラブルにもつながるので注意が必要です。
ビションフリーゼカットとは?
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ビションには「マルチーズ」、フリーゼには「巻き毛」という意味があって、ビションフリーゼは名前の通りフワフワの巻き毛が特徴となっています。この被毛を生かしつつ、顔をまんまるにするカットをビションフリーゼカットといいます。
とても特徴的でかわいいのですが、お手入れや良い状態を保つのに少し手間がかかるかもしれません。アフロに見える独特のフォルムはとても上品で美しさを醸し出しているので、一度は挑戦してみたいと思う人も多いです。
ビションフリーゼカットができる犬種
そのカットの名前から、ビションフリーゼ限定のカットスタイルというイメージがあるかもしれませんが、意外にもビションフリーゼカットを楽しめる犬種は他にもいます。
ビションフリーゼほど顔まわりのモコモコが大きくできないこともありますが、ミニチュア版のビションフリーゼカットができるのです。ここでは、その中からいくつかの犬種をご紹介しましょう。
プードル&トイプードル
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テデイベアーカットのイメージが強いですが、意外にもアフロのようなビションフリーゼカットも楽しむことが可能です。そこまで大きくはなりませんが、小柄のアフロを作ることができます。
顔のまわりに毛のボリュームがあるので、ビションフリーゼカットを作りやすいのです。ただし、プードルは被毛が伸びるスピードが速いので、スタイルを維持するために頻繁にサロンに行くことをお勧めします。
トイプードルの被毛の特徴はほぼ同じです。それゆえに、トイプードルもビションフリーゼカットを楽しむことができます。
ポメラニアン
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ポメラニアンは被毛の量がとても多いので、ビションフリーゼカットを楽しめるでしょう。顔まわりの毛を残しつつ体部分は短くすることで、ぬいぐるみみたいな愛らしい姿を見せてくれるはずです。
残念ながら顔まわりの毛がそれほど多くないので、大きなアフロを作ることは期待できないでしょう。それでも、小さいサイズのビションフリーゼカットを楽しむことができます。体をスッキリすることで、小さいながらも顔まわりのフワフワ感を引き出すことができます。
ペキニーズ
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たて髪に似た被毛を持っていますが、実はビションフリーゼカットを作れる犬種の一つです。通常は長い毛を生かしたカットが一般的ですが、ビションフリーゼカットにすることで、もともと持っているものを生かしつつスッキリした姿も楽しめます。
夏の暑い時期には特に長い毛は蒸れてしまい、皮膚トラブルを起こしかねません。スッキリさせてあげれば犬だって涼しくて快適に感じますし、飼い主さんのお手入れも半減するでしょう。他の犬とは被らないカットで、オリジナリティを楽しめること間違いありません。
マルチーズ
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マルチーズは体の割に大きく丸い顔を持っています。ビションフリーゼのように大きなふわふわスタイルを作ることはできませんが、大きな顔という特徴を生かしつつ、まんまるなカットを楽しむことができます。
体部分をさらに短くカットすることで、ビションフリーゼカットに近い雰囲気を醸し出すことができるでしょう。