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猫のひげ袋って何?ひげ袋が膨らむ理由と機能について徹底解説します!


猫のひげ袋とは?

ひげ袋が膨らんでいる猫

PHOTOCREO Michal Bednarek/shutterstock.com

猫はかわいい動物です。帰宅してかわいい鳴き声で愛猫が迎えてくれると、すごく癒されますよね。家族の中で、何気ない猫ちゃんの動作に笑いが起こったりすることもあります。猫ちゃんがいると、自然と家族の会話も増えるかもしれません。

あなたが猫の好きなパーツは何ですか?
毛がふさふさでモフモフなところ、プニプニした肉球、ふわふわのお腹…
ストレスを感じていても、モフモフ、プニプニの猫ちゃんと遊ぶと心が和んできますよね。

猫の顔をじっと見ていると、ひげが生えている部分がプクッと膨らんでいるのに気づくことはありませんか?この猫の膨らみの部分は「ひげ袋」と呼ばれています。ひげ袋があることで、時々ネコちゃんが笑っているかのように見えることもあります。

肉球やもふもふの被毛が好きだという方は多いですが、このひげ袋が好きという方も少なくないでしょう。ところでこのひげ袋、何のためにあるのでしょうか?実は、ひげ袋はとても重要な役割を果たしているんです。その役割がわかると興味深いです。今回は猫のひげやひげ袋に注目したいと思います。

猫にはひげがいっぱい!

クローズアップされた猫の顔

Smit/shutterstock.com

猫のひげは口まわりにもありますが、実は様々な部分に生えています。目の上の部分に約6本生えているひげは「上毛(じょうもう)」になります。目の上のまゆ毛にあたるようなひげで、目の上にある障害物を素早く認識する機能があります。

口のはしにも約1本から2本あります。これは「口角毛(「こうかくもう)」と読みます。さらに、口の上には約16本あります。これは、「上唇毛(じょうしんもう)」です。この上唇毛が、口の左右に生えている猫の代表的なヒゲです。上唇毛は距離感を測るために役立ちます。

あごの下にも数本のひげがあります。これを「頭下毛(どうかもう)」です。食べ物の距離を測る役目を果たします。さらに、ほほ骨の上あたりに約1本から2本生えています。このひげは「頬骨毛(きょうこつもう)」と読みます。このひげは横に生えていて、狭い所でも通れるかどうかを判断するのに役立ちます。

たくさんのひげが登場しましたが、これらのひげを合わせると、猫には50本から60本ものひげが生えていることになります。鼻の横あたりのひげが目立つので、一見猫のひげはそこにしかないようにも見えてしまいますが、顔だけ見てもたくさんの毛があるんです。

顔だけでなく体にもひげはあります。例えば、前足の後ろには「どう毛」と呼ばれるひげがあります。言われ、ぶつからずに追いかけたり、目などを守る役割を果たしています。

ちなみにひげの形状ですが、猫によってひげがカールしていたりまっすぐだったりと、形は異なっています。ひげの色も猫によって様々です。ひげの長さは一般的に10センチから12センチ程度です。

猫のひげの役割は?

猫のひげは空気の流れを察知する働きをしています。驚くことに、ひげによって風向きや風速を感知しているようです。また狭い場所を取れるかどうか確認する働きもあります。ひげがあれば、暗い場所でも歩くことができます。猫のひげは敏感な部分です。瞬時にまわりを察知することができます。

上半分のひげと下半分のひげを別々に動かすこともできます。このように、猫のひげは、通路を通れるかどうかを察知するセンサーになったり、平衡感覚を保つなど大切な役割を果たしています。

なお、猫のひげは周りの体毛よりも2倍ほどの太さがあり、3倍ほど深い所から生えていますす。そのため、ひげは神経に近い所にあると考えられます。ひげが通っている神経を刺激すると猫は嫌がりますので、できるだけ触らない方が良いでしょう。

猫のひげと心理状態

猫のひげの状態によって、猫の心理状態を知ることもできます。例えば、ひげが下にたれている時はリラックスをしている状態であると考えられます。暖かい所でゆったりうとうとしていたり、身体もひげも脱力している時に見られるかもしれません。

上を向いている時は、嬉しい時や遊んで欲しい時の状態であると考えられます。ひざと尻尾を立てて甘えてきたら、間違いなく喜んでいます。そんな時はかまってあげましょう。

猫のひげが前方に向いている状態は、威嚇していたり、興奮していたりする状態であると考えられます。緊張していたり、危険を察知して警戒していたり、獲物を狙っている時などに見られるかもしれません。

横いっぱいにひげが開いている時は、興味を示している状態です。ひげがだらりと垂れているような場合は、不調であるサインと思われます。後方に引かれている状態は、食事をしている時や睡眠時に見られます。

猫のひげは生えるの?

猫のひげは自然に抜けることがあります。だいたい半年ほどで自然に抜けると考えられています。自然に抜けて生え変わるという周期を繰り返すため、自然の抜け毛を心配する必要はないでしょう。余談ですが、猫ひげ用のコレクションケースも売られているようで、中には抜けたひげを集めている方もいるようです。

注意が必要なのは、皮膚病が原因でひげが抜けるケースなどです。皮膚病に感染した場合には、皮膚が赤くなったり、ただれたりするなどの症状が見られることがあります。ダニなどが原因で皮膚病になることがあります。

さらには、ストレスが原因で抜ける場合もあります。もし上記の症状が併発したり、短い期間の間にひげがたくさん抜けてしまうような場合は要注意です。

日頃から生活環境を整え、環境を清潔にしてあげて、ストレスが溜まらないようにしてあげましょう。また食事の栄養もしっかり管理してあげましょう。ちなみに猫のひげは熱を感じることができないので、暖房装置などで、ひげを焦がしてしまうということもあり得ます。ストーブを使う時などは、ひげが縮れてしまうことがないよう、気を付けてあげましょう。

猫のひげは切らないで

ひげを抜いたり切ったりすることがないようにしましょう。猫のひげを切ってしまったら、ひげの持つ機能が正常に働かなくなって、家の中でも上手に生活できなくなってしまいます。

例えば、暗くなると動けない、ジャンプできない、物にぶつかってしまうということが生じるかもしれません。自分が通れる距離感がわからないということも生じ得ます。支障が出てしまい、行動範囲も狭くなってしまうことでしょう。そうなるとストレスがたまってしまいます。元気がなくなってしまう恐れもあります。平衡感覚を失ってしまうため、歩くこと自体も難しくなってしまうかもしれません。

ひげが長いと「ついつい長さをそろえてあげた方がいいのでは」という気持ちが湧き上がるかもしれません。でも絶対にNGです。また、長い毛の猫をかっていると、毛をカットする時に間違ってひげを切ってしまうという恐れがあるので、その点も気を付けるようにしましょう。

事故や病気などでひげがなくなってしまった場合、時間はかかりますが、ひげは生えてくるので安心してください。

猫のひげ袋の役割は?

笑ったように見える猫の顔

PHOTOCREO Michal Bednarek/shutterstock.com

猫のひげが大きな役割を担っていることについて考えましたが、猫のひげ袋についてはどうでしょうか?ひげ袋はひげを支えたりひげを守る役割を果たしています。ひげ袋の構造ですが、ひげ1本につき1つずつ液体が入った袋の中でひげが浮くような形になっています。浮いている状態ですので、ひげが上下左右に動くことがあります。

猫が興奮状態になると、ひげ袋が膨らむことがあります。ひげ袋には多くの神経が集まっています。「環状洞」と呼ばれるひげの根元部分には血液がたくさん入っています。

神経や血液の働きによってひげ袋は膨らむと考えられています。ひげ袋は筋肉でできているので、生えているひげを支え動かすことができます。ひげ1本ずつに袋があって、それぞれに血液が満たされている繊細な造りなので、ちょっとした振動も察知できます。人間では感じないようなわずかな振動も猫は察知できると考えられています。

猫によっては、ひげ袋にだけ色がついていたり柄が入っている場合もあります。猫によって違いがあるので、時々色々な猫のひげ袋をじっくり観察するのもなかなか興味深いです。

ところでひげ袋が膨らむ理由ですが、この膨らみは、猫がひげを前の方に倒した時に生じる現象と考えられています。1本ずつひげに袋がついていますから、ひげを前に倒すと袋がぷくっと前方に盛り上がって膨らむものと考えられています。猫がひげを前にするのは、何かに興味を持っているか興奮している場合と考えられます。

ひげは猫にとってセンサーのようなものです。猫じゃらしなどで猫ちゃんと遊んであげたりすると、ひげ袋が膨らむのを見ることができるかもしれません。


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