はじめに
あなたの愛猫は無駄鳴きをしませんか?飼い主さんの中には、愛猫の無駄鳴きに悩まされている方も少なくありません。猫が無駄鳴きをすることには、どんな理由が考えられるのでしょうか?
この記事では猫が無駄鳴きをする理由とその対処法についてご紹介していきます。さっそくみていきましょう。
猫が無駄鳴きをする理由とは?

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一緒に暮らしている愛猫が無駄鳴きを続けると、「どうして鳴くんだろう?」、「なんで鳴き止んでくれないの?」と悩んでしまいます。
猫が無駄鳴きをすることには、どんな理由が考えられるのでしょうか?次のような理由が挙げられます。
理由①ストレスによるもの
猫はストレスから、無駄鳴きをすることがあります。
ストレスの原因にはさまざまなものがありますが、それが溜まってしまうことで無駄鳴きをすることが考えられます。猫がストレスを感じるものには、新しい環境への変化、騒音、飼い主さんとのコミュニケーション不足、新しい家族が増えた、などが挙げられます。
ストレスとなっている原因を取り除いてあげれば、無駄鳴きをしなくなることでしょう。ストレスは放置しておくと、病気などにつながることもありますので、ストレスの原因を取り除いてあげることはとても大切です。
理由②お腹が空いている
猫はお腹が空いているという理由から、無駄鳴きをすることがあります。猫は人間のように1日3食という決まりはありませんが、お腹がすくと無駄鳴きをする傾向があります。
飼い主さんに「ごはんちょうだい~」と催促しているために鳴いていると考えることもできるでしょう。飼い主さんが寝ている夜中だとしても、猫はお腹が空いていると時間を問わず無駄鳴きをしてごはんを要求してきます。
ですから、就寝前にごはんを与えるなら無駄鳴きが解消されるでしょう。
理由③暇だから
猫は1日のほとんどを寝て過ごしていますが、「暇だから」という理由から無駄鳴きをすることがあります。
起きている時間に飼い主さんが遊んでくれなかったり、お留守番をしている時間が長いときなどは、暇なので無駄鳴きをしてしまう傾向があります。
理由④発情期だから
猫は発情期だからという理由で、無駄鳴きをすることがあります。特に発情期の場合は、子孫を残したいという本能から鳴き続けるため、その声はとても大きいことで知られています。
去勢や避妊手術をしていない猫に見られる無駄鳴きです。
理由⑤寂しい
「寂しい」という理由から、無駄鳴きをする子もいます。猫の種類や性格も関係してきますが、猫のなかにはとても寂しがり屋さんの子もいます。
飼い主さんの気を引こうとして、無駄鳴きをします。
理由⑥体調が悪い
体調が悪い場合も無駄鳴きをし、痛みをアピールすることがあります。
愛猫がいつもより頻繁にセルフグルーミングをしたり、食欲がないときは体調不良が考えられますので、様子をしっかり観察しましょう。そして、必要ならば早めに動物病院を受診するようにしましょう。
理由⑦運動不足
猫は運動不足になると、無駄鳴きをすることがあります。猫はよく寝る動物ですが、起きているときは性格にもよりますが活発に行動しています。
飼育環境にもよりますが、走り回るスペースがなかったり、上下運動する場所がないとストレスを感じてしまい無駄鳴きをします。
理由⑧病気
猫の中には病気を患っているために、無駄鳴きをすることがあります。
もちろん無駄鳴きをすることがすべて病気が理由というわけではありませんが、病気による不快感や痛みから無駄鳴きをしてしまうケースもあります。
理由⑨老化現象
老化現象により、無駄鳴きをする猫もいます。特に認知症による夜鳴きや、耳が聞こえない不安からの無駄鳴きなどが原因となっているようです。
愛猫がシニア期に入っている場合は、何か訴えている可能性もありますので、よく観察して気持ちを察してあげるようにしましょう。
猫の無駄鳴きの対処法とは?

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では、猫の無駄鳴きをやめさせるためには、どのように対処すればよいのでしょうか?
対処法①ひたすら無視すること
猫の無駄鳴きをやめさせるためには、よくしつける必要があります。猫のしつけと聞くと難しそうなイメージを持つ飼い主さんもいるかもしれませんが、心を鬼にするだけで簡単に猫の無駄鳴きをしつけることが可能です。
それは「ひたすら無視し続ける」ということです。猫がたびたび無駄鳴きをしていると、「何?!」とか「うるさい!」などと話しかけてしまうことがあるかもしれませんが、 ひたすら無視することがポイントです。
大事なのは、猫が無駄鳴きをしていない時にたくさん構ったり撫でたりなどコミュニケーションをとることです。
対処法②無駄鳴き防止グッズを活用する
猫の無駄鳴きの対処法として、無駄鳴き防止グッズを活用することもひとつの方法です。
多くの方の悩みを解消しているおすすめの無駄鳴き防止グッズのひとつに「フェリウェイ・スプレー」が挙げられます。これは猫のストレスを軽減させつつ、無駄鳴きなどの問題行動の改善を期待できるアイテムです。
猫の無駄鳴きに悩んでいる飼い主さんは、利用してみる価値があると言えるでしょう。また、猫が嫌がる音がでるグッズを利用してみても良いでしょう。
対処法③遊びなどスキンシップをたくさんする
猫は、運動不足で体力が余っていたり、暇で退屈していると、無駄鳴きをする傾向があります。
飼い主さんが愛猫とたくさん遊んであげるなら、運動不足の解消はもちろん、退屈することなく楽しい時間を過ごせるため無駄鳴きが無くなるでしょう。
是非、愛猫とたくさん遊んでストレスを発散させ、スキンシップをとっていきましょう。
対処法④去勢や避妊手術をする
発情期が原因の無駄鳴きで悩んでいるなら、去勢や避妊手術を検討してみることができるかもしれません。特に繁殖させる予定がないなら、早い段階で手術を受けることをおすすめします。
子猫が無駄鳴きと夜鳴きする理由とは?

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子猫でも無駄鳴きや夜鳴きをする猫はいます。それには以下のような理由が関係しています。
理由①お腹が空いている
子猫は成長期です。そのため、お腹がすぐに空いてしまう傾向にあります。もし無駄鳴きや夜鳴きをするなら、お腹が空いているのかもしれません。、
日中のごはんの量を増やすことはもちろん、夜飼い主さんが寝てしまってもごはんが食べれるように、就寝前にごはんを用意してあげることもできるでしょう。
理由②トイレ掃除の要求
猫はとてもきれい好きな動物で、子猫の頃からそのような性質をしています。
そのため、「トイレを使いたいけど汚れているから掃除して欲しい!」と感じるとき、無駄鳴きや夜泣きをして要求していることが考えられます。
特に多頭飼をしてる飼育環境の場合、他の猫が飼い主さんの留守中や夜間にトイレを利用し、飼い主さんがすぐに掃除できないと、ストレスになっていることもあります。
トイレの数は基本的に、「猫の数+1」が適切と言われていますが、もしトイレ掃除が原因で無駄鳴きをするようなら、トイレの数をさらに多く設置してあげることができるでしょう。
理由③寂しいから
まだ子猫なので、母猫を思い出して寂しさから無駄鳴きや夜泣きしていることも考えられます。
子猫が寂しさを感じないよう、飼い主さんがたくさんの愛情を注いであげることができるでしょう。
理由④ストレス
子猫でもストレスを感じることはあります。たとえば飼い主さんの中には、安全のために子猫をケージの中に入れる時間があるかもしれません。
子猫は成長期で体力もある疲れ知らずですから、遊びたくてストレスを感じ、無駄鳴きをしているのかもしれません。
特に夜ケージに入れている場合は、ストレスから夜鳴きをしているのでしょう。時間の経過とともにケージで過ごすことにも慣れますので、そのまま様子をみられることをおすすめします。
理由⑤病気
子猫が何かの病気にかかり、痛みや苦しさから無駄鳴きをすることもあります。何か異変が生じていいないか確認し、いつもと様子が少しでも違うなら早めに動物病院を受診するようにしましょう。
特に子猫の場合、体の機能がまだ発達していないので免疫が弱く、体調を崩しやすので注意が必要です。
子猫の無駄鳴きや夜鳴き対策
子猫が無駄鳴きや夜鳴きをする理由は、それぞれ異なっていることが分かりました。ですから、まずは愛猫が無駄鳴きをする原因を突き止めましょう。原因を取り除いてあげることで、無駄鳴きや夜鳴きの改善につながることでしょう。
たとえばごはんの量を増やしたり、トイレの数を増やすこと、愛情を注ぐことなど、愛猫の理由にあった対策をしていきましょう。