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名称:サモエド
性格:友好的で注意深く、いきいきとしている
寿命:10〜13歳
体重:16~30kg
体高:53~57cm
毛色:ピュア・ホワイト、クリーム、ホワイトにビスケットが入っているもの
値段相場ペットショップでの取扱いはほとんどなし、ブリーダー25~35万円
サモエドの性格
日本国内で犬籍の登録や血統書の発行、犬の飼育に関する指導などを行っている一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)によると、サモエドは「原始的な犬・スピッツ」に分類される大型犬です。
サモエドは、ロシア・シベリア地方の遊牧民族であるサモエド族とともに暮らしてきた犬種で、民族そのものの呼称が犬種名の由来となっています。古くから猟のお供をしたりソリを引いたり、暖を取るために使われたりしてきました。
20世紀初頭のアムンゼン隊やスコット隊による南極探検隊においても、ソリを引く犬として採用された歴史があります。現在でもシベリアン・ハスキーなどと同様に、犬ゾリレースなどで活躍しています。
サモエドといえば白い犬というイメージが定着していますが、イギリスに持ち込まれた当時はブラックやブラウンの毛色の個体も存在していました。しかしイギリスではホワイトの個体が好まれて積極的に繁殖されたため、現在ではホワイトやクリームが主流となっています。
被毛は長毛かつ多毛で非常にボリュームがあり、もこもことした外見が特徴です。小さな耳や口の形が笑っているように見える「サモエド・スマイル」は愛嬌があってかわいらしく、熱心なファンも少なくありません。
性格はフレンドリーかつ温和で辛抱強く、家庭犬に向いています。知的な注意深さや落ち着きもあり、人間の子どもの遊び相手にもぴったりです。猟犬としての本能はほとんど見られません。社交的な性格ゆえに、番犬には向いていないでしょう。
サモエドの平均寿命
サモエドの平均寿命は10~13年ほどです。大型犬に区分される犬種としては平均的だといえます。
サモエドの平均体重
サモエドの体重は16kgから30kgほどです。被毛が多くもこもこした外見をしているため大きく見えますが、見た目の印象ほど大型ではないことがわかります。個体差があるものの、この範囲内に収まっていれば理想体重だといえるでしょう。
サモエドの平均体高
体高は、ジャパンケネルクラブにおいてオスは57cm、メスは53cmが理想とされています。いずれも上下3cmまでは許容です。オスの方が若干大柄になる傾向があります。
サモエドの人気カット
豊かな被毛を持ち、シロクマのようにもこもことした姿はサモエドの魅力のひとつです。犬種的にトリミングは必要ありませんが、短くカットすれば違った雰囲気になります。ただし、被毛が短くなることによって紫外線が皮膚に直接当たると、皮膚トラブルの原因となる可能性があります。短くする必要があるかどうかをきちんと考えてからカットするといいでしょう。
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サモエドの毛色(カラー)
ジャパンケネルクラブではピュア・ホワイト、クリーム、あるいはホワイトにビスケットが入っているカラーが認められています。
ピュア・ホワイトChendongshan/shutterstock.com
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- ピュア・ホワイト
- クリーム
- ホワイトにビスケットが入っているもの
サモエドが成犬になるまでの期間
サモエドは大型犬に分類される犬種のため、成犬になるには1年以上かかります。おおよそ1年半ほどは成長が続くでしょう。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
サモエドの鳴き声
サモエドは体の大きさの割りには吠え声がかん高く、周囲に響きます。また、フレンドリーな性格ゆえに、コミュニケーションをとるために吠えることが少なくありません。無駄吠え防止のためには子犬のころからしっかりとしつけをすることが大切です。
サモエドがかかりやすい病気
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
胃捻転 | 胃の中にガスがたまったり、食後に運動したりすることで胃がねじれてしまう病気。 | 10~30万円 |
股関節形成不全 | 急激に成長することによって骨と筋肉のバランスが崩れ、股関節が変形してしまう遺伝性の病気。 | 15~40万円 |
関節炎 | 加齢や体重増加などにより関節に炎症が起こる。根本的な治療法はない。 | 症状による |
皮膚炎 | 皮膚に炎症が起こり、湿疹や脱毛といった症状が出る病気。 | 1万円~ |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
サモエドは古くから極寒のシベリア地方に適応して暮らしてきた犬種ですので、特に暑さには弱いことを認識しておかなくてはいけません。春先から風通しをよくして室内に熱がこもらないようにする、少しでも暑がっていたらエアコンをつけて室温を調整するなど、飼い主がしっかりと環境を整えて予防することが重要です。
暑い季節は日中の散歩を避け、早朝や日没後など涼しい時間帯にしましょう。散歩中も保冷剤や水分補給用のボトルを携帯するのがおすすめです。また、室内でエアコンを付けずに置いておくことも熱中症を引き起こす原因になります。
真夏でなくても、暑くなりやすい車内や締め切った部屋などに置いておくのは危険です。
サモエドの体臭
サモエドは比較的臭いが少なく、そういった点からも室内で飼いやすい犬種だといえるでしょう。ただし豊富な被毛の手入れを怠ったり、皮膚炎にかかったりすると臭ってくることもあります。ブラッシングをしながら皮膚の状態をこまめにチェックしましょう。
サモエドの飼い方
古くから人間に寄り添って暮らしてきたサモエドは、人と一緒に過ごすことが大好きです。暑さに弱いという点からも、基本的に室内で飼いましょう。温和で遊び好きな性格ゆえに、人間の子どもの遊び相手にもなり、子どものいる家庭でも安心して飼うことができます。
サモエドを飼うときに気をつけたいのは、抜け毛がかなり多いことです。手間を惜しまず、子犬のころからブラッシングを習慣にしてケアをしてあげましょう。
また、常に人と過ごしてきたことから寂しがり屋でもあります。犬と過ごす時間があまりとれない人や、留守がちな家で飼うことはおすすめできません。
運動量も豊富で毎日の散歩はもちろん、キャンプや自然豊かな場所へ一緒に旅行へ行ったりと、時間的にも金銭的にも余裕がある方が飼育に向いている犬種です。
ドッグフードの量・回数
基本的に成長に合わせた総合栄養食を記載量の通りに与えていれば問題ありません。成長途中である子犬のうちは、丈夫な体を作るためのカルシウムやタンパク質が多く必要です。エネルギーを効率的に吸収でき、なおかつ消化のいい子犬専用のフードを与えましょう。成長が止まったら、成犬用のフードに切り替えます。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的には1日2回で問題ありませんが、サモエドは胃捻転になりやすい犬種のため、可能であれば3回に分けて与えます。
胃捻転の予防のためには、一度にたくさん食べさせない、食べてすぐは運動させないといった日ごろの対策が重要です。
食べさせてはいけないもの
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
- 柑橘類
- 酢類
- スパイス類
- クセのある葉物野菜
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
抜け毛の量
サモエドの被毛はダブルコートで、長毛かつ多毛です。抜け毛は非常に多く、換毛期ともなればぬいぐるみが作れそうなほど大量に毛が抜けます。特に春から夏にかけての換毛期は念入りなお手入れが必須です。換毛期には1日1~2回、それ以外の時期でも2~3日に1回は入念にブラッシングをしてあげましょう。
サモエドのようなダブルコートの犬種は、抜けたアンダーコートがオーバーコートに絡まって落ちてこないという現象が起こります。スリッカーブラシなどで死毛をしっかりと取り除いてあげることが大切です。
ブラッシングを怠ると熱がこもりやすくなり、熱中症の危険性が高まります。また、風通しが悪くなることで皮膚炎を起こすこともあります。サモエドは、健康を保つためにもブラッシングを欠かすことができない犬種です。
お風呂の入れ方
真っ白でふわふわの外見を保つために、月に1~2回はお風呂に入れてあげるといいでしょう。サモエドは被毛が多いことからシャンプーはそれなりに大変です。洗うのはもちろんのこと、ドライヤーで乾かすのにも時間がかかります。定期的なシャンプーが負担になるようであれば、トリミングサロンに依頼するのもひとつの方法です。
お風呂に入れる前にはブラッシングをして、汚れや死毛を落としつつ毛並みを整えておきます。
子犬と成犬、それぞれのお風呂の入れ方について紹介します。サモエドの子犬のお風呂の入れ方
- 子犬のお風呂はは初めてのワクチンを接種してからにしましょう。それまでに体が汚れてしまったら、濡れタオルやウエットティッシュで拭くだけにとどめます。
- お風呂に入れる前にブラッシングします。
- おもちゃなどで遊ばせつつ、やさしく声をかけながら、ぬるま湯でお尻のほうから濡らしていきます。
- シャンプーを泡立てて洗っていきます。飽きたり怖がったりすると動き回ることがあるため、手早く行います。顔や鼻には水がかからないように注意します。顔は濡れたタオルなどで拭くにとどめるか、最後に洗います。
- 泡を流し、しっかりとタオルドライします。被毛が多いためすすぎ残しには注意しましょう。
- 送風口から30cm以上離してドライヤーで乾かします。
- お風呂に入れる前に念入りにブラッシングをします。
- ぬるま湯でお尻のほうから濡らしていきます。
- シャンプーを泡立てて洗っていきます。顔や鼻には水がかからないように注意し、耳の中にも水が入らないようにしましょう。顔は濡れタオルなどで拭くにとどめるか、最後に洗います。
- 洗い終わったら泡をきれいに流します。被毛が多いためすすぎ残しには注意しましょう。
- しっかりとタオルドライします。
- 送風口から30cm以上離してドライヤーで乾かします。
最適な散歩時間
サモエドは遊ぶことが大好きで、なおかつソリを引く犬として用いられるほど体力があります。運動量の多い犬種ですので、散歩は毎日連れていきましょう。1日2回、1回につき1時間程度が目安です。夏は暑さに気をつける必要がありますが、冬は雪が降るような寒い日でも平気です。
運動不足などでストレスがたまると無駄吠えの原因にもなります。ストレスや退屈を解消させるには、散歩に加え庭やドッグランでコミュニケーションを取りながらボールなどを使った遊びも効果的です。
サモエドのしつけ方法
長く人間とともに暮らしてきたサモエドは温厚で訓練性能が高く、しつけやすく飼いやすい犬種だといえます。
その一方でソリを引けるほど力が強く、体力もあることを忘れてはならないでしょう。いざというときに制御するためにもしつけは重要です。
サモエドは遊び好きな反面、やんちゃな一面もあります。主従関係をはっきりさせ、飼い主がリーダーとなって引っ張っていくことで、サモエドのよい面を引き出すことができます。
トイレのしつけ方
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室内で犬を飼うときに重要なのがトイレのしつけです。サモエドの子犬を迎えたらすぐにトイレのしつけをしましょう。
もし、里親制度や保護犬譲渡制度を利用して成犬を引き取るのであれば、子犬以上に根気よく地道にしつける覚悟が必要です。
トイレシートを使っていた犬は、シートのある場所がトイレだと理解しているため新しい環境でも比較的スムーズにトイレを覚えますが、環境の差や個体差があるため一概にはいえません。しつけの手順は子犬でも成犬でも変わらないものの、成犬になるとトイレの回数が減り、その分時間がかかります。
- トイレの場所を決め、ケージなどで囲いペットシーツをセットします。トイレスペースは上で犬が動けるくらい広めにとりましょう。
- あちこちをかぎ回ったりウロウロしたりと落ち着かない様子が見られたら、トイレに誘導します。「トイレ」と声をかけてあげるのもいいでしょう。
- 成功したらサークルから出し、たくさん褒めます。
- 「褒められてうれしい」という経験を積み重ねていくことでトイレの場所を覚えさせていきます。
無駄吠えのしつけ方法
サモエドは無駄吠えが多い犬種ではないものの、フレンドリーで遊び好きな性格ゆえに退屈なときやコミュニケーションを取りたいときなどに、吠えることがあります。無駄吠えを減らすためには、しつけのほかにしっかりと運動させることやコミュニケーションを取ることも重要です。
また、友好的な犬種とはいえ周囲を警戒して吠えることもありますので、状況をよく観察しつつしつけていきましょう。
- 吠え始めたら注意深く観察し、なぜ吠えているのかを探ります。
- 何かを要求しているのであれば、あえて犬の前から姿を消し、吠えなくなってからおやつをあげるなどして「吠えるのをやめるといいことがある」と教えます。
- 玄関のチャイムなど物音などを警戒して吠えているのであれば、チャイムの後におやつをあげるなどして喜ばせ、音に対する警戒心を取り除きます。
- 人に対して吠えるのであれば、その人からおやつとあげてもらうなどして安心させます。
噛み癖のしつけ方法
遊ぶことが大好きなサモエドは、じゃれあいながら甘噛みをすることがあります。噛むことは犬の本能的な行動ではありますが、犬や人を本気で噛んでしまっては一緒に暮らしていくことが難しくなってしまいます。噛み癖がついてしまう前に、しっかりとしつけるのが大切です。
犬が人間をリーダーとして認めていない場合、反抗したり従わせようとしたりして噛むことがあります。人間がリーダーだと教えるために、感情的にならず毅然とした態度で接し、正しいコミュニケーションをとりましょう。
- 噛んだときは、「ストレス」「退屈」「要求」などの噛む原因を探ります。
- 噛む原因が分かったらそれを取り除きます。運動不足からくるストレスや退屈が原因であれば、散歩のほかボール遊びなどを取り入れてあげましょう。噛んでもいいおもちゃを与えるのも有効です。
- 甘噛みがひどいときや何かを要求して噛む場合は、無視して犬の前から姿を消すなどして、噛むと遊んでもらえないことを教えます。
待てのしつけ方法
犬の行動をコントロールするための「待て」は、いたずらをやめさせるときなどに役に立つしつけです。またドッグランやドッグカフェ、動物病院など、社会性を求められる場所でも効力を発揮します。
「待て」は、「おすわり」や「伏せ」ができることが前提のしつけです。「待て」の前に、「おすわり」「伏せ」のトレーニングをしておきましょう。
- 「おすわり」か「伏せ」をさせます。
- 「待て」の合図を出し、そのままの姿勢で動かずにいられたら「よし」などの合図とともにおやつをあげます。
- 「待て」の時間を1秒、3秒、5秒と少しずつ伸ばしていきます。「よし」を待てずに動くとおやつがもらえないことを教えていきましょう。
留守番のしつけ方法
古くから人間に寄り添って暮らしてきたサモエドは寂しがりな一面もあり、留守番が苦手です。飼い主と離れたことによる分離不安などから留守番中に吠えてしまうことも多く、長時間にわたって留守番をさせるのはなるべく避けたほうがいいでしょう。
しかし、飼い始めれば1匹で留守番をさせる場面が出てきます。犬が寂しさや不安を感じていたずらをすれば、後で困ったことになります。
不安な気持ちで過ごすのは犬にとってもよくありません。留守番をさせるとき、犬も人も安心できるようにしつけましょう。
留守にする前に犬が快適に過ごせるよう夏や冬などはエアコンを効かせ、飲み水をたっぷり用意しておきます。
- 室内にケージなどを用意し、犬が安心して過ごせるスペースを作ります。
- おやつなどでケージの中に誘導し、犬が入ったらドアを閉めて柵越しにおやつを与えます。
- 進んでケージに入るようになったらおもちゃを中に入れ、ケージで過ごす時間を伸ばしていきます。ケージを「安心して過ごせる場所」だと認識させましょう。
- さりげなく出かけ、家の中に人がいない状況を作ります。最初は短い時間から始め、少しずつ留守番の時間を延ばしていきます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619