猫にシャンプーは必要?
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猫はセルフグルーミングをするキレイ好きな動物として知られています。そのため、”シャンプーをしなくても大丈夫!”とか”猫は無臭”などと言われることがあります。
でも、そんなキレイ好きな猫でもときどき臭うこともあります。猫が臭うことはほとんどないため、臭う時には何かしらの原因が考えられます。また、猫にとってもニオイがあることはストレスにもなりますし、毛並みのツヤにも影響がでてきます。
そうなると、洗ってあげたい~と思うのが飼い主さんの親心でしょう。
しかし猫は水がキライですし、ましてシャンプーをされることを好む子はほとんどいません。そんな時におすすめなのが「ドライシャンプー」、つまり水の要らないシャンプーです。
この記事では、猫用ドライシャンプーのメリットやその種類、選び方について解説していきます。
猫が臭くなるのはどんな時?
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基本的に猫はとてもキレイ好きな動物なので、体臭はほとんどありません。
そんな猫が臭う原因とは何でしょうか?次のような理由が考えられます。
原因①身体が汚れている
特に外へ自由に散歩できる猫の場合、外で遊ぶことで身体が汚れてしまい、それがニオイの原因となっていることがあります。
原因②毛づくろいが下手、もしくは怠っている
猫の中には生まれつき毛づくろい、つまりセルフグルーミングが下手な子がいます。毛づくろいが下手だと舐め残しの部位がたくさんあり、唾液のニオイなどが混じり臭います。
また、めんどくさがりの子は毛づくろいを怠る傾向があるため、臭うことがあります。
原因③太っている
肥満気味の猫ちゃんの場合、お肉が邪魔をして思うように舌が届かずグルーミング不足の部位がでてきます。
そうなると舐め残しの部位も発生し、においがでてきます。
原因④病気・体調が悪い・老齢
猫にとって毛づくろいはそれなりに体力を消耗する行動のようです。そのため、病気や体調が悪かったり年をとってきたりすると、毛づくろいをする範囲や頻度、時間が減少する傾向にあります。
そうなると、皮膚や被毛の調子も低下し、フケがでたり被毛のツヤがなくなったりなどの悪影響が出てきます。
原因⑤歯周病や歯肉炎
歯周病や歯肉炎などの口腔疾患を患っていると、口内に菌が繁殖している状態となります。この状態で毛づくろいをすれば、全身に悪臭がついてしまいます。
猫用ドライシャンプーを使うメリットとデメリット
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では、愛猫を猫用ドライシャンプーで洗うメリットにはどんなものがあるでしょうか?ドライシャンプーを利用することのメリットについて、ひとつずつみてみましょう。
メリット①水が苦手な猫ちゃんでも安心
ほとんどの猫が水に濡れることを苦手としています。中には水に濡れることが本当に大キライで、シャンプーの気配がするだけで逃げ出す子もいますし、無理に洗おうとしてパニック状態になって脱走したり、暴れ回ってケガをしたりする子もいます。
しかし猫用ドライシャンプーなら、水を使うことなく身体をキレイにすることが可能です。猫ちゃんもストレスなく飼い主さんに身体をキレイにしてもらえるので安心できるでしょう。
メリット②介護が必要な猫ちゃんにもストレスなく清潔をキープできる
体調不良な子や老齢の子でも、ドライシャンプーなら無理なくお手入れをすることが可能です。特に病気を患っていたり老齢になっていたりすると、身体が排泄物などで汚れることがあります。
このように介護が必要な猫ちゃんの場合は免疫力も低下しているので、症状の悪化を予防するためには身体を清潔に維持することが欠かせません。
しかし、毎回お風呂に入れたりシャンプーをしたりすることは大きな負担となります。その点ドライシャンプーなら、たとえ寝たきりだとしても負担をかけずに清潔さを維持することができます。
メリット③水なしでケアが簡単
ドライシャンプーは水を使わずに愛猫の体を清潔に維持することが可能です。しかも、普通のシャンプーよりも簡単です。
また、飼い主さんが手をケガしていたり手荒れをしていたりしても、水を使わないので問題なく愛猫をキレイにしてあげられます。さらに、万が一断水になったとしても愛猫を清潔な状態に維持できるでしょう。
メリット④寒い冬でも無理なく使える
寒い冬の時期は、たとえ暖房器具が充実しているとしても愛猫のシャンプーをすると風邪をひくなどの危険性があります。
しかし、ドライシャンプーは季節を問わず、真冬でも問題なくキレイにしてあげられます。
デメリットもある
ドライシャンプーを利用することには、メリットだけでなくデメリットもあります。それは、普通のシャンプーよりも洗浄力が弱いという点です。
ドライシャンプーでも汚れを落とせますが、濡らして使うシャンプーと比較するとどうしても洗浄力は劣ります。そのため、汚れがひどいと対処することが難しい場合もあります。