シンガプーラの特徴
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公認されている純血種の中では世界最小とも言われているシンガプーラ。
その身体的な特徴や寿命、体型について調べてみましょう。
身体的な特徴
シンガプーラはセミコビータイプの小さな猫ですが筋肉質で四肢はしっかりしています。
しっぽは先に行くにつれて細くなる長めのもので、大きな目と耳が特徴的です。
大きなアーモンド形の目にはアイラインが入っており、瞳の色は生後9週間までに様々に変化するそうです。
産まれてから2か月まではキトンブルー、成猫に成長する頃にはグリーン、ヘーゼル、イエロー、カッパーなどに定着するようです。
美しい毛並みも特徴的で、光があたると毛先がキラキラと輝きとてもゴージャスです。
寿命や体型
何よりも世界最小の猫種なので、小柄な体型が特徴です。
シンガプーラの平均体重ですが、オス猫は2.7kg~3.5kg、メス猫は2.2kg~3.0kgで一般の猫に比べたらかなり小さいといえるでしょう。
平均寿命は10歳~15歳なので、一般的の猫の寿命が15年と言われていることを考えるとほぼ同じ寿命だということがわかります。
飼育環境や健康管理に気を付けて長生きしてほしいものですね。
シンガプーラの歴史は?
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シンガプーラはもともとシンガポールに生息していた野生の猫で、下水溝でネズミなどを狩って生活していたので「ドレインキャット」とも呼ばれていたそうです。
1970年代初めの頃にシンガポールに赴任していたアメリカ人のメドゥ夫妻がこの「大きな瞳と象牙色の毛を持つ」ともうわさされていたドレインキャットを母国に持ち帰りました。
その後繁殖して誕生した子猫たちがシンガプーラの原型とされています。
成猫になっても小さなことから「小さな妖精」とも呼ばれ、一気に人気を集めるようになりました。
メドゥ夫妻が育成を始めてからたったの6〜7年でCFA、TICAといった大きな血統登録団体に公認登録されました。
その後、メドゥ夫妻はバーミーズとアビシニアンを飼っていたことがわかり、シンガプーラは土着の純血猫ではなく、バーミーズとアビシニアンの交雑によって誕生したのではないかと疑問を持たれるようになりました。
それでCFAが調査をした結果、バーミーズやアビシニアンが交雑されたとしても、メドゥ夫妻がシンガポールから持ち帰った猫を交配したことは間違いない事実であるとして、シンガプーラの登録が取り消されることはありませんでした。