ニューファンドランドの特徴
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カナダのニューファンドランド島が名前のきっかけとなったニューファンドランドは古くから猟師の手伝いや「海の救助犬」として活躍してきた犬種です。
泳ぐのが得意な超大型犬で、今日に至るまで海難救助犬として多くの人命を救ってきた、非常に頼りになる犬です。
そんなニューファンドランドの体型や外見的特徴、寿命などについて説明します。
ニューファンドランドの体型と外見的特徴
ニューファンドランドの平均体高はオスが約71cm、メスが約66cmで、超大型犬に分類されています。
平均体重はオスが約60kg~68kg、メスが約45kg~54kgです。
骨太のがっしりした体つきをしていて、体長に比べて体高がやや長めです。
泳ぎが得意なニューファンドランドの手足は太くてしっかりしており、水かき用の膜が発達しています。
またダブルコートの被毛は長くて厚く、油脂分が含まれているため水をはじきます。
厳しい冬の冷たい海でも長時間ダイナミックに泳ぎ続けることができます。
耳は小さめの垂れ耳で、小さくてくぼんだ目は愛嬌があります。
手足に加えて垂れた尻尾にも飾り毛が豊かに生えています。
ニューファンドランドの寿命
ニューファンドランドの平均寿命は7歳から10歳くらいです。
他の大型犬もそうですが、小型犬に比べると寿命が短いです。
大型犬にかかりやすい病気があるので、普段から注意することが大切です。
健康管理に気を付けてできるだけ長生きしてほしいものですね。
ニューファンドランドの歴史
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11世紀、または17世紀と諸説はいろいろありますが、バイキングが連れてきたグレートピレニーズがカナダの土着の犬やマスティフ、フレンチハウンドなどと交配して誕生したと言われています。
これらの原種がカナダのニューファンドランド島で猟師の仕事を手伝い、海の救助犬として得意の泳ぎを活かして活躍していました。
18世紀から19世紀ごろにイギリスに持ち込まれるようになると、さらに改良が進められ、その評判はヨーロッパ全域に広がるようになりました。
原産国のカナダでは飼育頭数が激減したことがありましたが、イギリスで積極的な繁殖が行われていたので、イギリスから北欧諸国やアメリカ方面に輸出されるようになりました。
このころ、画家のエドウィン・ランドシーアが白と黒の2色のニューファンドランドを好んで描き、評判となりました。
それ以来、黒と白のニューファンドランドはランドシーアと呼ばれるようになったほどです。
詩人のバイロン、作曲家ワーグナーもニューファンドランドを愛犬として飼育していました。
また1815年にエルバ島から脱出したナポレオンが溺れかけた時にニューファンドランドに救出されたという逸話もあります。
現在でも多くのニューファンドランドが海難救助犬として活躍している他、超大型の家庭犬としても飼われています。