体を張ってパートナーを守った警察犬
勇敢な警察犬ケイ
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ベルジアン ジャーマン・シェパードの警察犬ケイ(Kye)(3歳)は,自分のパートナーと共にナイフを持った強盗を追っていました。トレーナーでもあるスターク(Ryan Stark)巡査部長が犯人を銃撃し重傷を負わせ逮捕したかと思えば,ケイもナイフで刺され重傷を負っていたのです。その後ケイは緊急センターに搬送されたものの,不幸にも命を落としてしまいました。出典:https://www.littlethings.com/police-honor-k9-funeral-vas/
パートナーでもあるスターク巡査部長の横で凛々しい姿を見せてくれているのがケイです。パートナーと共に,大切な任務を背負っているようですね。
そんな危険と隣り合わせの任務に就いている彼らは,いつどんな危ない状態に陥るかわかりません。
今回のように凶器を持った危険な人物に対しても勇敢に立ち向かっていったようです。
そしてこれがケイの最後の任務となってしまいました。
名誉ある死
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デルシティにあるファーストバプテスト教会(First Baptist Church)で彼の名誉ある死を追悼し,葬儀が執り行われました。勇敢な英雄に対し「ケイが犠牲になることで,我々の仲間の1人の命が救われたことは明らかである。」とビルバート(Coy Gilbert)巡査部長は追悼演説で述べました。出典:https://www.littlethings.com/police-honor-k9-funeral-vas/
1人の人間の命を守るために犠牲になってしまったケイ。
パートナーを失ったスターク巡査部長。しかも,自分の犠牲となって命を落としてたパートナーが棺の中にいると思うとやりきれない気持ちでいっぱいだったかもしれません。
棺に眠るケイの姿を少し見ることができます。ぴんと立った耳からは,まるで生きているようで,スターク巡査部長の命令を一言残らず聞こうとしているかのようです。
千人以上もの人々とトレーナー,そして警察犬の多くがこの葬儀に参列しました。その中にはもちろんスターク巡査部長とその家族の姿もありました。オクラホマ警察署は巡査部長がケイの棺に体を寄せ,最後のお別れをする姿を捉えた悲しい画像を投稿しました。この画像は瞬く間に拡散し,アメリカ中にケイの勇気ある行動が知れ渡ることになったのです。悲しみの涙はケイの棺にかけられた国旗を濡らしていきました。そして,ケイは21発の礼砲とともに旅立っていったのです。出典:https://www.littlethings.com/police-honor-k9-funeral-vas/
多くの人たち,そして仲間の警察犬に惜しまれてこの世を去ったケイ・・・
命は大切なものですが,パートナーの命を守ろうという一心で勇気なる行動を取ったケイはその命を落としてしまいました。
この英雄が生きていたら,これからももっと多くの犯罪者を捕まえ,危険に脅かされた命を救ったことでしょう。
ケイの思いを胸に
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更に感動する出来事が・・・ケイの棺にかけられていた国旗は,スターク巡査部長に捧げられ,ケイの思い出の品は,彼の家族に受け継がれました。スターク巡査部長の新たな警察犬は,ケイン(Kayne)と名付けられ,スロバキア出身の黒色のジャーマン・シェパードだそうです。出典:https://www.littlethings.com/police-honor-k9-funeral-vas/
1匹の警察犬の死は,アメリカ全土に大きな悲しみをもたらしました。
ケイは空に帰っていきましたが,その魂は悲しみを感じた人たち,そして仲間の警察犬の心の中に生き続けることでしょう。
自分が犠牲になっても誰かの命を守る。人間でもなかなか出来ることではありません。
こうして1匹の犬が命がけで私たちの生活の安全を守ってくれているということを知ると,私たちも彼らの仲間の動物たちの命を勇気を出して守っていく必要があるのではないか・・・と感じずにはいられません。
殉職した警察犬