猫のオスメス判断できる?
オスかメスか性別を見分けるなんで、そんな簡単なことが難しいわけがない思われたかもしれません。
人間の男性と女性の体の作りが全く異なるように、動物もオスとメスで作りが違うので、何を迷うことがあるのか疑問に感じた方も多いでしょう。
意外かもしれませんが、とりわけ性別を知りたい生まれたての子猫の時は、獣医さんでも迷ってしまうほどにわかりにくいのです。素人が正確にオスかメスかを判断するのは至難の技だとされています。
ですから、これからご紹介する猫のオスとメスを見分ける方法は、きっと猫好きの方や、これから飼おうとと考えておられる方にとって、有益な情報となることでしょう。
子猫の時に知りたい
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よく聞くのが「オスならもらえるけど、メスならいらない」など、子猫の引き取り手が性別を指定して、それによって引き取られるかどうかが決まることがあります。
私自身も譲ってくれる話があると、真っ先に希望の性別を伝えます。
それは当然のことで、オスかメスかによって去勢手術のことや、その後の生涯にわたる世話の仕方が変わってきますし、成長とともに性別ごとの特徴が色濃くなりますので、子猫を引き取る前に確実に確認しておくべきことでもあります。
ところで、日本で飼育されている猫の80%は雑種であることを、皆さんご存知でしたか?雑種(ミックス)とは、異なる品種を掛け合わせて生まれた個体と定義されています。
つまり、純血種ではないネコ全てを表しているのです。
それほど雑種が飼育されているということは、猫を飼いたいと思った場合、ブリーダーさんやペットショップにいって、そこで売られているような血統書付きの、正当品種の猫を買うのではないことが想像できますよね。
それよりも、知り合いの家で生まれた子猫をもらったり、近所に捨てられていた猫を保護したり、野良猫を世話するようになるなど、猫好きな素人さん達の間で、猫の引渡しが多く行われていることになります。
ということは、性別がはっきりとされていない子猫を、自分の目で確認したり、専門家に自分が質問してはっきりさせなければいけない状況が多いということです。
もちろん雑種といっても、血統書付き猫と比べて何も劣ることはなく、むしろタフであったり、病気をしにくいなどのメリットも多いですし、見た目も可愛らしい個体も多いです。
ただ雑種の場合は、プロによるお墨付きが付いていることもありませんし、どこでどのように受け継いでいる種の特徴が出るかわからないので、生まれてくる子猫の個体差も大きく、被毛の色から体格まで様々であることが多いです。
雑種の猫が平均4頭、最大で8頭を出産することを考えると、残酷なようですが、人気がある模様かそうでないか差がついてきます。
その際の貰い手がつくかどうかに、オスであるかメスであるかも大きく関係するのです。
一度家に連れて帰ってきてから、やっぱり自分の欲しかった性別ではなかったことが判明したら大変なことになりますよね?
引き取った方は、情がうつってしまいながらも正直困ると思いますし、引き渡した方も騙したようでお互い複雑な心境になってしまいます。
しかも、保護猫の場合だと待ったなしで引き取らないといけませんし、知り合いにもらう場合も、生まれた子全員に行き先が決まるように、できるだけ早く確約を取りたい気持ちから、飼い主が早めに決めて欲しいと要求してくるものです。
つまり、猫のやりとりが行われるのは、生まれてすぐのことが多く、しかもすぐに決断することが求められることがほとんどなので、子猫であっても、できるだけ正しく性別を把握できるように知識を取り入れておく必要があるのです。