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パピヨンってどんな犬?基礎知識やおすすめドッグフードを紹介!


パピヨンを知ろう!

パピヨン

Jon Schulte/shutterstock.com

フランス語で「蝶」を意味する名前の通り、蝶々のようにも見えるピンと立った耳と、優雅な飾り毛が特徴のパピヨンは、時代を超えて人々に愛され続けています。

そんなパピヨンの、起源や性格などの基礎知識と、飼い主として気をつけるべきこと、お勧めのドッグフードなどをご紹介します。

起源

16世紀には、ヨーロッパで描かれた肖像画に登場しているパピヨンですが、西暦1500年頃に、スペイン原産の「スパニッシュ・ドワーフ・スパニエル」と「スピッツ」の交配によって生み出されたという説があります。

または、フランスの「ファーレン」という、フランス語の「蛾」という意味のファレーヌから取られた、やはり大きく耳がありましたが、立っているのではなく垂れていた犬種が原種となっているという説があります。

このように起源については諸説ありますが、ヨーロッパの王宮や貴婦人の間で、富の象徴としてもてはやされ、羽を広げた蝶のように見える華やかなパピヨンは、絢爛豪華な生活を好む貴族の愛玩犬として重宝されていました。

フランスのルイ14世に寵愛されていたほか、あの有名なフランスの王妃マリー・アントワネットも、処刑される直前までパピヨンを抱いていたと言われています。

パピヨンの基本情報

2017年の犬種別犬籍登録数によると、日本で飼育されている頭数は4,470頭で、全ての犬種に占める割合をランキングにすると14位になります。このことからも、小型犬が好まれる日本にも浸透し、愛されている犬種であることがわかりますね。

そんなパピヨンを飼いたいと考えておられる方も多いでしょうから、サイズや種類、価格や選び方などの基本情報をまずお伝えしたいと思います。

サイズ

平均体高は20cm~28cm、平均体重はオスが3.6kg~4.5kg、メスが3.2kg~4.1kgとなっています。

ただ、パピヨン個体によるサイズ差が激しいとされています。その理由として、日本では、国際的には別の種類として分類されていてる、先ほども出てきた「ファーレン」と、「パピヨン」を同じ犬種として扱っているからです。

垂れ耳の「ファーレン」は、パピヨンに比べると体格が大きくがっしりしています。一方「パピヨン」は、チワワやスピッツとの交配によって、立ち耳を手に入れ、体格もより小柄なサイズで安定していきました。

ですから、犬種名が「パピヨン」となっていても、耳の形やサイズが異なることもあることをよく認識して、愛犬を選ぶ際には、しっかりと会いに行って、自分の目で見て確かめて飼うことをお勧めします。

毛色

パピヨンは元々は単色だったと言われていますが、今では三種類のカラーパターンが公式に認められています。

「ホワイト&ブラウン」。その名の通り、白をベースに茶色で模様が入っています。「ホワイト&レッドセーブル」と呼ばれることもあります。優しい印象で、日本では一番人気があるカラーです。

「ホワイト&ブラック」。黒と白のモノトーンの配色は、モードでスタイリッシュな雰囲気になります。海外ではこちらの方が好まれるそうです。

「トライカラー」。上記の二種類は、2色使いのバイカラーだったのに対し、ホワイト・ブラウン・ブラックの3色が混じったタイプです。絶妙なミックス具合で、人気がどんどん上がってきているカラーです。

いずれの三種類もそれぞれの良さがあり、どのタイプにするか悩んでしまいますよね。

被毛のカラーを見る的に注意するべき点は、白ベースでも、頭部のほとんどが白い場合は血統賞的にマイナスになったり、鼻が黒くないと欠点と見なされてしまうので、ショーに出すことを視野に入れているなら、ショータイプの中から選ばれることをお勧めします。

また、耳の毛に白が多く交ざっていないか、目の周りに白い毛がないかなどもチェックすることをお勧めします。なぜなら、そのような特徴はミスカラーと呼ばれ、遺伝的な疾患を抱えている可能性が高いとされているからです。

パピヨンの最大の特徴である耳もしっかり立っているかも、健康かどうかを計るバロメーターになるので、引き取る前に必ず確認しましょう。

価格

平均価格は、8万円~12万円とされています。ただ、血統や毛色もよいショータイプのパピヨンだと、20万円~30万円と価格が大幅にアップします。

オスとメスでは、子供が産めるメスの方が若干高めの設定になっています。

購入する際には、ぜひ優良なブリーダーから直接購入するようにしましょう。ペットショップに出ているのは、維持費がかかるので値段が高めになっていますし、利益優先の悪質なブリーダーから販売された可能性もあるからです。

生まれた子犬は、しばらくの間母犬と主に暮らし、母乳で育てられることによって、免疫力をつけたり精神的にも安定して、心身ともに健康な犬として育って行きます。

当然、優良なブリーダーはそのことを知っているので、飼い主が無知ゆえに早く引き取りたいと言っても、生後50日以上経過してからでないと引き渡すことはしません。

その子の将来を真剣に考えて、また自分が育てている犬種に対する性格な知識と愛がなるので、免疫形成が十分になされて、独り立ちする準備ができてから、注意事項などをしっかりと引き継いで譲ってくれます。

飼い主になる人は、躾の心配からできるだけ早く引き取りたい思いもあるでしょうか、生後半年までは、新しい環境にもなれ、躾もしやすいので、心配する必要はありません。むしろ母親の代から愛情を持って育てられた環境の方が、信頼関係を築きやすい子になります。

ですからパピオンを購入する時には、実際に飼育しているところを見せてもらったり、ブリーダーとしての経歴を確認するなど、信頼できる人であるかを確かめてから購入しましょう。

どんな犬種?

パピヨン

Malivan_Iuliia/shutterstock.com

可愛らしい見た目など、フィジカルな面をここまで考えてきましたが、性格や好きなことなど、内面の特性を見て行きましょう。

活発

小型犬ですが、高い運動能力を誇り、室内でも活発に動き回ります。シングルコートで寒さにも弱く、愛玩犬用に作られた犬ですので、適した飼育環境は室内になりますが、怪我をしないといけないように気を配ってあげることも必要になるでしょう。

例えば、広いフローロリングのリビングや、直線の廊下などがあると、走り回ったり猛ダッシュするので、滑らないように絨毯を引いたりします。

他にもジャンプ力が高いので、ケージから飛び出して脱走しないように、天井付きのケージにしたり、キッチンや玄関の侵入防止の策を高いものにする工夫もできるでしょう。

さらに大切な点としては、豊富な運動量を満足させるために、毎日30分ほどの散歩をしてあげることを日課にしましょう。どんなに忙しい日でも15分は散歩をして走らせてあげてください。

さらに、休日などにはドッグランなどに連れて言って、思いっきり遊ばせてあげると本当に嬉しそうに動き回るので、パピヨンの可愛さをより感じることができます。

愛犬と一緒に遊びたい人にとって、活発で運動能力が高く、体も丈夫なパピヨンは、楽しめる犬種です。

優れた頭脳をもつ

パピヨンは、昔からとても賢く、躾もしやすく、飼い主にも忠実なので、非常に飼いやすいと言われていましたが、その証拠がイギリスの研究機関によって提出されました。

その研究機関が犬の知能指数(IQ)を測定し、学習能力や命令順応力などに従ってランキングにした結果、なんと8位にパピヨンがランキングしたのです。小型犬の中ではダントツの1位です。

素晴らしい結果ですよね。こちらの指示をきちんと理解し、それを忘れることなく実行できる能力を持っているというのは、生活を共にする相手として、かなりのポイントではないでしょうか。

懐っこい

とても友好的な性格をしていて、子供やお年寄りなどにも、フレンドリーで穏やかに接することのできる犬種です。また、協調性もあるので、犬同士のトラブルを起こすこともなく、安心して外に出せる穏やかな子が多いです。

人に触られるのも大好きで、なでなでしてもらうと嬉しそうな仕草をして愛嬌を振りまきます。特に飼い主さんにはべったりと甘えるので、足の間に入ってきたり、抱っこしてもらおうとするのがたまらく可愛いです。

撫でる時には、顎の下を撫でると特に気持ち良さそうにするので、日々のスキンシップを欠かさないようにし、嬉しがるところは特に重点的に撫でてあげてください。

フレンドリーな性格の子は、みんなに可愛がってもらえるので、家族や友達、また恋人など、自分にとって大切で感情を共有したい人が、自分と同じように愛犬を大事にしてくれるという喜びも味わうことができるでしょう。

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