こんなところにアライグマ？
近付いてみると...
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「最初はただ走って逃げているだけだと思って車を止めなかったんだけど、近づいて来たから止めたの。すると窓から中を覗いて来たの」とダニエルさん。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/cairn-terrier-phil-rescued-pennsylvania
この時二人は初めてその動物が脱毛だらけのシニアのケアーン・テリアだとわかったのです。
みなさんはケアーンテリアという犬種をご存じでしょうか？
ケアーンテリアはその名の通りテリアの一種で原産はスコットランド。
そして毛色は黒やクリームなど様々で、簡単に表現するとウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアとヨークシャー・テリアの中間と言った感じのルックスのとても愛らしい犬種です。
確かにこの子の輪郭や毛色からケアーン・テリアであることは間違い無いようですが、一体なぜ、田舎道を一人ぼっちでさまよっていたのでしょうか。
一緒にうちに帰ろう！
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「あの時はうちのボストンテリア2匹と一緒だったの。だからすぐに車を降りて彼を見に行ったの。すごく人懐っこかったから、食べ物と水をあげたのよ」とダニエルさん。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/cairn-terrier-phil-rescued-pennsylvania
のちにフィルと名付けられたその犬は食べ物をがっつきました。そして二人は明らかに助けが必要なフィルを家に連れて帰ったのです。
こちらがダニエルさんの車に乗せられ家へと向かうフィルの様子です。
人懐っこかったということは、フィルがかつて誰かの飼い犬だったことは間違いないでしょう。
とても悲しい事ですが、病気にかかってしまった犬を治療も受けさせず見捨てる飼い主が後を絶ちません。
フィルの飼い主も、脱毛だらけになってしまった彼を人気のない田舎に捨てた可能性が高いですね。
脱毛の原因は？
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二人はフィルの脱毛の原因が疥癬(かいせん)だと思っていましたが、動物病院での診察の結果、驚くことに疥癬ではありませんでした。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/cairn-terrier-phil-rescued-pennsylvania
犬の脱毛症の原因として考えられることがいくつかあります。
まずヒゼンダニという小さなダニが寄生して起こる疥癬、そして菌などの感染による真菌症、更にホルモンの分泌量が低下して起こる甲状腺機能の低下により脱毛が起こることもあります。
又、ストレスも人間と同様に脱毛の原因になり得ます。
フィルの場合、疥癬ではないことがわかっているため、疥癬以外のいずれかの原因で脱毛してしまったのでしょう。
ダニエルさんのお宅には他にも犬がいるということですが、伝染する疥癬では無かったことはある意味ラッキーだったかもしれませんね。
新しい犬生の始まり
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フィルの身に何が起きたのかは誰にもわかりませんが、彼はやっと安住の地を手に入れました。二人がフィルを家族に迎え入れることに全く躊躇は無かったのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/cairn-terrier-phil-rescued-pennsylvania
「彼の里親探しが容易でない事はわかってたし、私達は犬好きだから既に3匹飼っていて、あともう1匹くらいどうってことないって感じだったわ」とダニエルさん。
ダニエルさん達は実に太っ腹なカップルなんですね。
恐らく、ネグレクトの末に捨てられたであろうフィル。
ダニエルさんの元ならそれまでもらえなった愛をたくさんもらい、皮膚の治療もしてもらえるはずです。
フィルにとっては、これが第二の犬生の始まりです。
この先、彼がどんな風に変化して行くのかなんだか楽しみですね。
少しづつ毛が生えて来た！
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皮膚の状態を良くするため、フィルは特別な食事を与えてもらっています。そしてゆっくりと毛も生え始めて来ました。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/cairn-terrier-phil-rescued-pennsylvania
「体じゅう産毛が生えて来たわ。保護した時と比べると段違いよ」とダニエルさん。
確かにつるつるだった箇所に毛が生えて来ていますね。
一見するとチャイニーズ・クレステッドドッグ風に見えるフィル。
これはこれで彼の個性とも言えますよね。
