特別な顔を持つ犬「ピカソ」
ピカソは、生まれた時から他の兄弟たちとは違う、特別な顔を持っていました。
クロスするように曲がった鼻と顎。
その顔は、ブリーダーにも、客としてやってくる人たちにも受け入れられることはありませんでした。
パブロや他の兄弟たちは、生まれるとそれぞれ、別の家族の下へ売られていきました。出典:https://www.thedodo.com/dog-with-deformed-face-2290753524.html
しかし、ピカソを欲しがる人は誰もいませんでした。
だって彼は、ご覧の通りの顔をしていたんですから。
生きることさえ許されない犬
他と違った顔をしている以外は、とても健康で「普通」のわんちゃんだったピカソ。
しかし、ピカソの飼い主であるバックヤードブリーダーは、売れないピカソを見捨てたのです。
ピカソが売れないと分かったブリーダーは、彼をカリフォルニアの「Porterville Animal Shelter」へ引渡しました。出典:https://www.thedodo.com/dog-with-deformed-face-2290753524.html
そしてそこで、ピカソはすぐに、安楽死リストに載せられてしまったのです。
個性的な口元を持つだけで、ピカソは「普通」の犬と何も変わりません。
彼は、顔が少し「違う」というだけで、生きることすら許されなかったのです。
ピカソはこのまま、世の中にある楽しいことや嬉しいことをほとんど経験しないまま、安楽死させられてしまうのでしょうか?
いいえ、神様は、皆が見捨てたピカソを見捨てませんでした。
悲しくも意外な出会い
ピカソの兄弟であるパブロは、ピカソとそれほど時をおかず、同じシェルターへ連れてこられました。出典:https://www.thedodo.com/dog-with-deformed-face-2290753524.html
彼を買い取った家族が、もういらないからと手放したのです。
そしてパブロもまた、安楽死リストへ名を連ねることとなりました。
シェルターで安楽死を待つピカソには、驚きの出会いが待っていました。
望まれ買われていき、幸せに暮らしているはずの兄弟パブロもまた、そこへやって来たのです。
ピカソと違い「普通」の顔を持ち、買われていったパブロ。
皮肉なことに、そんな彼を待つ運命も、ピカソと変わらなかったのです。
軽い気持ちでバックヤードブリーダーから犬を買い、いらなくなったらゴミを捨てるようにシェルターへ引き渡す。
考えられないほど非情で冷酷なことですが、現実にそれがまかり通ってしまっていることに寒気がします。
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さらに彼の運命がかき乱される出会いが待っていた