12月10日(2021年)の「あさイチ」(NHK総合)、プレミアムトークのゲストは脚本家の大森美香さん。2001年、29歳の時に初めて手掛けた連続ドラマ「カバチタレ!」(フジテレビ系)でブレイク。以来、次々とヒット作を生み続けている。
大河ドラマ「青天を衝け」の脚本は、キャスティングが決まる前から西郷隆盛に博多華丸キャスターをイメージして書いていたそうで、これには、鈴木奈穂子キャスターは「なんで華丸さんだったんでしょうか?」、博多大吉キャスターも「不可解、不可解」と首をかしげた。
「見抜いていらっしゃいますね」
大森さん「もともと『西郷どん』がいらしたので、今度のドラマで新しく西郷さんを生み出すには、違う視点から描きたいと思って。策略もできるし、笑っているけど笑っていない、朗らかに見えるけどそうではないかも知れない...みたいな、『裏知的』な方がいいと思った時、(華丸キャスターの顔が)思い浮かびました」
華丸キャスター「(うなずきながら)見抜いていらっしゃいますね」
大吉キャスター「全然だよ!この人、本当に何もないですよ」
24歳の時、短大卒業後に就職した会社を辞めてテレビ制作の世界に入ったという大森さん。AD時代のスケジュールは殺人的だったようで、あまりの睡眠不足から立ったまま寝るという特技まで身に着けてしまったそうだ。
働き過ぎがたたったのだろう、大森さんは26歳の時に体調を崩してしまった。しかしこれが思わぬ転機に。1カ月の休養中に書いた深夜ドラマ用の脚本がプロデューサーの目に留まり、今の道が開けたそうだ。
さて、話はまた「青天を衝け」の話に。大森さんが自らの脚本の想像を超えたと感じたというシーンをVTRで振り返った。それは渋沢栄一(吉沢亮)を武士に引き立てた恩人、平岡円四郎(堤真一)が暗殺される場面だ。
大森さん「(涙声で)観ていて、死にたくなかっただろうなって思いました」
大吉キャスター「ご自分で書かれたのに」
大森さん「あー、本当に死んじゃうんだって...。最後に『やす』って...。ねぇ、もう、あんな手だけ映されて...もう...」
華丸キャスター「お茶の間じゃないんだから(笑)」
大吉キャスター「大きく関わっているんですよ、大森さんは」
(ピノコ)