東京から西へ800km。新幹線 岡山 から特急やくも で2時間半、出雲空港と札幌・東京・静岡・名古屋・大阪・福岡を結ぶ航空便も充実している“神話の国”―――島根県。
冬の島根県は、熱々のご当地鍋やご当地おでんが、「食べにおいで」「あったまりにきて」と呼んでいる!
そこでこの冬に注目の島根アツアツご当地グルメをチェックして、冬休みや年明けのゆっくりできる時間に出かけよう。
具材大、セリや春菊「松江おでん」
島根県の県庁所在地で、しまねの心のオアシス、おだやかな宍道湖を抱える松江市は、「松江おでん」。これマスト。
「松江おでん」は具材が大きいこと、そして地元の黒田セリや春菊などの葉物が入っているのが特長。
松江には、おでん屋が多く、食通であった松江藩松平家7代藩主・松平不昧公が、京都で流行っていたおでん(当時は豆腐を醤油で煮込んだ「今出川豆腐」)を持ち帰り、庶民に広まったといわれている。
しかも松江市とその周辺で「おでん」とのれんや看板を掲げている店では 1年中「松江おでん」をいただけるから、要チェック。
津和野の冬は、酒蔵鍋
山口県との県境に位置する、島根県の最西端のまち、津和野(つわの)は、石畳の通りや細い路地、かつての藩校跡や家老の屋敷など、江戸初期に形成された城下町の町並みがほぼそのまま残り、「山陰の小京都」といわれる旅情にあふれた町。
そんな津和野の冬を代表する料理といえば、「酒蔵鍋」(さかくらなべ)。
昭和四十年代に生まれた 酒蔵鍋 は、「厳冬に向かう底冷えのころ、深海の底を思わせる沈んだ冷気のなかで黙々と続けられる酒蔵の仕込みの感覚を、津和野の里料理に生かす方法はないか」という料理人たちの熱い思いから生まれたご当地鍋。
鱈、椎茸、豆腐など鍋定番の材料に、造り酒屋の酒粕、味噌、出汁でまろやかな味わい。
酒粕の匂いはなく、苦手な人も気にならない。芳醇で上品なコクが、具それぞれの持ち味を活かし、からだの芯から温まる逸品。
大田市 魚のすき焼き「へかやき」
豪快にブツ切りにしたノドグロや甘鯛などの旬の魚と野菜を特製の鉄鍋に入れ、甘辛い醤油ベースの割下で煮て食べる「魚のすき焼き」。
島根県松江市の松江駅から、特急 スーパーまつかぜ で日本海沿いを西へ1時間、島根県大田市で親しまれているご当地鍋。
「へか」とは農機具の犂(すき)の鉄板部分のことで、昔、鍋の代わりに使ったことが名前の由来。
島根県大田市でいまも続く「宮ごもり」という海上安全・大漁祈願のお祭りでは、船の乗組員や家族、魚商人たちとにぎやかに「へか焼き」を食べる習わしがある。
特製の鉄鍋と醤油ベースの割り下で、四季折々の魚と野菜を豪快&ヘルシーに、ガツンと食べて心もからだもぽっかぽかな“しまね旅”を!
◆しまね観光ナビ
https://www.kankou-shimane.com/