日本人の私たちが一番苦手とするのがスピーキング。試験管とマンツーマンで行われるIELTSのスピーキングパートは、慣れていないと緊張の中いつの間にかテストが終わっていた…なんてことも。そこで今回は、なかなか自分一人では勉強しにくいIELTSスピーキングパートで、日本人の私たちがつまづきやすい点をピックアップしてみました。 ここを意識して改善するだけで、スコアがぐっとアップしますよ!
すぐ実践できるスピーキングのスコアを上げるコツ
まずはIELTSスピーキングパートの概要をチェック
スピーキングパートはだいたい15分ほどで行われ、パート1から3までの3部構成となります。
それぞれのパートで質問される内容は以下の通り。
パート1.試験管から自分のパーソナルな内容について質問されるので、それについて答えていきます。
例:「What is your hobby?」「Where do you work?」「How do you spend your holiday?」など、質問内容自体は聞き取りやすく、簡単なものばかりです。
パート2.試験管からあるテーマが書かれた紙を渡されます。その与えられたテーマについて、自分はどう思うのか、意見を2分以内にまとめて英語で発表します。準備の時間として1分間与えられるので、その間に自由にメモを取って自分の意見を組み立てていきます。
例:
Describe something you own which is very important to you. You should say:where you got it from how long you have had it what you use it for and explain why it is important to you.
あなたにとって大事なものは何ですか?理由と、どうやって手に入れたのか、そして何に使うものかを一緒に説明してください。
パート3.パート2のテーマをもとに、試験管とディスカッション形式で議論していきます。試験管からテーマに沿った質問をされるので、それについて自分はどう思うのかを英語で伝える必要があります。
例:
Let’s consider first of all how people’s values have changed.
• What kind of things give status to people in your country?
• Have things changed since your parents’ time?
Finally, let’s talk about the role of advertising.
• Do you think advertising influences what people buy?
リスニング、リーディングと同じく、パート3に行くほど難易度は高くなります。なので、高スコアを取るためには、前半でしっかり点を取っておきましょう!
IELTSスピーキングでスコアアップする3つのポイント
スコアUPのポイント1.できるだけ長いセンテンス&起承転結をつけて話す。高度なグラマーを取り入れればさらに◎
英語がネイティブでない私たちは、当然のことながら長いセンテンスで話せば話すほど、間違った言い回しをしてしまう確率は高くなります。しかし、高得点を狙う人は、できる限り複雑なグラマーを組み込んだ長いセンテンスで話すように心がけましょう。
What are you doing when you have free time? (時間がある時何をしているのですか?)の質問に対する答えは
I am studying English. (英語の勉強をしています。)
でも間違いではありませんが、6.5以上を目指す場合は
I usually spend my time to improve my English because I am planning to go overseas for 1 year to experience different cultures. Theses days,most of my time has been devoted to study. For example, I try to read English books every Saturday when I am not working.
(1年間海外に行って異なるカルチャーを経験したいので普段英語を上達させるために時間を使っています。最近はほとんどの時間を勉強に費やしています。例えば仕事が休みになる摩周土曜は
英語の本を読むようにしています。)
といった具合にこたえるのが◎。また、ライティングパートで文章を組み立てるのと同じ感覚で、Which やthatなどの関係代名詞、受け身などを随所に取り入れると、試験管への印象も良く、高得点に繋がりやすい傾向も。
スコアUPのポイント2.Andの多用を避ける
文と文を繋ぐ接続詞として、ついつい多様してしまうのが「And」です。I went to Australia to study master degree and I was looking for a job to have more practical skills and I found a company that was willing to sponsor my visa and……のように話すと、ネイティブの試験官にはこのような幼稚な英語に聞こえてしまいます。
(大学院を修了するためにオーストラリアに行きました、それからもっと実用的なスキルを身に着けたくて仕事を探していました、そうしたら私のビザをスポンサーしてくれるという会社を見つけて、それから…。)
文をテンポよくわかりやすく発展させていくためには、以下のように答えるのが◎。
I went to Australia to study master of Business. When I completed my degree successfully, I started to seek the employment opportunity to gain more practical skills.
It was not easy at the beginning. I hardly got any response from companies. However, after a couple of month, I started being asked for attending the interview. Luckily, one company offered me the sponsorship….
(ビジネスのマスターコースを学ぶためにオーストラリアへ行きました。学位を美時修了した際、もっと実用的なスキルを身につけたくて雇用の機会を探し始めました。最初は簡単ではなく苦戦したのですが、数か月たったころには徐々に手ごたえを感じ始め、面接にも呼ばれるようになりました。そしてラッキーなことに、その中の一つの会社が私にスポンサーを申し出てくれたのです…。)
スコアUPのポイント3.沈黙の時間をできるだけ作らない
できるだけポーズ(沈黙)を作らないで、英語と英語の間に間をおかずサラサラ流れるように喋るのも、スコアUPには欠かせないポイントです。IELTS試験管は、「英語の流暢性」という項目もしっかりチェックしているので、ブツブツ切れた文章で話していたり、途中考えすぎて止まってしまったりすると、かなり大幅に減点されてしまうようです。
IELTSのライティングと同様、スピーキングもどれだけ難しいグラマーや単語を組み込んで起承転結を明確にして話せるかが高得点のカギになります。本番では、焦らずなるべくポーズ(沈黙)の時間を作らないで、流暢に話すよう心がけましょう!