夜闇を飛んで行く彗星はとても綺麗ですが、それだけでなく素敵なプレゼントをくれる事もあるようです。
「Lovejoy彗星」という何とも楽しそうな名前のこの彗星は、最新のNASAの発表によると、大量のアルコールと砂糖の成分をばらまきながら飛んでいるとのことです!
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国際研究チームがスペインのシエラネバダ山脈にある直径30mの電波望遠鏡によって観測したところ、「一秒間にワインボトル500本分のアルコールを放出している」(Nicolas
Biver氏)ということが判明したというのです。
しかも、放出されているのはビールやワインなど、一般的なアルコール飲料に含まれているエチルアルコールだそうです。
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発見はそれだけにとどまらない
Lovejoy彗星は21種類に及ぶ有機分子を含んでおり、そのなかにはグリコールアルデヒドという糖類もあり、DNAを作る事に関わる有機分子もあるので、生命体を作る可能性すら秘めた彗星であるとのことです。
さらに、研究チームによれば、遥か遥か昔、地球にLovejoy彗星の様な彗星が衝突し、その中に含まれる糖類や有機分子が地球に生命をもたらしたという仮説を裏付ける証拠になるかも知れないのです。
これから科学技術が発展して人類が宇宙に飛び出して行った時に、「お酒切れたから彗星に取りに行ってくるね!」なんていう楽しい風景を想像させるような、夢のある発見ですね。
出典:nasa.gov