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鬼滅の刃の知られざる聖地、茨城県の竪破山で太刀割石と雷杉を拝んできた


image:秒刊SUNDAY


コミックス最終巻の発売を控え、相変わらず社会現象となっている鬼滅の刃。日本各地で神社や旅館等が聖地と化しており鬼滅の刃ファンや観光客で賑わっているところも多いそうです。そんな中、茨城県北部にある竪破山(たつわれさん)に聖地になりそうな要素がたくさんあるということで、実際に登ってきました。


竪破山、鬼滅の刃の聖地になる要素が満載・・・


竪破山(たつわれさん)は茨城の県北地方にまたがる標高658mの山ですが、最寄りのバス停から登山口まで約30分かかる上に非常にバスの本数が少ないため、自動車で登山口まで行くのが現実的です。竪破山で特に有名なのが太刀割石(たちわりいし)で、水戸光圀公がその名を付けたとか。何やら非常に神秘的な山のようです!




「小さな子どもでも登れるハイキングコース」・・・後にこの言葉を鵜呑みにしたことを後悔することになろうとは、全く思ってもみませんでした。


引用:日立市役所(観光案内/竪破山)


早朝から竪破山へ向かいます


朝の8時過ぎには登山口に着きたかったため、朝早くから家を出ました。しかし、ナビを使ったものの道に迷ってしまうことに。どうやらこちらは登山口の駐車場ではなかったようで、ここから山の麓をぐるりと20kmほど走る羽目に。


image:秒刊SUNDAY


この看板が見えたら正解のルート。この辺は茨城県日立市十王町黒坂というところではあるのですが、筆者のナビやスマホではそれ以上の情報はありません。


image:秒刊SUNDAY


3kmほど進むと分岐があり、行き止まりの方には「鬼越地区」という集落があります。「鬼越」とか鬼滅の刃感がハンパない!筆者としては鬼越トマホークも推しておきたい気分ですが。


image:秒刊SUNDAY


この分岐付近にはバス停があるのですが、なんとJR十王駅から平日3本のみの運行。土日祝日は一本もバスが通っていないことになります。JR十王駅(常磐線)からのバス所要時間は約30分ですが、ここから更に登山口まで少なく見積もっても30分は歩くことになります。


image:秒刊SUNDAY


先を急ぎましょう。登山口まで自動車で行くことが可能です。


image:秒刊SUNDAY


看板が見えてから登山口まで約500mほど。道が狭い上に舗装が十分でないため車高の低い自動車では行かないほうが無難ですね。すれ違いも相当苦労すると思われます。


image:秒刊SUNDAY


ようやくたどり着いた登山口。駐車場とはいえ区画はなく、好きなところに止めるスペースになります。お花を摘みに行かなくてもいいように、こちらのお手洗いで用足ししてから行くようにしましょう。既に時刻は8時半、少しだけ急いで登ることにします。


image:秒刊SUNDAY


「竪破山観光案内図」で位置関係を確認


駐車場には竪破山の観光案内図があります。手元に印刷したものを持ってきているのですが、こちらでおさらいしてから入山することに。


image:秒刊SUNDAY


これを見る限りは展望台まで行ければベストで、最低限「太刀割石」でぐるりと一周すればいいのかな。と思ったのですが、この考えが後で大変な事態へと発展してしまいます。この時はそんなことは知る由もなく、鼻歌交じりに進むのでした。


image:秒刊SUNDAY


「太刀割石」を目指して進みます!


実は最初の分岐で「神楽石」を最初に通るルートが通行止になっていました。こうなると「太刀割石」から「神楽石」まで行き、来た道を戻るというルートしかなさそうです。


image:秒刊SUNDAY


というわけで右のルートから登ります。


image:秒刊SUNDAY


山に入るといきなりこれです!ずっと石段を登り続けます・・・山形県にある山寺に行ったことがある方ならわかると思いますが、あの石段より遥かにきつい傾斜が延々と続くと思っていただければわかりやすいかと。写真で見るよりも壁のように感じます。


image:秒刊SUNDAY


かなりの上り坂ですが、石段がないだけでもマシに感じます・・・歩くだけでマラソンをしている気分。


image:秒刊SUNDAY


「雷杉」に到着!


全部紹介すると終わらなくってしまうので、今回は「鬼滅の刃」に出てきそうな名前や言い伝えの見どころに絞って紹介します。登山口から20分程で「雷杉」に到達しました。


image:秒刊SUNDAY


昭和30年代に落雷を受け、木の先端から根本まで稲光が走り、ふたつに裂けたとか。動画で見ていただくとわかりやすいのですが、かなり上の方まで裂けていますので相当な雷だったのでしょう。ちなみに、あの茨城県出身お笑い芸人「カミナリ」の名前の由来ではありませんし、修行中に雷に打たれた善逸が金髪になってしまったという言い伝えもありません。



更に進むと「炭焼き窯」が・・・


既に紅葉シーズンは終わってしまっていますが、ところどころ紅葉が残っていて疲れを癒してくれます。


image:秒刊SUNDAY


だんだん息が苦しくなってきてそんな景色を楽しむ余裕がなくなってきたころ、「炭焼き窯」がある場所に着きました。別名は「あかめやき釜」といい、大変珍しい代物のようです。こんな山奥で炭を焼いていたんですね・・・これはまさしく!ということにしておきましょう。


image:秒刊SUNDAY


しかし現在はブルーシートに覆われていてほとんど見えない状態でした、残念。


image:秒刊SUNDAY


いよいよ「太刀割石」へ向かうのですが・・・


ここからはより険しくなっていきます。この季節は落ち葉が多いため、写真ではわかりにくいのですが足を滑らせるともれなく滑落するという状態。


image:秒刊SUNDAY


どんどん道が細くなっていき、道間違えた!?って思っていたところ・・・


image:秒刊SUNDAY


急に道が開けて「太刀割石」にたどり着きました!ここまで写真を撮りながらとはいえ、50分ほどかかりました。足パンパンですよ・・・



「太刀割石」の言い伝えは下記の通り(抜粋)


永保3年(1083年)八幡太郎(源頼家の二つ名)が、巨石の前で野宿をしていると夢の中で「大太刀」を渡された。目覚めた義家が太刀を一振りすると、真っ二つに割れた。後に水戸光圀翁(=水戸黄門:徳川光圀)が「最も奇なり」と感銘し石の名を付けたといわれている。


余談ですが竪破山の登山口がある日立市も、水戸光圀公が海から昇る朝日を見て「日の立ち昇るところ領内一」と言ったところから「日立」と名付けられたと言い伝えられています。


image:秒刊SUNDAY


7m×6mの巨石は写真で見るよりも遥かに大きい!本当に太刀でスパッと切ったかのような断面にも驚きました。目を瞑ると鳥の鳴き声だけが聞こえ、炭治郎が本当にここで修行していたんじゃないかと錯覚してしまいそう。


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太刀割石を横から見たところです。本当に見事にスパッと切られているのがわかるかと思います。


image:秒刊SUNDAY


「竪破山」は正直アクセスがいいとはいい難く、観光で来るには難しい山なのかもしれません。険しくないと言えばウソになりますし、体力に全く自信のない人であれば山頂はおろか「太刀割石」まで行くのも苦労するでしょう。既に寒い時期になっていますし、落ち葉で足を滑らせる可能性もあります。


もし「雷杉」や「太刀割石」を見てみたいという方がいらっしゃいましたら、絶対に無理せずに荒天時は山に立ち入らず引き返す勇気を持ってくださいね。険しい道ではありますが、晴天時ならゆっくりと慌てずに登ればきっと清々しい気持ちになれるでしょう。


さて、あとはヒノカミ神楽ならぬ「神楽石」まで・・・と思ったのですが、ここから先は全く想像もつかないとんでもない事態になってしまいました。ここから先はまた次の記事でお伝えいたします。


当サイトの「鬼滅の刃」記事はこちらをご覧ください。


画像掲載元:SS.ナオキ

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