「スマートロック」というシステムをご存知だろうか。スマートフォンでドアの鍵を開けるシステム。専用の機器を鍵のつまみに取り付けスマートフォンを用いて自動に鍵を開閉する。更にWi-Fi接続などにより、遠隔地から操作できるものもあり非常に便利。しかしながら問題点として、初期投資費用が割と高く、中にはランニングコストが発生するものもある。そんな中、今回紹介する「セサミ」は、そんなコストを最大限抑えたガジェットとなっている。さっそく使ってみたので紹介したい。
スマートロックは色々あるけどどれも2〜3万かかる(月額のもある)
さてスマートロックと言っても千差万別。
基本的なオーソドックスな機能として「スマートフォンでロック解除」「鍵をシェア」「入出管理」などの機能が備わっている。また、別売りのWi-Fiモジュール等を使うことで遠隔地から操作も可能。
ただし、それぞれランニングコストが発生したり、初期費用が割と高額だったりする。
調査したところ、一般的な価格帯としては以下のようになっている。
Q社:初期費用:21,000円 + ( 遠隔操作:9,680円 )
S社:初期費用:13,200円 + ( 遠隔操作:4,950円 )
B社:初期費用:0円 / 月額:330円 + ( 遠隔操作:3,300円 + 月額110円 )
R社: 初期費用:35,000円 + ( 遠隔操作:月額550円 )
(2021年7月現在)
いずれにせよ、初期費用で2万円程度、別売りの遠隔操作ができるWi-Fiモジュールを購入すると、1万円前後、合計3万円程度の出費となる。
そんな中今回紹介するセサミは、なんと1万円以内で購入可能。しかも遠隔操作のWi-Fiモジュール込みという破格さ。
セサミは1万円以内で設置ができる
ということで早速購入してみた。注文後翌日届くという驚異のスピードも良い。
価格は…
SESAME3(本体)5,800円
Wi-Fiモジュール 1,980円
合計:9,538円
と、なんと1万円以内に収まった。他社に比べ3分の1ほどという驚異的な安さ。
しかしながら、当然安いがゆえに何らかのデメリットもあるはず。
今回は実際に使ってみてどのようなメリット・デメリットがあるのかを調査する。
設置方法(実際に設置してみた)
さて実際に設置していきます。
到着したのはダンボールに入った、非常にシンプルな化粧箱。
箱なんて、この時しか使わないし転売するわけでもないので、これぐらいシンプルでOK。
説明書は、1シートになっている。
とはいえ、組み立てる作業などはなく、単純に電池の絶縁シートを抜き、ドアに固定するだけ。
電池(PanasonicのCR123A 3V リチウム電池)は既に入っており、開閉の合計5,000アクションが可能。
一日に10回動作させても、約500日稼働できるようだ。
参照:Q. どのような電池を使っていますか?またどれくらい持ちますか?
裏にシールがあるので、これをドアに貼り付け固定する。
鍵の大きさが合わない場合は、ツマミの高さ調整を行う。
あとは専用アプリと連携し…
専用アプリでロック・ロック解除ができれば完了。
もちろん手動でも空くので、生粋のアナログ鍵主義者のためにも優しい。
遠隔操作を行うには、専用Wi-Fiモジュールを使う。
電源は、iPhone充電などに使う「USB電源」でOK。
4m以内ということなので、セサミ本体近くに電源が無いと厳しい。
あとは専用アプリと連携し、無事設置完了。
外に居ながら鍵を開けられるというのは非常に斬新。しかしそんな便利なセサミにも思わぬ落とし穴がある。
セサミのデメリット
デメリットとしては、鍵の形状が合わなかった場合結構手間がかかる。
一般的ではない鍵の形状の場合、高さが異なるので専用のゲタを履かせるのだが、これがどうも不安定。
特に、ゲタに装着する壁面シールが、極めて粘着力が弱く、1回テストしただけで直ぐに落下。
ちなみに、1回壁面シールが剥がれたものを再利用すると、粘着力は70%落ちるという。
つまり、1回落ちたらほぼ即死。
もちろん、壁面シールは再度購入できるが、同じことの繰り返しになりかねない。
そこで、対策とすれば、より強力な両面テープを使う。
このような、外の壁面やステンレスを接着してもビクともしない両面テープで固定するのをオススメする。
そうすれば、まず落下することはない。
ただし、逆に剥がす際にかなり手間が掛かりそうだが、落下を毎回恐れて使うよりは遥かに良い。
セサミのメリット
セサミのメリットを述べさせていただくと、それはただひとつ。
他のスマートロックの機能は十分備わっているうえに、コスパが良いという点。
しかもランニングコストがかからないのは非常にお財布に嬉しい。
これ以上のメリットはあるだろうか。
セサミはコスパ最強か
コスト面では申し分ないスマートロック「セサミ」。
他社との値段の差として例えば、予約サイト・宿泊管理システムとの連携があるか等、割とビジネス向けのシーンで利用される場合のようだ。
より機能を充実させたいという方は、他社の製品を導入し、低コストで手っ取り早くスマートロックを導入したい方はセサミをオススメしたい。
セサミ スマートロック公式サイト
https://jp.candyhouse.co/