どん底だった時期を乗り越え、V字回復を果たし多くのファンを獲得したプロレス。そのプロレス復権の原動力となった、日本一大きなプロレス団体「新日本プロレスリング」なのですが、今年に入り団体を象徴する「IWGP世界ヘビー級チャンピオン」に次々と不幸な出来事が……しかもチャンピオン以外にも、IWGP世界ヘビー級王座のベルトに関わる選手たちにアクシデントが起こっているのです。
どん底からのV字回復を遂げた「新日本プロレスリング」
ガラガラの会場が当たり前だったプロレスを、数々の施策や選手の努力で人気スポーツに戻すことに成功した新日本プロレス。いつの間にか会場には女性ファンが急増、女性プロレスファンを指す「プ女子」という言葉も一般的になりました。現在はコロナ禍で座席を間引いているとはいえ、聖地「後楽園ホール」大会も完売が続いています。
【完売御礼】
本日開催「SUMMER STRUGGLE 2021」8月1日(日)東京・後楽園ホール大会のチケットは、全席完売となりました。
「新日本プロレスワールド」の配信もご利用ください。https://t.co/m5V5C0t9KI #njpw #njsst pic.twitter.com/7Rm2ofur7I— 新日本プロレスリング株式会社営業部 (@njpw_nyao) August 1, 2021
新日本プロレス「IWGP世界ヘビー級王者」のベルトが呪われていると話題に
そんな一見順風満帆に見える新日本プロレス。実は今年新設された団体トップの証である「IWPG世界ヘビー級王座」のチャンピオン、更にはそれに挑戦しようとしていた選手が次々にアクシデントに襲われているのです。時系列で並べていくと……
【初代チャンピオン】 飯伏幸太選手 足を負傷が完治しないまま防衛戦、初防衛に失敗
【第2代チャンピオン】 ウィル・オスプレイ選手 初防衛後に首を負傷、全治未定
【挑戦者】 オカダ・カズチカ選手 5月29日東京ドーム大会で挑戦が決まるもコロナ感染、大会延期
【挑戦者】 飯伏幸太選手 7月25日東京ドーム大会で挑戦決定も誤嚥性肺炎で長期欠場
【第3代チャンピオン】 鷹木信悟選手 9月5日西武ドームでの防衛戦を前にコロナ感染
日々過酷な戦いを強いられてるプロレスラー、多少なりとも怪我で欠場というのはあり得ることなのですが……あまりに多いんですよ。8月20日現在、歴代チャンピオン3人全員が揃って欠場中という異常事態です。
これにはSNS上でも
「誤嚥性肺炎、首の怪我、コロナ感染 IWGP世界ヘビー級を巻いたものはいい事が起きていない」
「IWGP世界ヘビー級、完全に呪われたベルトと化してるな」
「IWGP世界ヘビー級は旧IWGP信者の呪いがかかっているのかと疑いたくなるくらい王者達には何かと起こりますね」
といった言葉が数多く並んでいます。
しかし当然ながら「呪い」という言葉に意義を唱える方もいらっしゃいます。確かに非現実的な話ではありますので、こういった意見も見受けることができました。
IWGPの呪いとか、くだらねえ話はもういいよ。
肉体ぶつけ合って闘ってるんだから常に命懸けだし、体調崩すこともあるだろう。ただでさえクソコロナで疲弊してるんだからさ、「呪い」なんて陳腐な話はやめとけ。#njpw— ミルクモンスター (@milkmonster2) August 18, 2021
参考:新日本プロレスリング「鷹木信悟選手、BUSHI選手の新型コロナウイルス感染に関するお知らせ」
「呪い」の噂は「IWGP世界ヘビー級王座」が作られた経緯にあり?
2021年に「IWGPヘビー級王座」と「IWGPインターコンチネンタル王座」を統一して作られた「IWGP世界ヘビー級王座」なのですが、実は紆余曲折あって作られた王座なのです。
アントニオ猪木及び新日本プロレスの象徴であるIWGPヘビー級王座。そして現在は世界一のプロレス団体「WWE」のスーパースターとして活躍中している、中邑真輔選手のイメージが強いIWGPインターコンチネンタル王座。
当時2冠王者だった飯伏幸太選手が2冠王座の統一を提唱していた際、ファンや選手を巻き込んで論争が巻き起こっていました。
もう開幕戦!
2冠統一vs阻止の図式になるのかな。IWGPというものの歴史はほとんど見ている。どれだけ大切なモノかもかわっている。だからIWGPという文字だけは変えたくない。
嫌な人がほとんどかもしれない。でも時代は変わる、時代は変えないと。何となく自分しか出来ない事。まだだ話したりない
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) February 14, 2021
賛成派は飯伏選手が提唱する「新しい時代」を作るために必要ということや、王座が数多くあることでのタイトルマッチの飽和を防ぎたいといったような意見。反対派はIWGPヘビーの歴史に対するリスペクト、過去を否定するようで悲しい……といった言葉が多く聞かれました。
このように必ずしも望まれて誕生した王座ではないことから「呪い」といった言葉が多く聞かれるのかもしれません。
8月20日現在、飯伏選手は”100年に1人の逸材”棚橋弘至選手とのシングルマッチでの復帰が決定。鷹木信悟選手(同じユニットのBUSHI選手も)は熱が下がったということで、コロナから回復次第の復帰。さらには首の怪我で欠場中のウィル・オスプレイ選手の復帰も噂されています。
3人とも先が見えてきたということで、ファンとしてはホッと胸をなでおろしているところではないでしょうか。「呪い」と言いたくなる気持ちもわかるのですが、3人が復帰して大活躍することによって「そんなこともあったなー」と思い返せることを期待しています。
新日本プロレスといえば、筆者の部屋には人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の内藤哲也選手のポスターが貼ってあります。その際に利用した「壁やポスターに穴を開けずに貼るライフハック」が便利すぎるので、ぜひお試しください!
source:新日本プロレスリング
画像掲載元:SS.ナオキ