「切り折り紙」とは紙もしくは紙に類するものを切り、折って造形する遊びおよび造形されたものです。そんな切り折り紙ですがTwitterにて、ヤムシスワークス@切り折り紙・ペーパークラフト作家(@yamshis_works)さんがご投稿した「切り折り紙作品」が注目を集めています。それはオリジナリティー溢れる緻密で、独創性のある魅力的な作品なのです。今回は制作秘話を伺いました。
切り折り紙に魅了される人続出!
#12月16日は紙の日なので紙の作品をアップして紙の世界を広げよう
紙をハサミで切って立体にする「切り折り紙」という紙遊びの技法を用いて、カエルや生き物と植物の小さな風景を作っております。
下絵無しで切り抜くので皆少しづつ顔も違い個性があります pic.twitter.com/AWzxLZ0ZRh— ヤムシスワークス@切り折り紙・ペーパークラフト作家 (@yamshis_works) December 15, 2022
「紙をハサミで切って立体にする「切り折り紙」という紙遊びの技法を用いて、カエルや生き物と植物の小さな風景を作っております。下絵無しで切り抜くので皆少しづつ顔も違い個性があります。」という一言と共に、可愛らしい切り折り紙作品の写真が掲載されたツイートを発見しました!カエルさんの表現力が豊かで愛らしいですね。
ヤムシスワークスさんの数々の作品に「すごい才能」「カエルさんの表情に癒される」「可愛い」といった絶賛の声が寄せられています。
制作者さんインタビュー
半分に折った紙をハサミで切り抜いてから、折ったりまげたりして立体にする「切り折り紙」という紙遊びの技法をベースに、主に生き物と植物をモチーフにしたペーパークラフトを制作されている、ヤムシスワークス@切り折り紙・ペーパークラフト作家(@yamshis_works)さん(以下、ヤムシスワークスさん)にお話を伺いました。
普段は会社勤めのサラリーマンをされていて、仕事の傍ら制作、SNS投稿をする日々を過ごされているようです。
■制作歴、制作を始めたきっかけを教えてください。
ーー7年前、当時小学生だった息子が先に夢中にな切り折り紙に付き合う形で始めました。切り折り紙はシンプルながらとても奥が深く、その魅力にいつしか自分が夢中になってしまいました。
■紙で作品を作ろうと思われたきっかけは?
ーー切り折り紙は紙とハサミがあればできる手軽な紙遊びなので、特別な材料や道具の準備も無く始められたからでしょうか。
■カエルさんの作品が多いようですが、カエル好きですか?カエルの魅力は?
ーーはい。カエル大好きです!少し前まで色々な種類を自宅で飼育して繁殖までさせていました笑
切り折り紙を始めた当初はカマキリやカブトムシ、クワガタなど比較的作りやすい昆虫の作品が多かったですね。カエルは元々大好きな生き物でしたのでその頃から作りたいとは考えていましたが、実はツルっとしたカエルの形状は紙で作るにはあまり相性が良くなく中々上手く出来ませんでした。
試行錯誤を重ねある時気に入ったカエルの作り方が思いついたので、そこからは気づけばカエルばかり作ってしまっていますね。いつからか「カエルの人」と呼んで貰えるようになりました笑
カエルの魅力はあの無表情な顔ですね。作品では身体のバランスを人に見立ててポーズを取らせるとなんともふてぶてしいシュールな表情がたまらないと思っています。作品中のカエルのキャラクター設定は特にありませんが、自分の頭の中にある妄想を形にしている感じです。今作では、現実世界では冬眠してしまうアマガエルをサンタクロースにしてみました。
■制作の際、こだわられているところや、制作の流れを教えてください。
ーー植物と生き物の作品を作っていますが、こだわりは下記のように多数あります。
・下絵をせずに作る・リアルすぎず、ディフォルメしすぎずのバランス・無表情なカエルを表情豊かに
・物語を感じられる構成・風景を切り取ったようなイキイキとした作品・構造は出来るだけシンプルに
・ひと目見て紙と判る紙らしさを残す・奇をてらわず身近なものの魅力を自分の世界観で引き出す
・自分の「好き」の感覚を信じる
私は切り折り紙というシンプルな紙遊びをベースにしているので、素材は紙、構造はシンプルにすることを念頭に制作していますが、シンプルな構造を考えるのが実は一番難しいかもしれません笑
■いいねやRTされるなど、反響がありますが、 どのような心境でしょうか?
ーー作品や世界観を気に入って貰えると、とても嬉しいですし有難いです。制作のモチベーションに繋がりますね。
最後の質問に、今後作られたい作品、夢は?と投げかけたところ「カエル以外にも作りたい好きな生き物がまだまだ沢山いますので、自分らしい作風で形にしていきたいと思っています。いずれはどんなものを作っても見た人がヤムシスワークスが作ったとわかるような作家になれるよう、世界観と作風を突き詰めて行きたいと思っています。」と語られていたヤムシスワークスさん。
ヤムシスワークスさんの夢の実現を、秒刊SUNDAYも応援しています!これからもみる者を魅了する、素敵な新作も心待ちにしています。
カエルといえば、シャンプーハットが気に入らないカエルさんもキュート過ぎますよ!
取材協力:ヤムシスワークス@切り折り紙・ペーパークラフト作家(@yamshis_works)