葛飾北斎といえば波の絵が有名ですよね。富嶽三十六景という、北斎による浮世絵の中の一枚で「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」という名作です。そんな波ですが、Twitterにて、ひねこ(@MarchenCat)さんがご投稿した葛飾北斎の波からインスピレーションを受け制作された「波のかんざし」が話題を集めています。波の躍動感や青色のグラデーションがとても目を引き、圧巻の美しさを放っています。今回は、制作秘話を伺いました。
波のかんざしがうっとりする美しさ
波のかんざし完成。
日本画家だった祖父の影響で子供の頃から浮世絵ばかり見ていたので、北斎の雰囲気満載ですがディップアート用に考えたオリジナルの波です pic.twitter.com/R46icnOxE7— ひねこ販売会ありがとうございました (@MarchenCat) July 6, 2022
美し過ぎる波のかんざしのツイートを発見しました。波の動きが見事に表現されていて、目も心も奪われる圧巻の作品ですね。
ツイートのリプ欄には、美しい波のかんざしに「実際に付けてみたい」「発想が素敵」といった絶賛の声が続々と寄せられて、注目を集めています。
・フィギュアのエフェクトかと思った!手作りなんだ……すごい。
・北斎!!!素敵です。素敵です!手持ちで合わせるならススキの浴衣かな...…
・すごく綺麗です……ディップアートで波を作るという発想も、形も配色もとてもかっこいいし素敵だと思いました!
・すごく!すごく!綺麗です〜!これは髪の毛に付けてみたい。
制作者さんインタビュー
制作者のひねこ(@MarchenCat)さんにお話を伺いました。
■プロフィールを教えてください。
ハンドメイドを始め12月で6年になります。ディップアート、プラバン、布を使い、アクセサリーを作ったり、羊毛フェルトで動物のマスコットを作っています。
■波のかんざしはどのように作られていますか?こだわられた点なども教えてください。
ワイヤーを波の形に成形し、樹脂の膜で作った後、手描きとエアブラシで色をつけています。ディップアートという技法になります。
制作時間は構想を合わせると2日程かかりましたね。こだわりといいますか、どこにもない髪飾りを作りたかったのです。幼い頃によく模写していた、葛飾北斎の波のイメージが湧いてきて、勢いで形にしましたが、最初は塗料や波の形で試行錯誤しました。捻れや皺がある為、樹脂の膜をはるのが難しく、色をのせるのも難しいです。
■かんざしづくりを始められたきっかけは?
夏に向けて美しい作品を作りたく、はじめは金魚のかんざしを作りました。尾ヒレの美しさを表現したかったのですが、完成後に波も作れるのではないかと思い立ちました。それから波が出来上がりました。
■いいねやRTされるなど、大きな反響がありますが、 どのような心境でしょうか?
沢山の方々に反応していただけて、とてもびっくりしましたが、本当に嬉しいです!ありがとうございます。
ひねこさんお忙しい中、かんざしについての興味深いお話をしていただきありがとうございました。
ひねこさんに今後の夢や作ってみたい作品について伺ったところ「夢は世界中の方に作品を見ていただくことです。頭の中には沢山のアイデアがあり次の作品も考えていますが、発表するまで秘密です。」と語られていました。
今後もひねこさんの作品から目が離せないですね。ひねこさんの新作も心待ちにしております!
美しい作品といえば、水を表現した涼し気な「飴細工」にも魅了されますよ。
Source:ひねこ(@MarchenCat)