難読漢字は脳トレのジャンルでも人気です。難読漢字で脳を活性化させたり、柔軟な思考力を育み、想起力トレーニングにもなるようですね。今回は、厳選した読めそうで読めない難読漢字をクイズ形式で出題いたします。ヒント付きですので、読めない場合は、ヒントを頼りに正解を導き出しましょう。ぜひ、全問正解を目指し、楽しみながらチャレンジしてくださいね。
【1】遁み
「遁み」は何と読む?
【ヒント】遁みには、のがれる・逃げるといった意味があります。し〇〇み。「し」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:遁み→しりごみ
送り仮名を変えると、遁れる(のがれる)と読みます。また「遁」という字を含む言葉に、逃げて走ることを意味する「遁走(とんそう)」・責任などからのがれるためにいう言葉の「遁辞(とんじ)」・俗世間の煩わしさからはなれ、隠居することをさす「遁世(とんせい)」といった言葉もありますよ。
【2】漁る
「漁る」は何と読む?漁る(あさる)と読みますが、今回はあさる以外の読み方です。
【ヒント】漁るとは、魚や貝を取る・漁をすることです。す〇〇る。「す」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:漁る→すなどる
送り仮名を変えると、漁り(いさり)もあります。また「漁」という字が入る四字熟語に「漁夫之利」があります。意味は、二者が争っている間に、無関係な者が苦労することなく利益を得ること。この漁夫とは、漁師のことですよ。
【3】陳ねる
「陳ねる」は何と読む?
【ヒント】陳ねるには、年を経る・古くなるという意味があります。
答え:陳ねる→ひねる
また、別の読み方では「陳ねる(つらねる)」とも読みます。陳ねるの例文ですが「陳ねた(ひねた)子供」のように使い、大人びてかわいらしさがなくなる・ませるという意味がありますよ。
陳の送り仮名を変えると、陳べる(のべる)・陳い(ふるい)と読むので、あわせて覚えておきましょう。
【4】乃至
「乃至」は何と読む?
【ヒント】乃至には、あるいは・または・数量などの上下・前後の限界を示して、その中間を省略するときに用いる語という意味があります。な〇〇。「な」から始まる3文字の言葉です。
答え:乃至→ないし
乃至の例文ですが「三年乃至五年(さんねんないしごねん)かかる」のように使います。また、乃至の乃という字ですが、乃(なんじ/の)・乃ち(すなわち)と読みますよ。
【5】嫉む
「嫉む」は何と読む?
【ヒント】実は、嫉むには3つの読み方がありますよ。嫉むには、他人の幸せや長所をうらやみ、やきもちを焼くといった意味があります。
答え:嫉む→そねむ・にくむ・ねたむ
「嫉」を含む言葉に、悋気嫉妬は女の常(りんきしっとはおんなのつね)があります。この意味は女はやきもちを焼くものだということ。「悋気」はやきもちの意で「悋気」と「嫉妬」を重ねておもしろく言ったものなのだそうです。
今回は、読めそうで読めない難読漢字をご紹介いたしましたが、全問正解出来ましたか?
漢字の世界は奥深いものですよね。今年もたくさん漢字に触れ合う時間を作り、漢字博士に一歩でも近づきたいものです。
難読漢字といえば、喟←は読めますか?この漢字も意外な読み方をして驚かされますよ!
Source:漢字辞典オンライン・コトバンク