普段使っている言葉でも、漢字にすると意外と読めなかったりするものです。送り仮名を変えると、一気に難読漢字になる場合もあります。例えば「了う(しまう)」「過る(よぎる)」などです。今回はこのような、読めそうで読めない漢字をクイズ形式でご紹介します。難読漢字は今や脳トレにも人気のジャンルとなっています。ぜひ、頭を柔らかくして、最後まで全問正解を目指してチャレンジしてくださいね。
【1】恕る
「恕る」は読めますか?
【ヒント】恕るは怒る(おこる)と字が似ているのに、意味が全然違います。相手の心情をおしはかり、心をくばることをさす言葉と言えば?
答え:恕る→おもいやる
送り仮名を変えると、恕す(ゆるす)と読みますよ。別漢字では思い遣る(おもいやる)が一般的ですね。
また、恕する(じょする)とは、思いやりの心で罪や過ちを許すという意味ですよ。
【2】噤む
「噤む」は何と読む?
【ヒント】噤むは、口を閉じて何も言わない・話をやめるという意味があります。
答え:噤む→つぐむ
送り仮名を変えると、噤じる(とじる)と読みますよ。噤むの例文ですが、言いかけてあわてて口を噤む(つぐむ)といった使い方をします。
【3】蹲る
「蹲る」は何と読む?漢字検定1級レベルの超難問です!読めたらすごいですよ。
【ヒント】蹲るは、体を丸くしてしゃがみ込むことを意味します。
答え:蹲る→うずくまる
送り仮名を変えると、蹲い(つくばい)・蹲う(つくばう)と読みます。
【4】折ける
「折ける」は何と読む?
【ヒント】折けるの意味は、勢いや気力が弱る・折れたり曲がったりして傷がつくこと。
答え:折ける→くじける
別漢字では、挫ける(くじける)が一般的に使われます。送り仮名を変えると、折る(おる)・折れる(おれる)・折める(さだめる)と読みます。あわせて覚えておきましょう。
【5】悪む
「悪む」は何と読む?
【ヒント】悪むは、よくないこと、本来あってはいけないこととして許しがたく思って嫌う・他人の言動などに強い不快の感情をいだくことを意味する言葉です。
答え:悪む→にくむ
別漢字には憎む(にくむ)がありますね。送り仮名を変えると、悪い(わるい)・悪し(あし)・悪んぞ(いずくんぞ)と読みます。
今回は、読めそうで読めない漢字をご紹介いたしましたが、全問読めましたか?
漢字は使わないと忘れてしまいます、定期的に復習しても良さそうですね。
秒刊SUNDAYの過去の難読漢字も頭を抱える超難問ばかりで、知らなかった漢字を知ることができるなど、思わぬ発見があるかもしれませんよ。
Source:漢字辞典オンライン・コトバンク