近年話題のレトロ自販機。昭和の時代には当たり前だったうどん、そば、ハンバーガー等の自販機でしたが、コンビニが24時間営業を始めてからは衰退の一途を辿り、現在ではその多くが群馬県に残るのみとなってしまいました。そんなレトロ自販機の中でもレアな「弁当自販機」が残る場所があるということで足を運んでみました。

看板がなければ素通りしてしまいそう・・・

茨城県稲敷市、すぐそばの利根川を渡れば千葉県というロケーション。新しい看板がなければ完全に見落としていた場所に「あらいやオートコーナー」はありました。以前テレビや雑誌で見た際には古ぼけた看板だったため、意表を突かれてしまいました・・・

意を決して中に入ってみると・・・

看板は新しいのですが、店構えは事前情報のまま。正直初めて来る筆者には敷居が高すぎますが、このまま帰るわけにもいかないので覚悟を決めて突入します!

うおっ!!思わず声が出てしまうほどの重厚感!レトロを通り越して威厳を感じる佇まい。もはや事前情報がなければ、それが何かもわからなかったことでしょう。群馬や埼玉で見てきたレトロ自販機とはレベルが違います。

弁当を買う前に右手を見てみると、これまた懐かしい筐体が。パチスロ機の横にあるのは90年代ゲームセンターを席巻したブラストシティじゃありませんか!動かないのは残念ですが、まさかここで再開出来るとは驚きです。出来ることなら掃除して復活させてあげたいくらいの代物ですよコレは。

その横には麻雀の筐体・・・と思いきやボタンの数からみて花札の筐体が2台ありました。これまたレトロな喫茶店にでも置きたいような絶品。いやぁ、弁当を買う前に大興奮ですよ!!

はやる気持ちを抑えながら自販機の弁当を買ってみた

今すぐにでも小銭を自販機に突っ込みたい気持ちを抑えつつ、冷静に周りを見回しながらゆっくりと330円を投入してみました。こいつ・・・動くぞっ!!

情報では「やきにく弁当」「ひれかつ弁当」「からあげ弁当」の3種類だったのですが、自販機を見ると「やきにく弁当」しか選択肢がありません。しかも売り切れ表示がないということで、出てこなければ売り切れらしい。というわけで祈るようにボタンを優しく押しました・・・む?音がしないぞ。

売り切れか!?と思って下を見ると、緑の紙に包まれた弁当がこちらを見ているではありませんか。なんて静かに顔を出しやがるんだ、かわいいヤツめ!

というわけで、無事に「やきにく弁当」を購入することが出来ました。

念願の330円「やきにく弁当」を実食!

車の中で食べようかとも思ったのですが、せっかくなので店内で食べることに。いや、もう最高だよ!このシチュエーションだけで満腹だよもう!

しっかりとラップに包まれた弁当を開封したところ、めちゃくちゃシンプルな弁当が出てきた。豚肉!米!昆布!のみ、だがそれでいいんだ。匂いがなんだかもうウマい、絶対にウマいと鼻が感じている・・・

豚肉を一口・・・なんだこれ、めちゃくちゃウマいぞ。甘い寄りの甘じょっぱさで、余計な味が一切しないストレートな味。肉一枚でご飯一膳・・・いや、タレだけでどんぶりメシいけるくらいウマい。そして熱すぎない温度で肉が一番柔らかくなる温度になっています。

そして米がまた抜群にウマい!実際にどこ産の米なのかはわからないけど、普通に電子ジャーで炊いた米とは思えないくらいの米質。きっと大量に炊いていて、高い米を使っているのではないでしょうか。これは本当に驚きました。

あっさりと2分もかからずに完食!もう一つ食べたいが「やきにく弁当」しかないんですよね、からあげ弁当とかあったら間違いなく2個食べてたと思います。

本当に330円とは思えない手抜きのない味。めちゃくちゃ美味しかったです、ごちそうさまでした!!

思い出ノートにみんなの思い出を

現在(2020年8月)のところ、思い出ノートはNo.14になっていました。中を見ると温かい言葉が並んでいて、みんな本当にこのお店と自販機と弁当を愛しているんだなと感じます。

もちろん勝手に中身をお見せすることは出来ませんが、こちらで弁当を購入した際はひとこと書き込んでみるのもいいのではないでしょうか。筆者もレトロ自販機愛好家ですが、今まで見てきたレトロ自販機店舗の中でもかなり異質な「あらいやオートコーナー」、また必ず食べに来ます!

レトロ自販機に限らず、珍しいモノが自販機にあるとついつい買ってしまいますよね。だけど、珍しいというだけで買うと大抵後悔してしまうのは筆者だけでしょうか。

店舗情報:食べログ(あらいやオートコーナー)

画像掲載元:SS.ナオキ

情報提供元:秒刊SUNDAY
記事名:「某有名なレトロ自販機、勇気をだし330円弁当を買ってみた結果