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image:鮫島大輔/DaisukeSamejima(@samejimadaisuke)
写真、造形、絵画など世の中にはたくさんのアート作品が存在しています。今回ご紹介したいのは、今まで見たことのないジャンルの絵でしょう。それは、Twitterに鮫島大輔/DaisukeSamejimaさん(@samejimadaisuke)がご投稿された作品。まるで、水晶を手に持ち景色を映しているようにしか見えない、球体に描かれた不思議な絵です。リアル過ぎて、脳内や目がバグると話題を集めています。
話題のツイート
新作の手回し動画です、どうぞ!
Flatball 2021 No.03
(2021)
φ170mm
Acrylic paint,acrylic resin#art #artist #contemporaryart #painting #sphere #visualart #絵画 #アート #現代アート #現代美術 pic.twitter.com/8y1vPfvP4d— 鮫島大輔/DaisukeSamejima (@samejimadaisuke) December 10, 2021
すごいっ!水晶に景色を映しているとしか思えません。写真でもなく、これが絵だとは信じられません。
ツイートのリプ欄には「魚眼レンズで撮影してるみたい!すごいですね」「手の中ストリートビュー?凄いずっと見てられる!」「右に動いてるはずなのに左に視点が動く……!」「神の領域!」
「360度カメラかなんかの写真を球に貼り付けてるのかと思ってたけど、まさかこれ手描きなんですか?すごすぎる」
「景色は自分を中心とした球体の内側に見ることになるが、これは球体の外側に描かれているところが面白い」などの声が寄せられ、作品のクオリティの高さに魅了される人が続出しています。
制作者さんインタビュー
![](https://image.kingsoft.jp/starthome/byokan/2022-01-20/f1e00dbd41674fe0263a8af2282f6df9_lg.jpg)
image:鮫島大輔/DaisukeSamejima(@samejimadaisuke)
■プロフィールを教えてください。
名前:鮫島大輔、1979年兵庫県尼崎市生まれ、多摩美術大学 美術学部大学院美術研究科修了。
2002年ごろにアーティスト活動を開始し、国内外で個展、グループ展に多数参加しています。
今年の活動に2021年 個展「鮫島大輔 -FLATBALLS-」六本木 蔦屋書店、2021年「ART PROJECT TAKASAKI 2021 -連結するストリートアート-」高崎駅周辺等。
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image:鮫島大輔/DaisukeSamejima(@samejimadaisuke)
■球体の作品を作られようと思ったきっかけや、制作する際にこだわられた点を教えてください。
紙やキャンバスといった四角い形にトリミングすることなく、自分が見て体感した風景、空間を全て描く術を考えていました。
そんな時、100円ショップで小さな地球儀が目に入り、球体に360°風景を描けば、余すことなく自分が立っていた場所の風景を全て描けるのではないかとハッと思いつきました。
日常的に見慣れた退屈な風景でも、楽しい日や悲しい日に同じ景色が晴れ晴れと見えたりどんよりと見えたりするように、球体を覗き込むように見るという体験で見慣れた風景の視点を変え、新たな発見をしてほしいとの思いからこの作品を制作しています。
ですので、誰もが既視感を覚えるような日常の風景をモチーフにしています。 制作にあたり難しいところはとにかく360°どこをみても破綻なく、完全に繋がった風景に仕上げる事です。
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image:鮫島大輔/DaisukeSamejima(@samejimadaisuke)
■作品はどのように作られているのですか?また、制作時間も教えてください。
作品は樹脂でできた球体にアクリル絵具を用いて描いています。
絵を描くにあたり写真を資料に使っていますが、全天球カメラなどは使用していません。
機械的に歪められた風景ではなく、回転させて正面に見える部分が極力歪むことなく自然に見えるように手描きで微妙な調節を施しつつ、描いています。そのため1つ制作するのに1〜2ヶ月ほどかかります。
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image:鮫島大輔/DaisukeSamejima(@samejimadaisuke)
■ご投稿に対していいねやリツイートされるなど、とても反響が大きいですが、今はどんな心境ですか?
沢山の方に見て頂けることはとても光栄で、本当にありがたい気持ちしかありません。
普段、美術作品をあまりご覧にならない方にも見て頂けているのかなと思うと、本当に嬉しいです。
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image:鮫島大輔/DaisukeSamejima(@samejimadaisuke)
■今後作ってみたいものや夢などございましたら教えてください。
そうですね、これまで最大でも直径120cmくらいの球体作品は制作したことがあるのですが、ガスタンクくらいの巨大な球体は死ぬまでに一度はやってみたいなあと思っています。
コロナが落ち着いて外国に行き来できるようになったら、いろんな国で展覧会が開けたら良いなと思っています。
鮫島さん、お忙しい中たくさんのお話をありがとうございました。
高い技術と緻密に計算しつくされ、生み出された鮫島さんの素晴らしい作品に、心奪われてしまいました。過去の作品なども鮫島さんのTwitterで(@samejimadaisuke)ご覧いただけます。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
リアルといえば、色鉛筆で描かれた本物さながらのポテトチップスも脳がバグりました。
Source:鮫島大輔/DaisukeSamejima(@samejimadaisuke)