ただほど高いものはないとはいいますが、世の中には「無料」と言う名の商品は山程あります。かつて携帯電話も今では考えられませんが「0円」だったということはもはや誰も信じられませんが、0円である代わりに、世の中に携帯電話を普及させ、そのかわり通信量を搾取するという状況で、挙句の果てには手放せない状態にしました。ーUSB扇風機が配られた。
13/ Handig. In de persmap voor de #KimTrumpSummit zit een mini usb fan. Handig om koel te blijven tijdens het schrijven. Het is hier in Singapore idd vrij heet. 33°C of zo. Maar haalt het niet bij Dubai, koning van de oven. pic.twitter.com/6tQd5d7gCW
— Harald Doornbos (@HaraldDoornbos) 2018年6月10日
さて先日のシンガポールでの米朝首脳会談では暑さのあまり会場ではUSB扇風機が配られたようです。非常にありがたいのではありますが、USB扇風機、実際使ってみますとあまり涼しくはなく33℃という気温の中では恐らくぬるい風をかき回すだけに過ぎません。まあ、無いよりはマシとは言うぐらいですが、どうやら問題はそこではないようです。
この無料で配られるUSB扇風機、なぜ無料であるのか、なぜ配るのか。収益はどうなっているのか。扇風機から音声広告でもでてくるのか?と、広告業界に努めている人であれば勘ぐってしまいますが、実はとんでもないからくりでした。
「無料のUSB扇風機」など貰っても絶対に自分のPCに差し込まないこと!
— Haruhiko Okumura (@h_okumura) 2018年6月12日
日本の工学者であり博士である「奥村 晴彦」さんいわく、この手のUSBは絶対に差し込んではならないのだということです。例えば「BadUSB(USBデバイスのファームウエアを不正なものに勝手に書き換えられる)」が仕組まれていたりするからです。
参考:ファームウエアを勝手に書き換える、USBの危険すぎる脆弱性「BadUSB」
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/column/14/346926/110600093/
この手の『仕組まれたUSB装置』に接続されたPCは「ファームウェアで指定された操作を受け付ける」。
— 里井 瀬奈 (@SenaSatoi) 2018年6月13日
もしそのUSB扇風機がPCから『USBメモリ』として見え、中にマルウェアのファイルが見えるようになっているとしたら、ファームウェアはそれらのインストールを勝手に行うよう指定されるだろうな。
実際、この悪質なUSBはUSBメモリとして認識され、ファームウェアを書き換えるなどの行為がされる恐れがあるようです。
もちろんすべての無料USBがそうとは限りませんが、無料には要注意ということです。
それを踏まえると今では当たり前の無料Wi-Fi、一体どのような情報を抜き取られているのでしょうか。
以前LINEの乗っ取りに釣られたらとんでもないことになりましたが
もはや我々はこんな脅威に知らず知らずに侵されているのです。
むしろ知らないほうが良いのかもしれません。
画像掲載元:Twitter
(秒刊サンデー:たまちゃん)