スマホと言えばいまや誰もが持っている情報端末で、もはやこれなしではいられない状況となってきました。電話も、メールも、ネットも、まさしくiPhoneが登場した頃のステーブジョブズが提言したとおりの便利な世の中となっているわけですが、残念ながらそんな利便性が良い事だらけというわけではないようです。
ー物議を醸す書籍
問題となっておりますのは、あの脳トレなどで有名な「川島隆太」教授の書籍「スマホがは学力を破壊する」というものです。
その書籍の帯によると「スマホをやめるだけで偏差値が10上がります」と、スマホが学力アップの障害となっていることを明言しているのです。
根拠としてですが、書籍に記載されている内容も含まれるため詳細を紹介することは控えますが、要約しますと「スマホ」を使う子供と使わない子供を調査した結果、スマホをまったく使わない子たちの偏差値が50.8だったのに対し、4時間以上の子たちは40.6となったという内容です。
これら調査内容に基づき、結果的にスマホを使うと学力が破壊されるということです。
『スマホが学力を破壊する』
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0924-i/
ー異論を唱えるものも
https://t.co/dnLmeLawjJ
— 田口善弘 (@Yh_Taguchi) 2018年3月19日
『スマホが学力を破壊する』
統計的にはNGだと思います。スマホ等使用中止による学力向上(グラフ3-1)は偏差値換算で1以下(0.1σ)で有意差検定もありません。この本の内容を気にしてお子さんにスマホをやめさせるのは僕にはお勧めできません。学術論文なら査読で×の内容。
中央大学理工学部物理学科教授の田口義弘氏は、統計学的にはNGとツイッターに投稿しており、スマホをやめさせるのはおすすめできないとのことです。
DSで頭脳を鍛えるとか言ってゲームを売ってたやつに「スマホは学力下がる」って言われてもなー。『スマホが学力を破壊する』 |集英社新書 https://t.co/gbMk4w9wLS @Shueishashinshoより
— KENZ (@crybluemurder1) 2018年3月21日
また、ゲームを監修していた教授がスマホはNGという理論が納得出来ないという方も居るようです。ただし今回問題提起しているのは「ゲーム」ではなく「スマホ」というハードのほうとなりますので、かつてリリースされたゲームを否定するということでは無さそうです。
とはいえ、今後川島隆太教授が監修したアプリや書籍が「スマホ」で登場することを踏まえると、もはや意味がわからない状況に陥っていく可能性もあります。
ースマホアプリも出している!
実は既に「川島隆太教授のいきいき脳体操」というアプリがスマートフォンでリリースされております。このアプリをやるためには当然スマートフォンを持たなければならないという、極めて苦しい矛盾が生じてしまうわけですが、果たして川島教授は今後時代の流れにどう立ち向かうのでしょうか。
高橋名人の「ゲームは一日1時間」に続きがあると
以前話題となりましたが
やはり新しいモノや流行には必ず批判的な意見もでてしまうことは世の中の仕組みであるのもしれません。
画像掲載元:集英社
(秒刊サンデー:たまちゃん)