一体どうして騙さちゃったの?話を聞くと信じられないような簡単な、子供だましみたいな方法でも、時に人はあっさりと騙されてしまうものである。ある男性が、購入してもいないテレビをレジに運び、「返品したい」と交渉。なぜかレジにいた従業員は、すんなりOKし、お金を渡してしまったのだ。彼が使ったトリックとは?
今、イギリスの警察がある詐欺師を探している。
ヨーロッパ圏でよくみられるスーパーAldiで、この男は400ユーロ(約5万5千円)をあっさり騙し取っていったのだ。
一体、どうやって?
この男、テレビの箱を抱えてレジにやってきて、こう言った。
購入したテレビを返品したいから、返金してくれ。
しかし実際は、単に積んであったテレビの箱をひょいと一つ取り、そのままレジに持って行っただけなのだ。つまり、購入してもいないテレビを、さも購入した物のように持って行き、返金を迫ったのだ。
白昼堂々よくそんな子供だましみたいなことができたものである。
もちろん購入時のレシートの提示を求めた店員。当たり前だ、レシートなしの返品などまかりとおらない。
ここで彼が取った行動が、店員の警戒を緩めることになる。
男は、遠くに立っていたAldiの店長の名前を呼び、手を振ったのだ。
店長とこの男性が知り合いだったのかどうかは不明である。しかし、手を振り返した店長。
それを見たレジの店員は、それが「レシートなしで大丈夫だから」というサインだと理解。なんとレシートなしで返金してしまったのだ。
男はさも当たり前かのように、400ユーロを手にし、店を悠々と出ていった。あっぱれである。
あまりにも簡単で、あまりにも華麗な手口である。店員も、どうして騙されてしまったのか、振り返ると謎であろう。
不審な点がなく、堂々としていて、身近な人と知り合いであるという安心感が彼の警戒心をほどいてしまったのだろうか。
我々も詐欺に遭わないよう気を付けたいものである。
掲載元:http://www.chip.de/news/Dreister-Erstattungsbetrug-Mann-zieht-Aldi-Kassierer-ab_108001233.html?utm_medium=social&utm_source=facebook&utm_campaign=huffpo&utm_content=news&utm_term=2017-02-02
(秒刊サンデー:はる)